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思わぬハプニングの水曜シネマ開始 (2005/09/16)
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「ひばり・チエミの弥次喜多道中」の一コマ
  文協(上原幸啓会長)創立五十周年を記念した「水曜シネマ」上映会が三日、文協大講堂で開催され、平日にもかかわらず一世層を中心に約二百五十人が詰めかけた。当初の上映開始は午後〇時半からだったが、リベルダーデ周辺地域の思わぬ停電により一時間半遅れとなった。しかし、ほとんどの来場者は帰ることなく根気良く待ち続け、待望の第一回作品「ひばり・チエミの弥次喜多道中」に見入っていた。
 この日は上映一時間前から入場者が大講堂前サロンに集まりはじめ、リベルダーデ周辺地域をはじめ、遠くはアルジャーやグアルーリョスなどから足を運んだ人もいた。
 会場にほぼ一番乗りした聖市ペルジーゼス区在住の野村好子さん(八六、山口県出身)は、「私は時代劇が好きで、今日は楽しみに来ました」とこの日を心待ちにしていた様子。
 二歳で渡伯し、リベルダーデ区に五十年住んでいるという内海喜美子さん(七六、和歌山県出身)は、「(ブラジルの)ノベーラ(ドラマ)も面白くないし、家では日本のビデオばかり見ているよ。こういう機会を作ってもらってありがたい。(入場料)二レアルなら毎週でも見に来るよ」と和やかな表情を見せていた。
 また、「水曜シネマ」を新聞で知ったという金平勇吉さん(八四、富山県出身)は、グアルーリョスから一時間かけての来場。「昔はシネ・ニテロイやシネ・ジョイヤなどよくサンパウロに来たもんです」と東洋街での久々の上映に思いを馳せていた。
 文協の説明によると、停電は午後二時頃に終了すると言われていたが、間に合わないのでアニャンゲーラ・ニッケイ・クラブに発電機を借りるなど奔走したという。二回目の上映となる十日はすでに発電機の準備も整っており、「思わぬ停電」にも対処できるとして、主催者側では次回の入場も呼びかけている。
 十日の上映作品は「薄桜記」(一九五九年)。出演=市川雷蔵、勝新太郎ほか。五味康祐の新聞連載小説を市川雷蔵主演で映画化した、赤穂浪士・中山安兵衛と剣士・丹下典膳の友情と悲恋を描く大映時代劇。(2005年8月9日サンパウロ新聞掲載)         


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