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熟年クラブ連合会
     活動報告  (最終更新日 : 2019/02/15)
2017年10月号

2017年10月号 (2017/10/14) 第四回熟年祭り開催 ~イタぺチから花のプレゼントも~

 九月三十日(土)十時から熟年祭りを開催した。これは四年前まで「老人週間」と題して、援協などと共催で行われていたものを各々の主催となり、熟連独自では「熟年祭り」として開催するようになったものである。
 当日は百十八名ほどが参加。司会は中川浩己文化理事が担当し、上野会長の挨拶で始まった。「皆さまお早うございます。昨夜から朝方まで雨が降り、出足が悪くなるのでは、と心配いたしましたがこんなに沢山の方々が参加して下さり、ありがとうございます。本当に久しぶりの雨ですので街路の木々も生き生きとして、若葉のようにつやつやしております。私たちも若葉に戻ることはできませんが、今日一日新しい刺激をたくさん浴び、もっともっと元気になりましょう」と挨拶した。
 川添先生の健康表現体操で幕開けし「春の小川」で関節の運動をし、「八木節」「ドンパン節」「幸せなら手をたたこう」など、それぞれの目的を持った体操で体を十分に温めた。その後、四列になり、前後の人との間に風船を挟んで四、五人で歩くムカデ競争やじゃんけんゲーム、罰ゲームなども行われ、皆で大笑いした。
 十一時からは玉井先生の踊り教室の披露で「熟年讃歌」「十日町小唄」「ふるさと音頭」「炭坑節」など四曲を二回ずつ十二時まで踊った。
 その後、お昼の軽食サービスでサンドイッチ、おにぎり、サウガードなどを食して、休息時間を約四十分ほど取る。
 午後からは寺田先生の練功体操を行い、最後に鈴木先生のレクリエーションが行われた。レクリエーションは椅子に座り、輪になって、隣の人とじゃんけんで買ったら風船を回し、負け続けると風船がどんどんたまるという競技や座ったままで出来る下肢の体操、そして笑いのヨガなどで楽しんだ。
 また絵手紙教室の体験は二階で、発表はサロンの壁いっぱいに飾られており、日本の先生の大作「鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)」も中央に飾られ、そこに添えられた文言には思わず吹き出してしまうようなものや考えさせられるものがあった。二、三紹介すると『もう格差は気にならないが、段差が気になる』『真剣だと知恵が出る。中途半端(ちゅうとはんぱ)だと愚痴(ぐち)が出る。いい加減だと言い訳ばかり』『三拍子、揃っています。見識は低い。認識は甘い、常識は軽い。でも人生ルンルンです』。
 そして、今年は辺原副会長の御好意で医師であるご子息・辺原徳幸さんの無料血圧、血糖検査を行って頂いた。朝食を食べてきた人もいたが、食べてどのくらい、空腹でどのくらいと目安があるので大丈夫。とても人気で行列が出き、約二時間で三十三名が健康チェックを行った。
 また、今回はイタぺチの檀さん、前田さんからお花の寄付を頂いたり、漬物、果物などの差し入れ、クラブ、個人からのご祝儀も頂いた。三時にはすべての予定が終了し、心ばかりのお土産を手に楽しかった一日が終了した。


