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たこ焼きマンが行く
     たこ焼き「旅日記」  (最終更新日 : 2009/05/25)
リベイロン・ピーレス(盆踊り)篇 [全画像を表示]

リベイロン・ピーレス(盆踊り)篇 (2003/10/22) 2003年8月24日(日)晴れ時々曇り

 今回は、サンパウロ市から南方向に車で約一時間半のところにあるリベイロン・ピーレスへ。同地日伯文化協会「グループ民舞(川添博代表)」の創立10周年記念式典および盆踊り大会に川添さんたちの多大な協力を得て出店が実現したのだった。

 グループ民舞については、別添付のサンパウロ新聞の記事(関連記事の欄)を参照してもらえると有り難いが、川添さん夫妻の献身的な指導と文協の強大な協力が活動の背景にある。子供たちが踊る長崎県伝統芸能の皿踊り、よさこい・ソーラン踊りは日系社会でもファンが多く、各種催しに「引っ張りだこ」の状態だ。10周年記念行事をやるに際して、数年ぶりに盆踊りを行うというので、「たこ焼きマン」の活動を川添さんに話したところ、気前よく賛同してくれた。

 今回の参加メンバーは例の1号(松本)、2号(篠崎)、3号(櫻田)以外に、笹井さん、カジサコ氏、何故か前日からアジトに来て泊っていたコンタニ氏(もっか作家活動中)と1号の嫁の7人。
前回の日本祭りの教訓を生かし、プロ仕様のタコ焼き機器を南米神宮の逢坂さん(宮司)から事前に借りていたのだった。この機器では、焼きムラも少なく(さすがプロ用)、玉は小さくなるが鉄板一面で28個(4×7)が焼ける。それが4面あるため、全部で112個のタコ焼きづくりが可能となっていた。

 しかし、この日は出だしから思いもかけない事態が待ち受けていた。サンパウロ市内のアジトを午前9時半に出る予定だったが、2号と3号は昨夜からの深酒で、まだ「心ここにあらず」の泥酔状態。結局、アジトを出たのは10時過ぎ。おまけに誰もが現場までの道のりを知らない。

 「とにかく、サントス方面(南)に向えば、何とかなるやろ」―。

 二台の車に分乗して日本で言う高速道路並みの「アンシェッタ街道」の入口を探すが、1号の下手なナビゲートで運転の笹井さんも困惑顔。サンパウロの標識看板はウソも多く、一同大いに迷いながらの珍道中となった。街道に出るはずが、気付くと旧街道にでている始末。何のかんのと言いいながら、リベイロン・ピーレスに着いたのは、昼前の午前11時40分。すでに会場では式典が始まっていた。この日、1号は式典の取材もすることになっていたため、タコ焼きグッズの搬入は一同に任せ、カメラ片手に会場に乗り込む。

 一方、一同たちは文協関係者からタコ焼きをやる場所を聞き準備。式典会場の裏手にある運動場横の屋根のある良いブースを川添さんたちは用意してくれていた。しかし、メンバーたちの表情が何故か冴えない。訳を聞くと、何と、計量カップを兼ねた鍋やら、メリケン粉を溶く大型しゃもじやら、鉄板の油敷きを入れるための湯のみ茶碗など、忘れ物が続出しているという。「昨夜に全部揃っているかチェックしとけば良かった」と思うが、文字通り「後の祭り」。

 まあ、それでも一同気を取り直してタコ焼きを回し始める。笹井さんが会場内で出店している他のバンカ(露店)を物色。お好み焼きや巻き寿司、エスペチーニョ(肉の串刺し)など、どれも我々が販売するタコ焼きの値段よりかなり安いという。いつもより一個多い7個4レアル(約170円)で売ることに決定した。

お焼き風景.jpg
 前回のサンパウロ州議会駐車場での日本祭りでは、来場者が多すぎて息つく暇も無かった。しかし、今日は比較的ゆったりした気分で焼くことができるのが嬉しい。「このぐらい、ゆったりして焼ける方がいいよね。若いネエちゃんを見ていたいよ」と3号。昨夜の酔いを残しながらもどこか嬉しそうだ。

 式典のメイン会場では、文協婦人部が作った大量の「すき焼き」が見る間にさばけていく。どこの日系団体もそうだが、何らかのイベントがある際には欠かせないのが、婦人部の活躍だ。数百人分の食べ物を用意するのは、それこそ容易ではない(シャレやおまへんけど)。会場では人の熱気で暑さが漂う中、汗びっしょりになりながら婦人部の面々がお椀にすき焼きを入れて配っている。その姿には頭が下がる。

式典.jpg
 午後からは舞台上で「グループ民舞」の子供たちによる踊りが披露。「皿踊り」「祭りのんのこ」「南中ソーラン」「ソーランくずし」など、バラエティーに富んだ踊りに沸く観客の声が運動場側にも響き渡る。

 昼過ぎになって参加した人々の腹もおさまりだしのか、ポツポツとタコ焼きも売れ出す。

 ここリベイロン・ピーレスで特筆すべきことは、今までの場所と違って、純粋(日系とは違うホンマもんの)ブラジル人が客として数多く来てくれていることだ。ついついタコ焼きを焼く手が止まりがちで、ブラジルの若いネエちゃんたちの方に視線が行ってしまうのは、男たちの悲しい(正しい?)性(サガ)ゆえか。
夕方近くになっていよいよ、運動場で盆踊りが始められるという。日系人に交じって、純ブラジル人のネエちゃんたちの浴衣姿がちらほら見受けられる。

 「おーっ、いいねえ!」
 「色っぽいねえ!」
 一同、どよめくことしきり。

 「何か、こう、いい感じだね。学生時代を思い出すよ」とコンタニ氏。何故かおばちゃん(失礼)たちと交じって手をつなぎ、マイムマイムなどを踊っている姿が印象的だ。カメラマンのカジサコ氏は、お気に入りの女の子を集中的に写真に納めている。それぞれがタコ焼きに参加しながら、楽しんでいるのが分かる。

盆踊り風景.jpg
コンタニ氏.jpg


 肝心のタコ焼きは、それに反してあまり売れてはいなかった。結局、売れたのは八十五食分だった。しかし、この日我々は、タコ焼きの売れ行きだけに気を取られていては得られない、リベイロン・ピーレス地域の人々との熱い交流を体験したのだった。ジャジャーン。気を遣って数多くタコ焼きを買っていただいた川添夫妻をはじめ、「グループ民舞」の子供たち、リベイロン・ピーレス日伯文化協会の方々、本当にありがとうございました。


 [今日の教訓]
 タコ焼きグッズの点検は前日の、それも酔っ払う前に完全にやっておくこと。前夜祭で盛り上がるのは良いが、ほどほどにすること。現場までの道のりは出来る限り、事前にチェックしておくこと。以上。


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