イビウナ(お誕生日パーティー篇 第一部) (2004/09/14)
最近、たこ焼きマン1号は仕事で忙殺されている。2号はマナウスに行ってしまった。3号は家族サービスに奔走している―― 嗚呼(ああ)、たこ焼きプロジェクトは、どうなるのであろう。 | |
依頼
そんなとき、たこ焼きマン準メンバーである私ことコンタニのところへ、たこ焼きの依頼がきた。 「娘の誕生日パーティーで、たこ焼きをやってくれない? 70人から100人ぐらいが集まるの」 イビウナの友達からである。もともと、誕生日パーティーには誘われていたので、参加するつもりだったのだが、それプラス「たこ焼き」もやってくれないかとのことだった。 「ぜひとも、イビウナの人たちにもたこ焼きを食べさせて」 そう懇願されたので、「それでは、たこ焼き普及のため、やらせてもらいます」となったのだ。それでも、しっかりと、「たこ焼きを誕生日プレゼント代わりに」との交渉もまとまった。
メンバー
| 今回のメンバーは、たこ焼き・習熟度ランキング6位(自称)の私と、8位のアライちゃん、コンタニ妻のタマ(ランキング10位)が、それに強力助っ人の美人女性2人であった。 |
【メンバー紹介】 ・コンタニ 今回のメンバー内でランキングが一番上位なので、1号、3号に仁義を切ってリーダーに就任。 ・アライちゃん やはり、どうみても椎名誠に似ている。口数は少ないが存在感は大きい。 ・タマ(コンタニ妻) 夫がリーダーでは心もとないので隊長を自称。 ・唐辛子のトヨ 「辛ければ辛いほど美味しいわ」 たこ焼きにピメンタ(唐辛子)を混入か。 ・マッサ(小麦粉)のマイ 地元ではしょっちゅうケーキを作るので「ケーキ屋さん」と呼ばれている。
勝手に習熟度ランキング・ベスト10
変動 | 順位 | 名前 | 特徴・特技 | → | 1位 | 松本氏・1号 | ご飯のおかずに、たこ焼き | ↓ | 2位 | シノザキ君・2号 | 遠い所へ… | → | 3位 | 櫻田さん・3号 | カラミの鬼 | → | 4位 | ジュンコッピー | 尋問マシーン | → | 5位 | 笹井さん | 親分 | ↑ | 6位 | コンタニ | 地下鉄クイズ | → | 7位 | カジサコ氏 | 水槽部屋 | ↑ | 8位 | アライちゃん | オヤジサーファー | ↓ | 9位 | 福元さん | 一人駐在 | ↑ | 10位 | タマ | セコセコ腰痛女 |
購入品
品目 | 値段 | 商品名・購入場所 | 個数・備考 | タコ | 27レアル | サンパウロ市市場 | 1匹1.5kg(1kg18レアル) | ソース | 3レアル | マルイチ | 2本 6レアル | あおのり | 4.8レアル | 高岡屋(日本製) | 2袋 9.6レアル | 紅しょうが | 3レアル | マルタカ | 2袋 6レアル | ネギ | 1.7レアル | 近所のスーパー | 1束 1.7レアル | 合計 | 39.5レアル | | 50.3レアル | 総計R$ 50.3レアル(2000円) 1万円=250レアル(2004年9月現在)
小麦粉3kg、フクラシ粉、ほんだし、卵8個は、現地が提供してくれた。 たこ焼き機1台(大玉用)、タコピンなどは松本氏から借りる。
出発前トレーニング
タコのことをポルトガル語で「ポウボ」(POLVO)というのだが、この発音が非常に我々日本人には難しいのだ。どうしても、POVOという発音になってしまい、そうなるとポルトガル語の意味は国民とか民族。そのため「たこ焼き」ではなく「国民焼き」になってしまい、ますます意味不明になってしまう。 これまで、幾度となくブラジル人客に聞かれ、ほとんど通じたことはない。「ケ・ケ・イッソ?」(何それ?) 「ボリーニャ・デ・ポウボ」(たこ焼き) 「オ・ケ?」(え、何?) 「ポウボ!」(タコ!) 「ケ?」(え?) 「ポウボ、ポウボ!!」(タコ、タコ!!) | | 大抵いつもこんな調子で、ブラジル人客は眉をひそめ、我々は怒鳴り声をあげ、互いに不愉快な気持ちになってしまう。たこ焼き普及を大目標にしている我々にとっては実に嘆かわしいことである。上記ランキング・メンバーのうち、まともに発音できるのは、10位のタマだけであろう。 だからこそ、少なくともこの「ポウボ」だけでも通じるように数時間にわたる特訓を行った。
さて、その成果は如何に…… (つづく)
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