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     生活・健康  (最終更新日 : 2018/12/14)
2011年5月号

2011年5月号 (2011/05/13) 母の日あれこれ

 五月と言えば、母の日。母の日と言えば、カーネーションですが日本ではこの頃、青色のカーネーションが人気だとか。
 また、贈る花もバラやガーベラが増えているということです。
 母の日と言えば世界中が五月の第二日曜日かと思いがちですが、国によってその祝日は色々です。例えば、ルーマニア、ブルガリア、セルビアなどは母の日と言うのはなくて三月八日の女性の日に一緒に祝います。また、ポルトガル、スペイン、ハンガリーは五月第一日曜日。ノルウェーは二月第二日曜、シリア、ヨルダンレバノンは春分の日で、タイはシリキット王妃の誕生日である八月十二日、韓国は五月第二日曜日ですが、両親の日となっているということです。


ご存知ですか?「食道ガン」

 食道ガンは女性より男性に多く、六十歳以降の方に好発します。進行は早く早期のうちに発見されればほとんど完治します。
症状は?
 食道は喉の奥(咽頭)から胃の入り口までの間を指し、上から頸部、胸部、腹部に分けられます。食道ガンは胸部食道で発生することが多くたいていは食道の粘膜から発生する扁平上皮ガンというものです。食道ガンの初期症状は、ほとんどありません。気をつける症状としては、食べ物を飲み込んだ時に喉に違和感を感じたり、胸の奥がチクチクと痛んだり、熱いものやすっぱいものなどを飲み込んだ時にしみたりすることがありますが見過ごされがちです。
 ガンが進行すると、食道が狭くなり、肉などの固形物がつかえるようになり、ものを食べた時に胸の痛みを覚える人もいます。次第につかえる回数もふえ、流動物まで通りが悪くなってきます。
 腫瘍が進行した場合、胸の奥が痛かったり、食道は背中の方に位置しているので、背部痛が起こることもあります。また、気管や肺にまでガンが進行すると、咳が出たり、血のまじった痰が出ることもあります。声がかすれる症状が出ることもあります。
 食道ガンは進行が早く、異常を自覚した時にはかなり進行している可能性が高い病気です。ですから早期発見が鍵です。
診断は?
 食道ガンの診断には、いろいろな検査があります。
◎食道造影検査
 造影剤(バリウム)を飲んで、食道を通過するところをX線(レントゲン)で撮影する検査です。進行状況と病変の位置を知る事が出来ます。
◎食道内視鏡検査
 ファイバースコープや先端にCCD(固体撮影素子)を搭載した電子スコープを用いて、食道の内部を直接観察する方法です。ガンの位置や大きさだけでなく、病巣の拡がりや表面の形状、色などから診断します。内視鏡検査でガンが疑われた場合には、ヨード液を使った検査をすることがあります。ヨード液をかけると、正常な食道は染まりますが、ガンの部分は染まりません。最終的には疑わしいところから直接組織を採取し(生検)、ガン細胞の有無を顕微鏡で調べます。この方法を用いれば肉眼では識別が難しい早期の食道がんでも見つけやすくなります。
◎超音波内視鏡検査
 内視鏡の先端に超音波装置がついており、内視鏡検査と同じように検査します。この検査によりガンの深達度と食道の外側にあるリンパ節の状態もとらえることができます。病期の決定、治療法の選択には必要不可欠な検査法とされています。
◎CT検査
 CT(コンピューター断層撮影)は身体の内部を細かく見ることができるもので、X線撮影装置と連動したコンピューターにより像が作られます。食道のまわりの臓器への浸潤の有無診断には、最も優れた診断法です。検査に要する時間は数分で、痛みを伴わない検査です。
◎超音波検査
 ゼリーを塗って体表から超音波を用いて、腹部と頸部を調べます。腹部では肝臓への転移や腹部リンパ節転移、頸部では頸部リンパ節転移を調べます。痛みはありません。
◎PET(陽電子放射断層撮影)
 体内にある悪性腫瘍細胞をみつけるための手法で、ガン細胞が正常細胞よりも糖分を多く必要とする性質を利用します。ブドウ糖に近い成分を体内に注射し、それがどこに集まっているかを見ることによって診断します。PET検査は一回の検査で全身のガンの検査を行うことができることが大きな特徴です。リンパ節転移や遠隔転移などの進行状況の確認に適しています。
治療と予防
 治療は、ガンの進行度によって違います。ガンが粘膜にとどまっている早期ガン、初期ガンの場合には、内視鏡的粘膜切除術(EMR)が行われます。ガン病変のみを内視鏡を使って切除し、手術を行わなくても十分に治癒が期待でき、食道がもとの形で残るので後遺症はほとんどありません。
 それ以上進行している場合には、外科的療法を行うのが最も一般的です。食道を切除し、同時に食道周辺のリンパ節を切除します。その他、放射線でガン細胞を殺す放射線療法や抗ガン剤を使った化学療法、レーザー療法や電気凝固療法などもあります。
 食道ガンの予防は、禁酒と禁煙が欠かせません。また、熱いものを飲み込んだり、刺激物を食べたり、食道を刺激することは控えましょう。何のガンにしても、予防をするには「生活習慣の見直し」が不可欠です。バランスのとれた食事を取り、適度な運動をし、唾眠を十分に取るなどが大切です。食道ガンは進行が早いので、定期的検査を行うのが早期発見の近道です。【百歳万歳より】


風邪と肺炎の予防接種

 高齢者の死亡原因でガン、心臓病、脳卒中についで第四位となっているのが肺炎です。
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 なお、肺炎を防ぐにはまず口内の清潔を心がけましょう。入れ歯、舌、歯ぐき、喉を清潔にすることにより肺炎への罹病が確実に減少します。


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