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熟年クラブ連合会
     活動報告  (最終更新日 : 2019/02/15)
2017年9月号

2017年9月号 (2017/09/15) 地蔵祭も八回目を迎えて ~地蔵様と観音様の違い~

 八月十八日金曜日に第八回地蔵祭りが行われた。
 この地蔵祭りは日本では毎年八月二十三~二十四日ごろに行われており、熟連でも毎年八月の代表者会議の後で開催している。
 熟連の地蔵尊は移民百周年を記念して、二〇〇八年八月に建立され、その後、熟連三十五周年の二〇一〇年八月に第一回地蔵祭りが開催されているので、今年は第八回目となっている。
 十一時三十分から熟連前庭のお地蔵様の前で仏心寺の半田慈照導師が先亡者法要および供養を行い、約四十名が焼香した。
 その後、サロンに会場を移し、十二時三十分から仏心寺の半田導師による講演が約三十分間行われた。その中で「仏心寺にもお地蔵さまが飾られておりますブラジル人が作った水子地蔵です。色々な人がお地蔵様とは何か? と、また観音様とは何か? と聞きます。また、なぜ観音様の耳は大きいのか? それは皆様の言う事を聞くために大きいのです。地蔵様の供養をするというのは、皆様を助けるため、焼香をするのは、自分の頼みを聞いてもらうためです「私」と地蔵様とは別のものではありません。自分の心の中にある仏の心が地蔵様に願わしてめているのです。今生を賜っているという御縁の中、今できることから布施をして頂きたいと思います。子どもも大人も理屈ではなく、素直に生きてほしいと思います。皆様、きょうはありがとうございます」と結ばれた。
 その後、食事をして余興に移り、最初に、踊り教室のメンバーが熟年讃歌を踊り、そして民謡に移り、民謡教室の人たちがそれぞれの持ち歌を披露してくれた。三時には無事、地蔵祭りは終了した。
 ところで、インターネットで「お地蔵様と観音様」を調べてみると、お地蔵様は地蔵菩薩といい、一般的には、「釈迦の入滅後、五十六億七千万年後に弥勒菩薩が出現するまでの間、現世に仏が不在となってしまうため、その間、六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道)を輪廻する衆生を救うのが菩薩」と言われている。地蔵菩薩は主に子どもの守り神として、子どもを救うとされており、観音様は年齢にかかわらず、人々の声に応じて、人々を苦悩から救うとされている。もちろん、地蔵菩薩も大人を相手にしないということではないが…。いずれも菩薩様なので、現世にうごめく人々を救い導くことが本願(お仕事とでもいうか…)とされている。
 地蔵様のお仕事がなぜ子どもを対象としているのかというと、昔、日本中で事故死や病死、食糧難で飢え死にあるいは間引きされたりして子供がたくさん死んでいた。そういう不慮の死を迎えて親より先に死んでしまった子は、三途の川の河原で石を積む苦役が課されるという。早死にという親不孝の罪を償うために「一つ積んでは父のため。二つ積んでは母のため…」と歌いながら、積み上がるまで止めさせてもらえない。積み上がりそうになると、牛頭馬頭がやってきて、石を崩してしまう。すると最初から積み直しで、永遠に続く苦役だった。そうして苦しむ子どもたちを救うのがお地蔵様。そこで、あちこちに地蔵様が建立された。
 そして生きている子どもたちは、親にそれらの話を聞かされて、「だから、親より先に死ぬような危ないことはしてはいけない」などと教育された。宗教であると同時に、子ども教育の材料であった。ゆえに子どもの姿をして、よだれかけなどをかけられたりして、子どもにも親しみが持てる姿になって、日本中あちこちで姿が見られる。宗教というよりは、日本の習俗のような感じだ。
 これに対して観音菩薩はまさに宗教・信仰だ。阿弥陀様は全ての衆生(人々)を救うと宣言されたそうだが、阿弥陀の手を抜け落ちた人たちを、千の手ですくってくれるのが千手観音。千の手で救い漏れた人を、羂索の一本釣りで救ってくれるのを不空羂索観音…という具合。心の平安をもたらすために考え出された存在だ。ゆえに、信仰する人は一心不乱に信仰する傾向が強いように思われる。つまり、「観音」の字を含む名前の旅館や食堂などがけっこうあるのはこういう事に由来する。
 いずれにしても、ブラジルにある日本ならではの救いの神に年に一度、手を合わせるのも悪くない。来年はぜひ、皆様も御参加下さい。


