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熟年クラブ連合会
     生活・健康  (最終更新日 : 2018/12/14)
2011年4月号

2011年4月号 (2011/04/08) ご存知ですか?

◇不整脈
 不整脈とは、平常時に脈拍が一定でない状態のことをいいます。 急に心臓がドキドキとして動悸が早くなったり、逆にゆっくりとしか打たずに脈が遅くなったり、飛んだりする症状がありませんか? それは不整脈かもしれません。
●電気系統の故障 
 脈拍は心臓が血液を送り出すときの拍動が動脈に伝わって感じられるものです。ですからもし脈拍が乱れていれば、拍動に異常があるということになります。
 心臓は筋肉で出来た臓器で、その筋肉に電気が流れて動く仕組みになっています。
 健康な人の心臓はリズミカルに常時一日約十万回拍動しています。このリズミカルな拍動は、右心房の上部にある洞結節(どうけっせつ)で作られる電気信号によるものです。それが電気の通り道を通って伝えられ、心臓の筋肉が収縮するのです。安静時には一分間に七十回前後の信号が発せられ順序よく伝わり、心臓は規則正しく動いています。
 しかし洞結節で電気が発生しない、または別の場所から電気が流れてしまうなど、伝道経路に異常があると、拍動リズムが乱れるのです。これが不整脈で、言ってみれば電気系統の故障と考えられるので、心筋梗塞や狭心症といった心臓や血管の病気とは違うのです。
●不整脈の種類
 人間の平常時の脈拍は一分間におよそ五十から百回です。これより脈が遅い場合を「徐脈(じょみゃく)」、早い場合を「頻脈(ひんみゃく)、脈が飛ぶのを「期外収縮(きがいしゅうしゅく)」といいます。
「徐脈性不整脈」
 徐脈をきたす病態として、洞不全症候群と房室ブロックとがあります。
 洞不全症候群は、洞結節から出る電気信号の発生の遅れが原因となって、脈が遅くなる症状です。症状としては疲れやすかったり、一瞬めまいがしたりで、命の危険性は低いのですが、放置しておくと失神などを引き起こすことがあります。つまり洞不全症候群は信号が故障しているようなものです。
 房室ブロックは、洞結節から出る信号が心房へうまく伝わらず、通りが悪かったり途中で途切れてしまう症状です。伝わらない程度によって一度、二度、三度、高度ブロックなどに分けられ、高度ブロックは危険な徐脈性不整脈の代表です。失神発作や突然死に結び付く大変危険な病態で、急いでペースメーカー治療をする必要があります。
「頻脈型不整脈」
 頻脈をきたす病態には、心房細動、発作性上室性頻拍、心室頻拍、心室細動などがあります。心房細動は、一分間に三百から五百回の電気信号が送られ、心房全体が小刻みに震えます。自覚症状を感じやすいのですが、命の危険性は低いといえます。
 発作性上室性頻拍は、安静時に突然脈が一分間に百五十から二百回以上にも増え、突然止まるものです。心室頻拍は何らかの心臓疾患を抱えている人がなりやすい不整脈で、命の危険性が高いことが多くなります。心室細動は、心室が細かく痙攣しているだけになり、血液を送り出せなくなって、最悪死に至りますので、直ちに治療が必要です。
「期外収縮」
 期外収縮は、不整脈の中でもっとも多い症状で、脈が飛ぶような感じがする不整脈です。一回の拍動で十分に血液を送れなくなり、実際は心臓が動いているのに拍動で生じた圧力は弱く、脈として感じられないので、脈が飛んだ湯に思えるのです。
 心臓の筋肉を動かすための電気信号が、洞結節とは異なった場所で起こることが原因です。電気信号の発生位置によって分類されており、心房や房室結節付近で電気信号が起こった場合を上室性期外収縮といい、心室で電気信号が起きた場合を心室性期外収縮といいます。
 症状が出る場合、胸部に不快感を覚えたり、きゅっとする胸の痛みとして感じます。めまいや失神を起こすこともありますが、心疾患がない場合は放置しても生命への危険はありませんが、心不全などの心臓疾患がある場合は危険ですので治療が必要です。
●検査と治療
 不整脈の疑いがある場合は、循環器科にかかります。心電図検査を中心に胸部X線、血液検査を行います。
 問診では不整脈が起こる頻度や状況などから不整脈かどうかを判断します。もし不整脈ならばその程度や種類などを、他の検査結果と共に判断します。
 心臓超音波検査と運動負荷検査で異常がなく.、ホルター心電図で見ても危険性がなければ、いくら不整脈が数多く出ても、まず心配する必要はないと言えます。
 今まで見てきたように不整脈は心配のないタイプもあります。しかし、急に失神するような場合、脈が遅くなりすぎて強い息切れを感じる場合などは治療が必要です。正しい治療を受ければ、日常生活に支障なく生活できるようになります。薬の服用による治療のほかにペースメーカーによる治療や、心臓にショックを与える徐細動器を埋め込んだりする方法があります。
 不必要に怖がらずに自分の不整脈のタイプをよく理解し、うまく付き合っていくことが大切です。【百歳万歳より】


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