熱気あふれる熟連ビンゴ

 年に二回行われる恒例のビンゴ大会が十月三日(火)午前十時から熟連サロンで行なわれた。今回は会場の都合で月初めの火曜日という平日に行う事になり、火曜日の教室をいくつか変更してもらった。いつものことながら朝七時ごろから続々と詰めかけ、コンビ車で遠くから参加した人たちは場所を取った後、古着、古本を見たり、ガルボンブエノまで買い物に行く人もいて、他の用事をして、出聖を利用していた。
 今回の参加者は約二百名。椅子だけの会場になっているが、座る場所を作るのが難しいほどで廊下にまで人があふれている。いよいよビンゴが始まると、数字も読み上げるたびに「あ~、3ならさっきあったのに」とか「 出てこい」など様々な声が聞こえる。
 賞品は役職員から集めた寄付金で購入したものと、役職員や会員有志から差し出された数多くの品々で、一回につき約四十五人は当たる計算だ。全七回の普通のビンゴの他に、今回は特別にSOM(ステレオ)とDVD器が当たるビンゴも行われた。賞金付きの前売り赤券・青券二回分と合わせ計十回ものビンゴが行われた。
 熟連では恒例となったコンピュータによるビンゴで今回もジュンジアイ睦会の西さんが朝早くから手伝いに駆けつけてくれた。今年もモジ・ダス・クルーゼスからマイクロバス一台、リベロン・ピーレス、ジュンジャイ、サン・ベルナルド、サント・アンドレからも駆け付けてくれた。
 熟連の親睦ビンゴ大会らしく、誰にも役立つものをより数多くという方向性で、逆にそれが参加者に喜ばれているのである。また当った順番で良い品物を最初に持っていくのが熟年クラブのビンゴ大会の楽しみであろう。
 今回は青券・赤券には、それぞれ二人が当たり、皆に拍手で祝福された。この数字を全部埋めるビンゴの時は、最後の方になると緊張が頂点に達して、一つ数字が出るたびに「ビンゴ!」と大きな声が出るが、最後の一つの数字が出なくて残念がっていた人も複数いて、とにかく賑やかなことであった。

◎賞品寄贈者(順不同)
上野美佐男、西一人、玉井須美子、高山友巳、辺原よし子、、赤木竜巳、相沢絹代、川添敏江、吉田みどり、小野千歳、外山保・美晴、長山豊恵、玉田伯夫、岡たつみ、井出香哉、鈴木京子、鹿山清子、香山和栄、関なおこ、笹島よしえ、畠中和廣、金籐泰子


故・原沢和夫さんに寄せて

アルジャー親和会 玉田伯夫
 八月十三日、息子の剛が原沢和夫様が亡くなられたと聞いてきた。原沢さまは私たち親和会の相談役をされており、また、アルジャー文化協会の会員でしたので、何とか急な告別式の日時を皆様にお知らせしようと手配したのですが間に合わず、息子の車で、何人かの方と葬儀に参列させて頂きました。ご遺体はその後、アラサ墓地に埋葬されました。
 私が彼のお名前を知ったのは、彼がスール・ブラジル組合のそばで、セレアリスタ(穀物商)をされていた頃のことです。また、いつもコロニアの発展のために尽くされた方だと新聞紙上で知り、尊敬しておりました。
 「今度、何か原沢さんのことを『老壮の友』に、とのお話があり、幸い親和会三十周年誌に原沢さんの寄稿された祝辞がありましたので、その中から彼の人生の一端を紹介させて頂きます。
 彼はブラジルに移住されて六十五年になりますが、仕事が幸運に恵まれ、ゴルフが好きだったので、アルジャーゴルフクラブの創立会員となり、毎週ゴルフを楽しんでおられたとの事です。ゴルフ場の近くにシャカラ(別荘)を、と思っていた時に適当な場所が見つかり、今年で四十年になるそうです。最初、別荘には梅を植えられていたそうですが、その後、何種類かの桜に植え替えられ、満開の時には親和会の例会を彼の別荘で催して下さり、私たちを楽しませて下さいました。ご夫妻は毎週、二回別荘に来られて、草花の手入れや散歩を楽しんでおられました。
 原沢さんがいつも口癖のようにおっしゃっておられた言葉をご紹介します。「世界で一番良い国はブラジルです。また、ブラジルで一番住みよい場所はサンパウロ州。そのサンパウロ州で一番住みやすい所はアルジャーです」。彼はこよなくアルジャーを愛しておりました。
 彼の別荘は週末には結婚式や催しに貸し出されて、皆さんに喜ばれていました。
 原沢さんのように仕事に恵まれ、コロニアの発展のために尽くされ、地元に協力し、大勢の人から喜ばれたというのは、彼の人徳でもあると思います。そしてこよなく愛し、世界で一番良いと思われるアルジャーにずっと住まわれていたのですから、本当に素晴らしい人生だった事と思います。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。