第12回マージャン大会、ブラジリアからも参加

 八月二十日(日曜日)に熟連サロンにおいて、今年二回目のマージャン大会が開かれた。 今回は遠くブラジリアからも駆け付け、全三十二名、八卓での戦いとなった。賞品は今回も一位、二位、三位、大波、小波、ブービ賞と平和賞、そして最後に役満賞である。
 九時三十分から大矢進貞主官の熟年クラブマージャン特別ルールの説明が約二十分間あり、早速開始。三十分を一回として、一回戦が終わるたびに抽選してメンバーが入れ替わる。五回を戦って、最後に全部採点して最終点数が出る。
 今回も最初から最後まで、予断を許さない白熱した熱戦が繰り広げられており、サロン内は熱気がムンムン。一回での最高得点は不破さんの三万三千二百点だが優勝にはいたらなかった。また、今回は角谷さんが役満で国士無双を上がったり、最終戦で松井さんがやはり親の役満で四暗刻を上がり一気に大逆転で優勝を勝ち取るなど、大変面白い展開であった。
 四時には全試合も終わり、賞品を渡して無事終了。勝った人も負けた人も次回のマージャン大会を楽しみに散会した。
 結果は以下の通り一位松井さん、二位小松さん、三位不破さん、大波賞も一位の松井さんが取り、小波賞は雨宮さん、ブービー賞は山中さん、平和賞が三木さん、四位は渡辺さん。


皆様、笑っていますか?

JICAシニアボランティア 鈴木京子
 八月五日はビラ・ソニアです。今回の訪問で四回目ですので会員の方たちと顔見知りになりました。小雨まじりの肌寒い日でしたので、「参加者が少ない」と会長が言っていましたが、二十三人の方が来て下さいました。昼食後、テーブルを片付けて頂き(男性の方が少なく、女性の方々が活躍しています)新聞玉入れや穴空新聞玉運びゲームをしました。脳を使うリズムゲームや足で数字を書いて体力も使いました。一番大事な呼吸と笑いで「大事な物を壊して笑いましょう」と、言ったら「もったいない」との声。「本当に大事な物は壊しません。想像して笑うのです。では、一、二、三、と掛け声を皆さんで一緒に掛けてエイと大きな声で壊す真似をして、笑いますよ。では、壊しますよ。一、二、三、アハ……」。本当に大きな声で笑って頂き楽しく例会を終了しました。
 八月十二日は中央老壮会でカンポス・ド・ジョルドンに花見に出かけました。会員の大半の方は健康体操を披露します。着くまで時間があるのでバスの中で「何かやって!」との事でしたので、二チームに分けて、最初は「♪どんぐりころころ」と「♪うさぎと亀」を歌ってもらい、次に一小節ずつ代わり替わり歌うゲームをしました。また「♪春が来た」の歌を[た]ぬきで歌うゲームをしました。舞台に立つと緊張するので「間違ったら笑いましょう」と、伝えましたが、皆さま間違わないので笑いが足りないように見えました。バスの中で立ってゲームをやっていると「座って下さい」と、言われその場に屈みました。走行中のバスの中で立っていると罰金だそうで、警官がいる前を通る時に頭伏せ、まるで隠れんぼをしているみたいで楽しかったです。その日はとても天気がよく青空にピンクの桜がとても綺麗でした。桜に負けない様に[笑顔は観客をひきつけます]笑顔美人でいて欲しいと思いました。「バスの中では沢山笑えたが、笑いは難しいね」との声も聞かれましたが大丈夫です。朝、顔を洗って鏡を見て笑っていると次第に笑えます。[継続は力なり]継続して下さい。
 十七日はモジ・ダス・クルーゼスでしたが、西丸さんがお亡くなりになり、例会に行くのは中止となり、西丸さんの葬式に参列しました。
西丸さんは凛とした顔で眠られているように見えました。第一回の遠出出張(モジ)に本部まで迎えに来て頂き、モジに着くまでバスの中で(一時間)ずっとお話しをして行った日が昨日のように思え、また、ノーバ・エスペランサなども一緒に行った事を思い出しました。いろいろお世話になりました。ご冥福をお祈りします。
 八月二十四日はイタケーラです。カルモ公園と橋本先生の植物標本が置いてある所を案内すると予定してあり、三十分の時間で呼吸法と笑いと五感も大切にと話をして、すぐに出発し博研では先生の手書き植物図鑑を見せてもらい、標本が一杯ある所を見物し、管理するのは大変だろうと思いました。公園では植樹した新しい桜が小さいが綺麗に咲いていました。日本から持ってきた石で作ったモニュメントもみてきました。これぞ公園、自然が一杯でまた、ゆっくり行きたいと思っています。水族館もあるそうですが、時間がなく、見ることはできませんでした。今度の機会を楽しみにしています。
 八月二十九日と三十一日はシャロームです。こちらは、老人会とは違いデイサービスです。十五人(平均九十歳)の利用者と食事したり、体操やゲーム等をしたりしています。認知症の方、高齢者の一人暮らしの方達の憩いの場所となっています。ボランティアの担当は二つあり、介護担当の方はその利用者に沿って介護しているし、料理担当の方は本当に美味しい料理を提供しています。自分の仕事に生きがいを持ち働いている姿に感動しました。[笑って健康に]をテーマに皆様と笑って体操やゲームをして来ました。笑うから楽しいのです。笑って健康になりましょう。


