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熟年クラブ連合会
     活動報告  (最終更新日 : 2019/02/15)
2018年6月号

2018年6月号 (2018/06/15) 第三十三回ゲートボール大会「参加チーム年々減少」

 第三十三回熟連ゲートボールふれあい大会が、ブラジルゲートボール連合主管(当日の競技一切を取り仕切ってもらう)で、五月二十六日(土)、ジャバクアラの連合スタジアムで開催された。
 今年もブラデスコ銀行から一位二位三位のトロフィーが寄贈され、また久保商会、当会役員等からも賞品、おやつなど多数の寄贈を頂いた。
 八時からの開会式は片田甲子巳援護理事による司会で、西一人実行委員長の開会宣言(かいかいせいげん)に始まり、黙祷(もくとう)、持ち回りの優勝杯返還(へんかん)、主催者側からは中川浩己当会副会長が会長代理で挨拶。その後、高村マリオ連合審判長と田篭輝生競技部長が注意事項の伝達を行い、昨年優勝したグワァラニー桜クラブの選手宣誓が力強く行なわれて、式典は終了し、競技が始まった。
 今年もカテゴリ分けを無くし、一つのカテゴリのみとしたが、それでも昨年より少ない参加チーム数であった。その上、今年は二十日からトラックのグレーベ(スト)が行われ、品物などがサンパウロに入って来なくなり、ガソリン・スタンドへのガソリン配給もッストップ。市内バスの稼働率も四〇%となり、試合が出来るか危ぶまれた。しかし、皆で何とか車を都合するなどして参加してくれ、キャンセルにはならなくて、本当に良かった。
 参加チームは、一番多いグワァラニー桜クラブが四チーム、アチバイア清流クラブから一チーム、ジュンジアイ睦会から二チーム、サント・アマーロ青空会一チーム、アルジャー親和会二チーム、イタぺチ万寿会一チームの合計十一チームの参加となった。
 一つのカテゴリアではあったが、八時には皆整列して、少人数ながら「これからやるぞ!」という志気が伝わって来てとても感じが良かった。スポーツをしているせいか、皆さん、テキパキとしている。また、和気あいあいとした雰囲気で頑張っている姿が印象的だった。
 当日は朝から曇り空で、雨が降り始めるかと心配したが降らずに、十一時頃には天気も回復し陽も出てきて、試合にはもってこいの天気となった。
 連合役員の方々の手際良い進行で、試合は滞りなく進み、三時には十二回戦全てが終って各チームの得点が出て、表彰に移った。

【今年の入賞者】
優賞=グァラ二―桜クラブB
二位=アチバイア清流会
三位=サントアマーロあおぞら会
四位=アルジャ―親和会
【賞品寄贈者】
ブラデスコ銀行=優勝トロフィー三本
久保商会====お米五kg十袋
上野美佐男会長=ミルク二パック
上野美佐男会長=ゆで卵一五〇個
西一人文化理事=饅頭一五〇個


第十八回熟連ミニカラオケ大会「ストの影響で飛び入り参加も」

 五月二十九日(火)、第十八回熟連ミニカラオケ大会を八時三十分から熟連サロンで開催した。
 今回はトラックのグレーベ(スト)の関係で、開催するか中止にするか話し合ったが、やはり開催することとなった。しかし多くの人は、交通の問題で不参加となり、また、受付係員らも病気やバスが少なくて来れないという人が多く出た。
 大会は実行委員長が西一人文化理事、副実行委員長に中川浩己副会長、審査委員長に原ふさ子先生、審査員に青柳たみえ先生、熟連の鈴木京子シニアが担当し、司会はカラオケ教室指導者の田巻先生と吉田光子さんで行われた。集計と音響は足立原オズワルドさん。また今回は、係員が不足のためテープ受付に西一人実行委員長が片田甲子巳援護理事と共に働き、ジュンジアイの高尾憲一氏と高橋磊輔氏も参加賞渡しを手伝ってくれた。
 参加者は九十四名で新人が九名参加。上野美佐男会長の挨拶で始まり、朝の内はそれほど人数が多くなかったが、昼頃には人も増え、サロンが一杯になった。
 今年もジュンジアイ、モジ、アチバイアからマイクロバスで参加してくれたが、二十名近く欠席者が出た為、今回の特例で飛び入りを認め、約十名ほどが参加した。
 全員が歌い終わったのが十四時、集計が終わり入賞者の発表となった。各カテゴリアごとに賞品渡しとなり、原ふさ子先生と青柳たみえ先生、鈴木京子先生、西一人実行委員長、中川浩己副会長が入賞者に賞品を渡した。
入賞者は下記の通り。

