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(最終更新日 : 2015/01/16)
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セントロ桜会 宮川頼周さん
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セントロ桜会 宮川頼周さん (2007/06/11)
老ク連宿舎で一番年長の宮川頼周さんは毎朝五時に起きて、ジャバクアラのゲートボールコートへ元気に通っています。
宮川さんは二年前、バイア州のイツベラから病気治療のため出聖しました。術後の経過も良く、昨年は日本、韓国などへの海外旅行やブラジルでの国内旅行へ。ゲートボールや映画鑑賞、碁などで聖市での単身生活をエンジョイしています。
宮川さんは長野県上高井郡高山村出身で今年七十九歳になります。一九五六年に奥さんと共にリオ・G・ノルデ州のピウン移住地に日本人十家族と共に入植しました。
そこでの生活は悲惨なもので、日本政府の募集要項とは全く違い、独立自営農として土地代、家代そして二年間の生活費を納めて来たにもかかわらず、割り当てられた土地は約束の十分の一にも満たず、その上、土地は急斜面。高台の上半分は砂地で何も出来ず、低地は水害でゴミが溜まったパウ地(泥粘土)で、胸まで浸かるほど。一年のうち五~八ヶ月間は耕作不能というものでした。
この写真は一九五八年にレシフェで発行されていた月刊誌「REVISTA DO NORDESTE」に掲載されたものですが、「日本人は北伯の土との戦いに勝った」という題名で紹介され、賞賛されましたが、実際は再三再四、政府へ窮状を訴えたにもかかわらず、回答は得られず、生きていくため、そして、日本人の意地と誇りにかけて、背水の陣で臨み、必死になっていた時代のものです。その上、次に来たのは大旱魃で食料も飲み水もなく、次々に死者が出る中で宮川さん達の仲間は自分達が生きていくだけでもやっとなのに現地の人々に芋十俵と当時の金で千コントをカンパしました。それを知った移殖民副総裁や州知事に感謝され、ぜひブラジル人になって欲しいと頼まれました。ポ語を話せない宮川さんは「君が代」を歌って宣誓し、帰化しました。
しかし結局、ピウンからは一人去り、二人去り、宮川さんも十四年頑張りましたが、一九七〇年、バイア州のイツベラーバへ移りました。そこでは熱帯果樹の栽培に成功し、現在に至っています。
先ごろドミニカ移民の人たちの事が話題になりましたが、宮川さんは「俺たちも同じ事。政府が嘘を言っては、絶対にいけない」と強い口調で語っています。
この写真と一枚の黄色く変色した政府への陳情書の控えは宮川さんのブラジルでの原点を示すものです。帰化したとはいえ宮川さんは「いつも背中に日の丸をしょっている気持で生きてきた」と毅然と語っています。
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