西丸俊子書記理事逝く

 八月十六日(水)、本会書記理事の西丸俊子さんが亡くなられた。享年八十八歳。
 西丸さんは亡くなる十日ほど前から少し風邪ぎみで、調子が思わしくなく、十一日の金曜日にサン・ジョセ・ドス・カンポスのサントス・ドゥモン病院で検査を受けた所、即UTI病室に入院という事になった。診察結果は肺炎であった。今、高齢者の肺炎は熱がでない肺炎が増えているという。
 西丸さんもその肺炎に罹っていたようだが、翌土曜日には普通病室に戻り、だんだんと良くなってきたと思われていたが、翌日曜日には今度は熱が出始め、またUTI病室に戻らされ、そのまま状態は悪化し、水曜の十六日には帰らぬ人となってしまった。
 十六日の夜九時頃、サンジョゼ・ドス・カンポスから遺体がモジ・ダス・クルーゼスへ戻り、通夜が行われ、翌日午後三時にアルジャのPL墓地で葬儀が執り行われ、埋葬された。
 西丸俊子さんは、昭和四年三月十七日、香川県高松市生まれ。一九五八年十一月渡伯。二〇〇二年から二〇〇四年モジ・ダス・クルーゼス中央日本人会老人部部長。二〇〇五年から同老人部相談役。熟年クラブでは二〇〇一年から〇三年まで第一会計を務め、〇四年から〇九年まで監査役、一二年から一三年まで第一書記理事、一四年から一五年まで第二書記理事、一六年から第一書記理事に戻り、亡くなる前まで勤めていた。


西丸俊子さんは石蕗の花

熟連顧問 五十嵐司
 モジ中央日会老人部代表の西丸俊子さんが八月十六日、急逝された。
 二〇〇一年から熟連本部で最初、会計、その後は書記の理事として、会のため優れたお仕事を続けて下さった。毎月の役員会での有用な意見、そして代表者会議でのまとめや記録・文書の整備、各方面への出張など無くてはならない方であった。心優しくそして有能な仲間を予告もなく失い、悲しみに耐えず、ぽっかりと大きな穴の空いたような気持ちにさせられており、残されたご家族、そしてモジの会の皆様もなおさらの事と御見舞い申し上げます。
 思い起こせば移民百周年記念事業として建立された地蔵菩薩像は西丸さんたちの提言で「百年地蔵」と名付けられた。その時、「このお地蔵様にお願いしておいて、この世を去るような時はポックリにして頂きたいわ」と言っていたが、西丸さんは願いどおり長患いもせず天上の人となった。 
 仏教の書によれば、お地蔵さまのお仕事は普段、天上界の極楽にいる人々の世話をしているが、八月だけこの地上に降りて各地を巡錫(錫鈴付きの杖をついて巡る)し、衆生を済度(民衆を迷いから救う)して、また天上へ戻ると云われている。日頃から心がけのよい西丸さんは八月末には、お地蔵さまに手を引かれて天上に昇り、懐かしいご両親やお友達のみなさんと再会の日を迎えると信じてやまない。
 二〇一四年の十一月、静岡会館で行われたカラオケ大会で西丸さんは「石蕗(つわぶき)の花」を熱唱された。
 私は植物の好きな彼女に思わず「此処ではあまり見かけない石蕗の花をよく歌いましたね」と云ったら、「日本の家に植えてあったけれど、ブラジルでは見たこともないの」と云うので、先年の訪日で姉の家の庭から一株貰ってきた石蕗を株分けしてあげた。翌年丹精して育てた甲斐があって「花が咲いた!」と嬉しそうに感謝の報告があった。石蕗は特徴のある厚くて艶のある葉(薬用)でも菊科に属しているので、黄色くて小さな多弁の花が咲く。しかし匂いは普通の清冽な菊とは全く違って甘くロマンチックな香りを放つ。
 冬の初めに美しい花が咲いたら鉢ごと熟連会館に置いて、会員の皆さんに「花の精」になった西丸俊子さんを偲んで頂きたいと待ち遠しく思っている。


西丸さんを悼む

 西丸さんの急逝の報を聞き、ただただびっくりしております。
 つい先日の熟連芸能祭の舞台でご一緒したばかりでしたのに……。西丸さんとは練功を通じて知り合いました。ブラジルに練功を紹介した故・烏山先生より直接の教えを受け、正統派の練功を任ずるお一人でした。生真面目な西丸さんのご性格そのままで熱心に励んでおられました。
 ここに同好の志として在りし日の西丸さんを偲び、衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。(練功教室・寺田洋子)

 以前、熟連でボニートへ旅した時、優雅に滝つぼで泳がれていた西丸さんの姿が忘れられせん。
 品のある姿、綺麗な字、どのような経緯でブラジルに来られたのか、非常に興味が沸き、お話を聞かせて頂きました。その時のお話はインターネットで誰でも無料で聞くことが出来ます。
http://brasil-ya.com/radio/20160224.mp3  (純子)


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