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(最終更新日 : 2019/02/15)
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2018年5月号
2018年5月号 (2018/05/07)
俳句
(選者=森川玲子)
活け花の毬栗はじけ賞を受く
栗まんじゅう届きて姑の気嫌よし
草紅葉花と見まがふ鮮やかさ
おそれづに菜虫を摘まむ老農婦
鰯雲に向ひ立つ飛機娘の門出
【岩崎るりか】
(評:剣山に挿された枝にひとつ栗の毬がついています。ちょうど活花展当日毬がはじけてかわいい栗の実が見えます。それが賞に繋がったのでしょう。剪られた枝の栗の実が息をしているその生命力の強さ。)
胸にしむ昭和歌謡や秋の夜
歳時記の重さしみじみホ句の秋
お洒落なりし句友を偲び秋彼岸
新涼のスーツ姿も板につき
焼いて良し煮て良し旨し秋茄子
【鈴木文子】
(評:夕食の後片付けも終り、昭和歌謡集など聴くひと時。昭和歌謡の歌詞は文語体です。古へより日本人の心に流れている言葉。日本人の心の歌です。今のカチャカチャした言葉、メロディー、後世に残るものではありません。歌も使い捨ての時代のようです。来年は元号が替わります。ますます昭和は遠くなります。)
鰯雲故郷熊野の灘恋し
可愛い嘘だまさる幸せ四月バカ
勝ち進む智弁和歌山秋すめる
秋すむや一点穢る波瑠の蝿
北鮮の急変外交うそ寒し
【猪野みつえ】
(評:遥か沖を黒潮の流れる紀州熊野灘。空一面に広がる鰯雲。壮大なパノラマ。この異郷で鰯雲を眺めるたびに故郷が恋しくなります。媼の雄大な句です。)
十五夜の二重に見える乱視なり
雲よぎりどこかはかなき月今宵
日当たりをもとめて写すハンモック
バス停の日陰をさがす残暑かな
母の日は娘と二人膳かこむ
【井出香哉】
(評:丸い丸い十五夜が二重に見えるちょっと悲しい想いでしょうけれど、他に楽しめるものがありますでしょう。百人一首の札を読まれて取れます。読書もお好きなご様子。ご自愛下さい。)
騙されて罪なき嘘も万愚節
復活祭葡語になじめづミサ長し
うそ寒し邦人青年金を乞う
庭隅のせまき菜園菜虫這う
初めての野球遠征秋澄める
【大原サチ】
(評:嘘。小さな嘘。大嘘。政治家や役人のつく薄汚い嘘。子がお母さんを喜ばせようとつく小さな嘘。嘘も方便で潤滑油になることも。)
鰯雲黙して語らず母なれど
菜虫取る背恰好は父親似
北国の育ちは強しそぞろ寒
栗拾ひ思はぬ出合い蛇やリス
度忘れの己のあはれそぞろ寒
【大橋京子】
(評:鰯雲。大空にさざ波のような雲がゆっくりと流れていきます。寡黙なお母様を思い出させる雲です。「鰯雲人に告ぐべきことならず」楸邨。鰯雲は沈黙の雲のようです。)
百一才天上句会秋澄める
秋澄める旧街道の石の家
フォークダンス五輪音頭や踊る秋
貸家となりて五年や枯芒
雛流す太平洋に続く川
【香山和栄】
(評:「天上句会」。俳句をたしなまれた方の大往生。きっと天国でも句会を楽しんでいらっしゃるだろうという句。天上にはたくさんの俳人がおられます。虚子、子規等々、こちらでも念腹先生、富重かずま先生、先日は金子兜太氏が九十六歳の大往生でした。)
栗おこわ栗ほっこりと口の中
やや寒し今日の昼餉は何にしやう
秋澄むや花うるはしく風も澄み
探せども秋色うすきこの国よ
四月馬鹿だまされるふりして楽し
【坂野不二子】
(評:栗おこわ。大変なご馳走です。幕の内弁当の隅にひと口添えられています。まず栗を一つ口に入れます。栗の香りと甘さが広がります。至福の時です。)
陰膳に栗御飯ですよと声をかけ
手際良き孫の看取りに秋を病む
陸奥の海ああ懐かしき鰯雲
大漁の旗なびかせて鰯雲
秋出水迷子の鰐は二メートル半
【田中保子】
