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熟年クラブ連合会
     生活・健康  (最終更新日 : 2018/12/14)
2012年4月号

2012年4月号 (2012/04/14) ご存知ですか?

◇レシチン
 人は一生で五十回ぐらい細胞分裂を繰り返します。この細胞分裂によって人は新たな細胞を作り出します。細胞分裂で、体全体が健全に保たれていれば人はおおよそ百二十歳から百三十歳まで元気で生きることができるといわれます。
 現在日本には百歳以上の方が五万人近くいますが、一方で、七十歳代でも寝たきりになったり、認知症になる人もいます。
 いくつになっても介護のいらない健康で元気な高齢期を過ごすためにはどうしたらよいかというのが、超高齢社会を迎えた日本の大きな課題となっています。そのためには抗加齢医学(アンチエイジング)的な目的を持つ、より積極的な健康維持の生活が必要です。それには免疫力を高め、細胞分裂を活発にすることではないでしょうか。細胞分裂が活発に行われると体中の臓器が活性化します。そうして元気な細胞が増えると病気にならない体、つまり免疫力を高めることができるのです。
 この細胞分裂に欠かせない成分がレシチン。レシチンは体のすべての細胞に含まれており、特に細胞膜の約四〇%がレシチン成分です。細胞膜は生命体維持や代謝作用に重要な役目を果たしています。
 代謝作用とは栄養分の吸収、不要物質や有害物質、老廃物の排泄、ホルモンやエネルギーの代謝です。
 レシチンが十分存在すると、細胞の機能が円滑に働き、体内のあらゆる臓器へ栄養分がスムーズに運搬されます。さらに酸素の補給も十分にされますから、体中の細胞が活性化するのです。
 レシチンは脳細胞に多く存在し、神経伝達物質にはなくてならない成分です。神経伝達物質には記憶力や思考力、想像力、生きる意欲などを司るアセチルコリンという成分があります。この物質はレシチンがないと合成されません。
 体全体の健康に、脳細胞の活性化にレシチンは重要です。しかし、レシチンは体内では生成されません。口から入る食べ物によって摂るしかないのです。ですから大豆食品をよく食したり、卵油も効果的です。(「百歳万歳」より)


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