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(最終更新日 : 2015/01/16)
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モジ中央日会老人部 西丸俊子さん(82歳)
モジ中央日会老人部 西丸俊子さん(82歳) (2011/02/05)
「感謝が生んだ功労者賞」
渡伯前、左から俊子さんと夫、両親と弟たち
今回、日本の全老連より育成功労者賞を受賞された西丸俊子さんはモジ中央日会老人部の相談役を務めております。老ク連に於いては二〇〇一年から三年間は第一会計、その後は会計監査など足かけ十年役員を務め、現在の役員の中では一番長期にわたっています。会計は白は白、黒は黒ときっぱりした性格の西丸さんにはまさに適任です。
老ク連の役員は他の団体と比べても皆、高齢者ばかり。当然女性でも、とういうより女性こそ実質的な働き手となるので並大抵では務まりません。
その上年中行事が多く、そのほとんどの開始時間が八時からです。ということは、七時には待機する体制に入っていなければなりません。そんな時、モジ在住の西丸さんは四時には家を出ることになります。バスと汽車さらにメトロを乗り継いで来ますが、早朝の真っ暗なバス停までの一人歩きを「怖くないですか?」と尋ねた所、「私は今日まで生かされて来たことに本当に感謝しているの。だから天が私を必要としている間は生かしてくれるでしょうから、何かあったとしてもそれまでの命と思っているの。だからどこで果てても悔いはないのよ」との返事。潔いですね。
西丸さんは一九二九年三月十七日生まれ。今年は八十二歳になります。
香川県高松市の出身で、両親共教育者で兄と弟二人の四人兄弟として育ちました。小さい頃は一人娘ということもあって、それは大事に育てられ、勉強さえしていれば良かったそうです。
終戦間もない昭和二十二年、女学校を卒業と同時に十八歳で夫の照雄さんと結婚。祖母の実家となる旧家に嫁ぎました。祖母の実家とはいえ、姑は大変に厳しく、大卒のご主人もお母さんには逆らえず、慣れない百姓仕事も加わり「おしん」顔負けの辛い日々を過ごしました。
一九五八年九月、ご主人三十一歳、俊子さん二十九歳の時、十歳の長女、七歳の次女、三歳の長男等と共に渡伯。モジに入りました。
最初から百姓はするつもりはなく町住まい。ご主人は「搾井」といって地下水を汲み上げる仕事で、日本から二トンもの機械類を持ってきたそうです。その後、建売住宅業を始め、たくさんの家を建てました。
そのうち俊子さんは紹介する人がいて、編み物を始めました。そして、その傍ら編み物を教えるようにもなりました。そんな順風満帆な折、手狭な家を買い換えようと準備したお金を日本人の弁護士さんに騙し取られてしまったり、悔しい思いもしました。ですが、編み物の生徒も増えバザーにも出店し、思いもよらぬ程、利益が上がりました。
一九九〇年にご主人を見送り、その後、ゆっくり東京を見てみたいと出稼ぎにも行きました。その間の体験も忘れがたいものとなっているそうです。
ところで西丸さんは泳ぎが大変得意です。老人会の仲間と温泉などに行った時、足も届かない大きな温水プールをスイースイーと泳ぎ回ります。何時間でも泳げるとか。金づち仲間は羨ましがる事しきりです。これは戦時中の水教練で無理やり覚えさせられたとか。「辛い体験が今頃になって楽しみに繋がるとは思ってもみなかったわ。昨年、老ク連の役員を頼まれた時も最初はお断りしたんだけれども、まだ、お役に立てるのならと、最後のご奉公と思って引き受けたのが今回の受賞と言うおまけまで頂いて、人生って、先のことは分からないものですね。やっぱり感謝あるのみです」と語っています。
西丸というちょっと変った名前は先祖が西の丸城の城主だったとかで西丸となったのだそうです。
この四月には息子さんが日本へ連れて行ってくれることになっているとかで懐かしい故郷や兄弟に会える日を楽しみにしています。
訪日の折、兄弟たちと旧姓「渡邊」の表札の前で
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