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熟年クラブ連合会
     生活・健康  (最終更新日 : 2018/12/14)
2018年7月号

2018年7月号 (2018/07/14) 老人性乾皮症の痒みにも蓬団子

 よもぎは昔から、草餅やお灸のもぐさの材料としてよく知られています。
 このよもぎ、実は沖縄の人達の長寿の秘密のひとつです。沖縄には、琉球王朝の時代から、よもぎを常備菜として「年中食べる習慣があります。これが元気で長生きに役立っているのです。
 よもぎには、カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、マンガン、鉄などをはじめとする多種類の無機質がたっぷり含まれています。無機質は骨やホルモンを作ったり、細胞を正常な状態に保ったり、全身へ酸素を供給したりして、私たちの体が健康で元気に活動するための大事な栄養素です。効率よくとれば、抜群の滋養強壮効果を発揮します。
 沖縄の人たちは、よもぎを主に汁物の具として食べていますが、調理の時にアクをとらないのが特徴です。アクは味の点から見れば邪魔物ですが、じつは無機質の宝庫なのです。アクをとらなければ、その分、無機質をたっぷりとれるという訳です。
 沖縄の方にならって、よもぎをみそ汁や天ぷらにしたりして、アクをそのまま食べてみてはいかがでしょうか?
 また、よもぎは老人性の乾皮症の痒み、アトピー性皮膚炎など皮膚の痒みにもよく効くことが報告されています。これから夏は蚊やブヨをはじめ、血を吸いに来る虫の季節です。たまらない痒みによく効くよもぎは、飲んでも食べても、生でも煮ても、痒みを止める成分の働きは変わらないそうです。その量は、一回に草団子なら一つ。葉っぱなら5枚ほど。ひどい痒みは幹部に塗る。蓬風呂に入る。ちょいちょい食べると良いそうです。乾燥させて、よもぎ茶を飲むのもいいですね。

〈薬効〉腎臓、のどの痛み、高血圧、神経痛、しゃっくり止め、かゆみ止め。
 喘息には10から15gを煎じて飲みます。
 高血圧には生葉の青汁を盃杯にとり、三倍の水に薄めて一日一回飲みます。
 切り傷には生葉のしぼり汁をつけ、しぼり粕を塗布します。
 痔出血には、煎じて温湿布や葉をもんで梅干し大に丸め、みそで包んで焼いたものを毎朝一つ食べると効果があります。
 また寒い時期のよもぎ風呂は体が暖まり、安眠、風邪予防の効果があります。


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