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(最終更新日 : 2015/01/16)
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ナザレー老壮会 河中司さん
ナザレー老壮会 河中司さん (2008/02/20)
「炭焼きひとすじ 88歳」
河中司さんはサンパウロから九十キロのナザレーの地で、奥さんとお孫さんの三人で炭焼き業を営んでおります。八十アルケールの土地にユーカリ樹を植え、それを順番に切って炭に焼きます。ユーカリは三年から八年、平均して約五年ほどで成樹となり伐採できるまでに育つそうで、二十五年前に植えたものでも、もう三巡回はしているそうです。
六十ヶ所に炭窯を置き四台のカミニョンで毎日サンパウロにエントレーガ(配達)をしています。月にして四千俵以上の出荷になるとか。今でこそカミニョンンの運転は人に任せていますが、最初の三十年ぐらいは雨の日も風の日も毎日、サントスへあの険しい急坂を一人で運転して、エントレーガに通いました。「よく一度も事故を起さなかった、と今でも思いますよ」とご自身でも語っておられます。
河中さんは一九二〇年一月十五日、山口県岩国市に生まれました。そして、一九三三年十三歳で父母に連れられ、兄弟五人と共に渡伯。カフェランジアの平野植民地に入植しました。しかし、二年でそこを出てマイリポランに移り、バタタ、トマト等を栽培しましたが、三年目にお父さんが過労がもとで亡くなってしまいました。残された母を助け、しゃにむに働き、一家は五年後、現在の地ピラカイアに土地を求め移り住みました。
二十五歳でリキさんと結婚独立し、五人の子をもうけました。しかし、末の娘さんが事故で、また数年前には頼りにしていた長男が糖尿がもとで亡くなってしまいました。
今は長男の子(孫)が手伝ってくれるようになり、将来を楽しみにしているそうです。炭焼きを始めたきっかけは、土地を購入した時アドバイスを受けた農業技師が、「この土地はあまり肥えていないのでユーカリを植えたらどうか」と言われたそうです。ユーカリは成長が早く、人手も少なくて済むという事でした。
この仕事はかれこれもう五十年以上もやっておりますが、ユーカリは木炭の他に灰は肥料に煙は木酢となり、捨てるところは一つもありません。「まったく有り難いことです」と河中さん。
河中さんの一日は、朝四時出荷のカミニョンを見送る事から始まります。そして、朝食の後、釜の見回りや下草刈り、家回りのリンパと山のような仕事をコツコツとこなして行きます。下の写真は、トラトールを改良してハシゴ車のようなものを作り、雨どい、屋根の修理から、壁塗り、窓ふきまでなんでも自分で出来るようにしました。また、家の中で操作できる電動ポルトンなども手作りしてしまうほどです。「旅行などで遊び回るよりも、働くことや考えることが楽しくて仕方がない」そうです。
今、河中さんはナザレー老壮会の会長さんを務めておりますが、年末の助け合いなども小クラブにもかかわらず率先して協力。多額の寄付を下さいます。「少しでも皆さんのお役にたてれば…」と、いつも思っているとのことです。この一月の例会には、会の皆さんがボーロを切って、傘寿を祝って下さいました。
目も耳も達者で、先日、後三年の免許を更新して来ました。運転の腕もまだまだ衰えておらずバリバリの八十八歳です。人生を振り返ってみて、「人一倍努力もしたけれど、病気もせず、やっぱり運が良かったのだと思う」と笑顔で語っておられます。
奥さんのリキさんと娘、孫たちと…。
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