(評:栗御飯、栗の出回る頃、二、三回炊く位なものです。久しぶりの栗御飯。子供さんが外国へ出張か旅行中、大振りのお椀に栗をたっぷり入れて食卓に並べられたのでしょう。)
昼下がりパモーニャ売りの声
街路樹の青きすだれやアバカッチ
青虫は蝶と変化(へんげ)し飛び立ちぬ
秋澄みて夜明けの雲の棚引けり
清々し老いを寿ぐ鰯雲
【田尻瑞穂】
(評:パモーニャは今は一年中売られていますが、かつてはミーリョが出始めるとあちこちで盛んに湯気を立てる屋台が出て、サンパウロの風物詩でした。)
栗を煮るふと口ずさむ童謡歌
ふと歌う「栗の実煮てますいろり端」
老いはしゃぐ空中ケーブル鰯雲
白映ゆるイタケーラマリーナ秋澄みぬ
手伝ひに訪なへば留守四月馬鹿
【畠山てるえ】
(評:栗の実。子供も大人も手にとれば心の和む栗の実。幼い日の事、お母さんの事など様々なことを思い出させてくれます。この句に詠まれている童謡「里の秋」。あぁ母さんとただ二人栗の実煮てますいろり端。兵隊として取られ出征して行ったお父さんの帰りをお母さんと待っている。戦争後作られた童謡。小さな声の反戦歌です。)
栗山の入口杖の用意あり
秋暑し道路工事のコールタル
フランスの栗のふくめ煮六角瓶
暦にて昨日と知るや四月馬鹿
うそ寒し金正恩の心うち
【森川玲子】
短歌
(選者=新井知里)
学童ら小鳥のようににぎやかに未来の夢を語りつ通る
大輪の花を咲かせし赤いバラ午後のしじまにそっと枯れゆく
茄子を手にたたずむ友は日焼けした顔に白い歯のぞかせほほえむ
【サンパウロ中央老壮会 小久保鈴子】
(評:学童の歌はこの歌壇で初めてで新鮮です。小鳥のように語り通る生徒の姿がよく表現されていますね。)
年金の奉仕案なるパコッテは議会通過はいつの事やら
憲法の規定を超えて悠々と大手を振って奢る政治家
国のため命を散らすは誉れとも悪辣犯に命奪われ
【レジストロ春秋会 小野浮雲生】
(評:無責任な政治家が多く犯罪が多い世の中、困ったものですね。)
のびのびと両手を挙げて欠伸するこんな身近な幸せもある
平凡な毎日なれどどことなく何かが違う気付かないだけ
眠ること何より大事と医師の言う猫はいつでも幸せでいる
【サンパウロ中央老壮会 水野昌之】
(評:水野さんの歌はユーモアがあっていいですね。納得します。)
日本より持ち来し花種芽生えれば遠きふるさと近くなりけり
家族してアングラの浜にたわむれてわが齢など忘れたひと日
アングラの大海原のど真ん中釣りたのしめり老九十三才
【サウーデ文化協会老壮部 山田かおる】
(評:日本より買ってきた花種が芽生え、遠きふるさとが近くになったという歌、よい歌になりましたね。美しく咲きますように!)
コーヒーとパンの朝食思いつつみそ汁匂う京で目覚める
おしなべて甘くなりたり世の中はオヤジ先生うめぼしまでも
くろぐろと墨痕ひかり筆うねる艶の篆(てん)書に見入るかお顔
【サンパウロ中央老壮会 小林咲子】
(評:うめぼしまでも甘くなっているとは、何か悲しくなりますね。日本の紀行短歌よく出来ています。)
朝毎の散歩に知らぬ人に会い「ボンジーア、ドナ・メニーナ」と声かけくるる
わが心安けくなりて何事も幸につながる日課になりぬ
三月もなかばとなりて藤の葉は黄ばみてきたり季をたがえずに
【サンパウロ中央老壮会 富樫苓子】
(評:散歩の途中で「ドナ・メニーナ」と言って下さった言葉が優しく心に響いた富樫さん。幸につながる日課となって良かったですね。)
真夜中に月下美人の開花待つ夜のしじまにカメラを携えて
三つ咲く月下美人の美しさ目覚ましかけて見逃すまじと
あまりにも短き命の女王花優雅にしぼむそのはかなさよ
【サンパウロ中央老壮会 三宅珠美】
(評:月下美人の美しさは素晴らしいものだと思います。天から降りたかぐや姫のようですね。待った甲斐がありましたね。)
冷や奴春雨サラダ浮かぶのは毛穴をふさぐ暑い日のメニュー