【入賞者】
新人
一位 稲田オスカル(サンパウロ中央老壮会)
二位 吉武邦枝(サンパウロ中央老壮会)
三位 興津正治(モジ中央日会老人部)
B組
一位 沼田瀧雄(サンパウロ中央老壮会)
A組
一位 赤木竜巳(リベロン・ピーレス錦友会)
A組Ⅱ
一位 斎藤恵子(ジュンジアイ睦会)
二位 橋本巨太郎(サンパウロ中央老壮会)
ESP
一位 中川浩己(ピニェイロス親睦会)
二位 大江清子(リベロン・ピーレス錦友会)
三位 宮本国子(サンパウロ中央老壮会)
ESP
一位 高橋磊輔(ジュンジアイ睦会)
二位 坂本律子(アチバイア清流クラブ)
三位 人見洋(モジ中央日会老人部)
四位 鈴木綾子(アチバイア清流クラブ)
ESP
一位 上原綾子(アチバイア清流クラブ)
二位 梶田貴美子(ジュンジアイ睦会)
三位 鹿山清子(サンパウロ中央老壮会)
四位 斎藤実(ジュンジアイ睦会)
五位 松下安博(サンパウロ中央老壮会)
EXT
一位 小澤広司(アチバイア清流クラブ)
二位 宮坂憲治(サント・アンドレ白寿会)
三位 西一人(ジュンジアイ睦会)
EXT
一位 山崎美子(ジュンジアイ睦会)
二位 石井美沙子(サンパウロ中央老壮会)
三位 奥田幸恵(サンパウロ中央老壮会)
EXT
一位 古和邦子(だるま会)
二位 田曽泰三(みずほ福寿会)
三位 吉田光子(サンパウロ中央老壮会)
SUPER EXT
一位 星野幸次郎(サンパウロ中央老壮会)
二位 菅沼政子(イタケーラ寿会)
SUPER EXT
一位 谷岡トミ子(モジ中央日会老人部)
二位 嘉悦千恵子(ジュンジアイ睦会)


