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ブラジル老壮の友が発刊三十年

ブラジル老壮の友が発刊三十年 (2005/04/25)
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 ブラジル日系老人クラブ連合会(重岡康人会長)が月ごとに発刊している機関誌「ブラジル老壮の友」が、今月号で創刊から三十年、三百六十号という快挙を達成した。
 同誌は一九七四年一月の発刊以来、一回の休みもなく継続され、会員同士の情報交換はもとより、日本など外部への広報も目的としている。俳句、短歌、川柳などの文芸欄をはじめ、各支部の紹介や会員個人の回想、高齢者問題についての事柄など多方面にわたる出来事が掲載されている。
 ブラジル老壮の友新刊号(一月号)によると、同誌が発刊されたのは一九七四年一月二十五日。そのきっかけは、七三年十月、日本から老人クラブ指導のベテランで「日本老壮の友」編集長だった木村健一氏をブラジルに招聘したことによるという。木村氏の熱心な指導の意志を継ぎ、当時の援協常任理事だった原沢和夫氏、小畑博昭事務局長たちが集まり、小畑氏の発案で同誌発刊が提案された。
 創刊号には、老人クラブの役割について小畑氏が、
(1)時代学習=世の中の進歩や出来事に遅れぬための勉強
(2)家庭学習=家庭の悩みごとを話し合ってこれを解消し、孤独よりの解放を考える。
(3)健康長寿学習=健康長寿についての話し合いや勉強。健康保持の実践
(4)奉仕活動=生活体験や才能を地域社会のために協力奉仕する
(5)レクリエイション=皆と打ち解け、心の健康を養う
(6)地域交流=他の違った種類の団体とも交わる。
という六点を挙げている。
 また、誌面には当時の日系団体の長だった中澤源一郎氏(援協)、延満三五郎氏(文協)、渡辺マルガリーダ氏(救済会)の祝辞も掲載されているなど、その頃の時代背景がうかがえる。
 老ク連では、同誌を通じて会員同士の情報交換を図り、全国老人クラブ連合会など日本をはじめとする外部団体との交流活動も継続して行なっている。三十年という時代の流れにより、高齢化が進む現代の中、日系社会でも同誌の必要性はさらに高まっていくと言えそうだ。
 「高齢者はとかく、社会的に弱者的な見方をされるが、我々の活動はやり方によっては、まだまだ日系社会をはじめ、ブラジル社会に貢献することができる。移民百周年を四年後に控え、老ク連会員は、自分たちが経験したことを後世に残していかなければならない」と老ク連側では意気込みを示しており、今後も「老壮の友」の効率的活用を重要視している。
(2004年1月15日サンパウロ新聞掲載)


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