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熟年クラブ連合会
     生活・健康  (最終更新日 : 2018/12/14)
2013年5月号

2013年5月号 (2013/05/12) 大山先生の健康コラム

サンパウロ鍼灸整体院 大山牧彦
 健康をどう考えるか?病気になって初めて健康のありがたさがわかる、というように、病気や死亡は具体的である。しかし「健康とは何か」と改めて問われると、うまく答えられません。
 「健」は人が堂々と立っていることを意味し、「康」は稲の実りがよく、安らかであることを意味します。
 ポルトガル語ではsaudeが日本語の健康や保健に対する用語です。乾杯のときやクシャミをした時に「saude」と言うのは、健康を第一に思っているからでしょう。
 一九四六年、WHOはその憲章のなかで、健康について次のように述べています。
 「健康は身体的にも精神的にも社会的にも完全に良好な状態をいい、単に病気がないとか病弱でないと言うことではない…」
 この健康概念には、「個人の心身の健康」はもとより「社会的健康」が入っているので、家庭や友人・知人との生活、学校や職場での生活という生活概念が、はっきり取り込まれていることが特徴です。
 私はまだブラジルに移住してきて一年ちょっとの新人です。職業上、高齢者の方とお付き合いすることが多いのですが、日本で診てきた高齢者に比べ、こちらの高齢者の方はつくづく元気だなと思います。
 例えば、年に何度も旅行をされます。しかも行き先が砂漠の中のオアシスや高速バスで何時間も移動しなくては行けないような所へと。若者が行くコースではないかと思うほどでありますが皆さんヘッチャラのようです。
 もちろん、それぞれ身体の辛いところや病気を持っている方は多いのですが、それは年を取ればどこかが故障してくるのは被造物すべての定めであります。しかし元気であればそのことを感じさせない気構えができます。要はどううまく現状と付き合い、QOL(=生活の質)を守ることができるかという事。これから東洋医学や日本で学んださまざまな方面から話していければと考えています。


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