九月の仕事も笑ってきました

JICAシニアボランティア 鈴木京子
 ◎九月三日は第六十四回全伯川柳大会でした。玉井副会長も参加して頂き十時から開始、四時頃終了しました。自己紹介をして川柳を考えてと頭をフル回転させたので、昼食後に頭の体操や足の運動、呼吸法の一環として笑いの効用を説明しながら笑いました。その後、優秀な作品が選ばれ、熟年クラブの川柳教室から先生を含め四名の方が賞を頂きました。
 ◎九月十日は第六十九回全伯短歌大会でした。四十名ぐらいの参加で男性も多く三分の一は男性でした。最初に日系新聞の方が題詠を出して短歌を作りました。頭を使ったのでここでも笑いの効用を説明して呼吸法をやり脳トレもやりました。で次に独楽吟競詠そして、昼食後アベック短歌もやりましたが難しいの一言でした。また、体操をやりその後、素晴らしい作品の表彰式で終わりました。
 ◎九月十四日はモジ・ダス・クルーゼス中央日会老人部です。熟年クラブの歌から始まりラジオ体操に入ったとき、いつも前に出てさっそうと体操していた西丸(故)さんの姿が無く寂しく思いました。九月の例会はミニ運動会で昼食は会員の方達が作った、とても美味しいお弁当でした。モジの方達が玉入れと魚釣りゲームとゲートボールを考えていてその手伝いをし、私は足が痛い方なども参加できる椅子に座って行うリボンゲームをしました。全員の参加が望めますが、ルールを最初に打合せしなかったので時間のロスに繋がってしまい反省ですが、楽しく笑いながら出来たので良かったと思っています。
 ◎九月十七日は第三十七回聖西移民芸能祭です。熟年クラブの会員の方(踊りの方)と一緒に行きました。日本語学校の生徒達が長崎原爆物語の紙芝居と、踊りや朗読を披露してくれました。若い方達のエネルギーが溢れ明るく楽しい祭りでした。また、広島神楽が出て華やかな世界を作ったり、カラオケ、玉井先生のお弟子さん達の踊りや、健康体操、また、滝ヶ平会長の踊りと私も舞台に上が笑って来ました。沢山の出し物で五時半までかかりましたが、皆様楽しんでいました。おから入りパステルも美味しく楽しい一日でした。
 ◎九月十八日はサント・アマーロあおぞら会です。熟年クラブに八時の迎えの約束。少し早く着いたと思ったら沢村会長がいましたので、すぐに出発したが道が混んでいて九時半ぐらいに着きました。二時間ぐらい時間を頂きましたが、皆様が疲れない様に一時間半の中で体操やリボン結びゲーム、リズム体操、脳トレを場所があったので最初から椅子に座ってやり、笑って終わりました。全員参加と思いましたが、一人の方が体調不良、のため見ていました。が笑ってくれていました。敬老会で紅白餅を頂き、有り難うございました。
 ◎九月十九日はサントアンドレ伯寿会です。森会長が早く迎えに来てくれて出発です。丁度時間帯が良かったのか早く会場に着きました。会員の方達が昼食を作ったりケーキを作ったりしていました。男性の会員が少なく皆様歳をとったので、机を片付けるのが大変ということで今月から片付けの方達を雇ったそうです。昼食後に、ここでも場所があったので椅子で大きな円をえがいてもらい座ってストレッチやフーセンゲームをしました。ジャンケンのゲームですが、なかなか面白く笑って楽しく出来ました。
 ◎九月二十八日はサン・ベルナルド松寿会です。午前中が運動会で四グループに別れ競争しました。一つの競技が終わるたび賞品を貰いにいきます。やはり一位は嬉しいです。賞品を渡す人は競技に参加出来ない方達(足が痛い方など)でしたが、皆さんとても喜んで渡す係りをしていました。昼食は係りの方たちが作ってくれた豚汁や金平ごぼうなど美味しい料理を頂きました。午後からは誕生会、私の椅子に座って出来るゲームで全員参加ができ笑って終わりました。最後にビンゴと、とても盛りだくさんで時間も掛かりましたが、最後まで元気で笑顔で楽しい一日を過ごしました。
 ◎九月二十九日はサンパウロ中央老壮会の料理教室です。先生はJICAのシニアボランティアで、私と同期です。彼女の仕事は初めて見ましたが、素晴らしいと感心しました。
 ◎九月三十日は熟年祭りです。ゲーム担当ですが、一寸時間があり、下肢体操と笑いを入れた呼吸法をしました。また、ゲームでも笑い、とにかく笑うから楽しいのですということを伝えました。皆様も笑う伝道師になって下さいね。


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