大雨でくり返される混乱はいつかどうにかなるのだろうか
花筏(いかだ)そんな言葉があるのかと散った花さえ美しく見る
【サンパウロ中央老壮会 尾身千枝子】
(評:花いかだとは桜の花びらがかたまって水面を流れていく様子がいかだにたとえた語だそうです。優雅ですね。)
突然に誕生日に招かれてピッコデジャラグワの農園へ
昨年の卒寿の宴にもよばれたがパーティ場が増え緑いっぱい
重いアボガドたわわに実り晩秋の陽にニガウリ光る
【新井知里】
川柳
(選者=柿嶋さだ子)
便利さは自然破壊を加速させ
手をつなぐときめき薄れ杖代わり
色気より食い気勝ってなお元気
【JICAシニアボランティア 鈴木京子】
(評:科学の進歩は自然破壊の進歩につながるもの。プラスの裏のマイナスに心すべき時が来ているようです。)
雨降って地固まらず土砂崩れ
移り来てあっと言う間に半世紀
出る数字に悲喜の声飛ぶビンゴ場
【なつメロ倶楽部 坂口清子】
(評:これもまた自然破壊がもたらす現象の一つと言えそうです。)
助け合う手の温もりにある未来
エゴを捨て確かなる未来築かねば
忘られぬ母の手料理今もなお
【サンパウロ中央老壮会 鈴木ふみ】
(評:手の温もりに明るい未来が感じられる。ユニークな表現法、流石です。)
アロハ着て気合ルンルンワイキキで
日本語で溢れるハワイ良いところ
ジジババもホノルル祭りサンバ踏む
【サンパウロ中央老壮会 角谷博】
(評:最近ハワイ観光から帰国された作者。歓楽の気分ルンルン、全句から溢れています。)
卒寿過ぎ杖も要らずで歩く幸
早寝早起きお陰様でまだ元気
花まつり甘茶頂きありがとう
【セントロ桜会 中山実】
(評:転ばぬように気を付けて、ゆっくり、ゆっくりを杖となさいますように――。)
束の間の休息夏の日陰雲
有難い夕立庭の掃除する
【オザスコ市 井上風車】
(評:「雲よ今しばらく動かないで」と願いながら立ち止まるひと時です。)
引きこもる友に電話かけてみる
我が家計ゆられゆられて崩れずに
十年ぶり友も私も老けました
【オザスコ市 太田孝江】
(評:しばらく顔を見せない友への思い遣る優しさが伝わって来ます。)
焼肉を片手にピンガ言うことなし
求めてもかなわぬ夢を追い駆けて
舞い落ちる花弁で埋まる散歩道
【オザスコ市 斉藤晃伯】
(評:シュラスコにカイピリーニャ、最高ですね。)
幾るため常に努力怠らず
貧富の差なくす事などやはり無理
勿体ないが今も糸引く石頭
【サンパウロ市 渡辺文子】
(評:心身ともにすこやかに生きるためにはそれなりの努力が強いられるもの。当然のことだけれど改めて一句にされると心を打つ。下句の「努力怠らず」に感動しました。)
義理を欠く事も一つの老い支度く
時が飛びあっと云う間の半生記
和と絆真ごころ尽くすボランティア
【サンパウロ市 大塚弥生】
(評:「老いては子に従え」と云う。義理立ても追い追い子に任せていくのが理想かも――。)
残り道咲いてる花と歩きたい
人生は離別に耐えて生きること
よしやろうやる気でました褒められて
【サンパウロ市 堀井渚】
(評:残された人生への心境を咲く花に寄せて素直に詠まれた表現力。お見事です。)
◎席題「空」(京子出題)
釈迦が言う色即是空まだ遠い【博】
空遠く幸せあると人の云う【博】
失敗も逆手にとって空仰ぐ【ふみ】
女ごころ男ごころも秋の空【ふみ】
空々しい嘘に騙されなく女【清子】
用なくも出かけたくなる青い空【清子】
星見えぬビルで見上げる夜の空【京子】
青空に私の心澄み渡る【京子】
急かされる席題空のまま終わる【実】
「移民百十周年に寄せて」
百十年歴史継ぐ人繋ぐ人
百十年移民悲話も風化する
百十年移民礎石の金字塔
移民史を繋ぐあなたも輪の一つ
【柿嶋さだ子】
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