本当にお世話になりました

JICAシニアボランティア 鈴木京子
 お世話になりました。
 早いもので今月帰国します。アッという聞の二年間でした。伯国に来て右も左も分からなかった私が、メトロの乗り継ぎが出来るようになり、たとえ乗り間違っても次の駅で乗り換えればすぐに目的地に着くことを覚えました。
 覚えたくても覚えられない事が二つあります。まず一つはポルトガル語です。ブラジル人と会語が出来る事は夢でした。スーパーのレジの方々と会話する事も出来ません。こちらの方々は優しくて、首を振ったり、日本語で話しをしてもわかってくれるので、それに甘えて覚えませんでした。(ただの言い訳ですね)。
 二つ目は一人で市内を走るオ二ブス(バス)に乗れませんが、切符さえ買えば良い長距離のバスは大丈夫です。市内を走るバスは何処を走っているのか、分からないし間違えたら大変です。「私はどこに行ったらよいのでしょう?」になってしまいます。と、いうことでバスに乗れませんでした。しかし、熟年クラブの会員の皆様とは、日本語で沢山お話ができて、皆様の温かい心に触れ、日本から来た事を、すっかり忘れて、楽しく過ごす事が出来て、嬉しく思っています。
 「危ないから注意して歩きなさい。」「日傘と、帽子はダメですよ。」とJICAの方から言われていたので、「怖い、怖い」と思って、六時にはアパートにいて鍵をかけて、アパートと熟年クラブの往復の生活をしていました。
 ある時、「『危ない、危ない』って、日本も危ないでしょう。」と言われ、「そうか、何処でも危ないのは一緒で、気をつけていても、自動車が突っ込んできたり、刃物を持った人が暴れたりと日本でも危ない」という事に気が付いたのです。
 ブラジルの方が何しろ土地が広く、人口も多いので、犯罪件数が多いのは、当たり前なのだと、何となく納得しました。
 また、私のアパートの周りは学生が多く、夜の十一時頃まで人通りが多いので、夜の十時頃までは遊べるようになりました。遊べるだけでなく、仕事もできました。
 熟年クラブの各支部に出かけて、帰りが遅くなるのが怖く、時間を制限していましたが、今ではチエテやバーハフンダに夜の九時に着いても、朝の七時の出発でも、平気でメトロに乗り、移動できます。
 少しでも各支部の会員の方たちとお話をしたり、笑ったりする時間が欲しいと思いました。ある会長の「女は度胸」との言葉を胸に、二年間、勇ましく各支部に出かけて行きました。一品持ち寄りの料理に舌鼓をうち、本当に美味しく、また綺麗で、自分の仕事を忘れて料理を習いたいくらいでした。
 日本に帰ったら、羊羹(ようかん)や甘納豆にも挑戦し、手作り料理で友人を呼んで昼食会を開きたいと思っています。目と舌で覚えた料理ですので、美味くいくかどうかはわかりませんが、手作りの良さを再確認した喜びを伝えます。
 カラスミも日本で作り、主人と晩酌したいと思っています。こちらでは、日本食の材料が豊富にあり、味噌や醤油まで自分で作っている方がいて、大豆がない昔は大豆の代わりトマトで醤油もどきを作っていたと聞き、本当に感心しました。
 皆様の勉学に励む姿や、物作りの器用さと、物を大切にする姿は、日本の心そのものだと思いました。
 私達が忘れた日本の姿をこちらで学んだように思い、この事を日本に帰ったら、皆に話したいと思っています。
 楽しく過ごせた二年間、熟年クラブ連合会各クラブの会長はじめ会員の皆様、熟年クラブ連合会上野会長をはじめ理事の方々、熟年クラブ職員の皆様、会員の皆様、本当にお世話になりました。有り難うございました。「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなるのです」を思い出し、笑って過ごしてください。
 一日一日を楽しく過ごしてください。本当にありがとうございました。


書道講師養成講座について

書道教室指導者 若松如空
 老人会連合会(現熟連会)の会館が出来るとすぐ、同郷の長谷川先輩から、書道教室を作ってくれとのお話しがあり、教室を始めてからもう二〇年になりますが、今もなお教室は生徒で埋まっております。
 熟連の常々の支援には頭が下る思いでおります。
 しかし、私の心の中では、書道の普及を拡大するという初志とは裏腹に、満足できる進展とは言えない現状です。齢はすでに八十代後半で後がないと憂慮しております。
 何とかしたいという反省から、期限を切った充実した授業を考え、昨年七月から一年間に期限を切った講座俳句・短歌書道講座を開き、大変好評を戴くことができました。この講座は六月で終了します。
 そこで、新たな講座として初等科の書道である「書写」を教える講師の養成を目的とする授業を計画しました。先日もある地方の日語学校の先生から、書道教育の方式を教えてほしいとの話があり、一日の勉強でしたが喜んでお帰りになりました。
 日伯関係は一一〇周年記念祭もあり、益々日伯間の絆を強くして来ました、四世の日本への受入れも七月に本決まりになると云われており、字を書ける日系人への求人は、日本の人口減少という運命的な成り行きから必ず大きな動きになるでしょう。
 私の経験で、アチバイアの書道部から代表の方が私の授業に出席され、習ったものをそのまま同市の方々に教えたことがあります。同市には今も私の生徒が一〇人程、勉強しております。
 地方の方の代表で一人勉強に来て、これを習いたい希望者にそのまま伝える方法はどうでしょう。日系二世、三世、非日系の方々も歓迎したいと考え、講義は日本語だけでなく、ポ語も混ぜて行います。期限は二年ですが、非日系の方々のために、補充授業も考えております。

生徒募集書道講師養成講座
日語学校、団体及び個人の書道教室で、初等科の「書写」を教える講師の養成を目的とします。二、三世、非日系も歓迎。日語だけでなく、ポ語でもなるべく教える授業です。
期間=2年
開始=7月14日
授業=第2、第4金曜日 10時~12時
募集人員=25名
授業料=1回10レアル、教材5レアル。
指導者=若松如空先生
申し込みは熟ク連事務局(電話11-3209-5935)または若松先生(11-5083-2667)へお願いします。


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