ダンゴ作製篇 (2005/11/27)
(2005年11月19日(土) 晴れ)
本番当日のこの日、あと30分寝たい気持ちを抑え、気合を入れて午前五時に起床。1号家族は眠たい目をこすりながらも、さわやかな朝を迎えたのだった(本当は眠たいだけでした)。
当初は、前の晩からダンゴの下準備をするという考えもあったが、「お年寄りに、より新鮮なダンゴを食べてもらおう」との配慮から当日の下準備となったのだ。
ダンゴづくりの担当は1号の嫁はん。前日からインターネットでレセイタ(レシピ)を検索し、分量を検討していた。
上新粉と餅米粉を大型のボールに入れて適量混ぜ、嫁はんとソグラ(義母)がお湯と水を加えて練りこんでいく。この作業は結構な体力仕事で、ソグラなどは額に大量の汗を浮ばせて奮闘していた(お疲れ様でございました)。1回で串150本分のダンゴづくりは無理なので、分量を2回に分ける。はじめはパサパサで、「水をもっと入れた方がいいんじゃない」(嫁はん)と微調整を繰り返すが、練っていくうちに程よい弾力のある硬さになってきた。それと並行して、ダンゴを茹(ゆ)でるための湯を大鍋で沸かす。
1号はとりあえず何をして良いか分からないので、作業風景の写真を撮ったりする(「言い出しっぺ」のくせに、一番楽をさしてもろうてました)。
練り上げたダンゴの素(もと)を、まな板の上で細長く伸ばし、同じ大きさになるように包丁で切る。それを丸める作業を1号と嫁はんが担当。ダンゴの素はすぐに表面が乾燥するので、時おり掌(てのひら)を水に濡らしながら丸めていく。
丸めたダンゴを湯だった大鍋に入れる。茹でる時間は3~5分。入れた時には湯の中に沈んでいるものが、茹で上がると自然と浮んでくる。この時に注意すべきことは、入れた際に鍋の底にダンゴが引っ付かないように網などで軽くすくい上げるようにしてやると良い(プロではないので、適当ですけど)。
茹で上がったダンゴは水冷し、水に入れて湿らせておいた串に3つずつダンゴを刺していく(串を水で湿らせておくとダンゴが刺しやすい)。この作業をソグラが担当する。刺したダンゴは金物のお盆(トレイ)に入れて並べていく。餅米を入れているせいか、湯がいたダンゴは一旦は膨らむが、水冷すると元の大きさに締まる。3人とも時計の針の進み具合を気にしながら、自分たちの作業を進める。
「何や、ダンゴ屋になったような気分ですな」と1号。周りの反応の無さにもめげずに、独りうなずく。
これらの作業と並行して、蜜(ミツ)づくりも行う。大鍋に沸かしたお湯に砂糖としょう油、少量のコンブの素を適量ブチ込み、水に溶かした片栗粉を目分量で入れていく。見よう見真似でやってみるが、何とかそれらしくドロッとした蜜に仕上がった。
試しに茹でたてのダンゴを蜜に付けて、各人が1個ずつ食べてみる。
「美味い!こらぁ、イケるで!」
分量も量ったように(一応量りましたけど)ピッタンコ。半端が出ることもなく、3個ずつ約150本分の串に収まった。
作業終了時間は午前7時半。下準備に2時間半かかったことになる。ダンゴの入ったお盆2つを風呂敷に包んで嫁はんとソグラがそれぞれ持ち、蜜は1号が大鍋ごと持っていくことに。
午前8時半、我々ダンゴ3親子は、「必勝・完売」の思いを胸に老ク連を目指したのだった。(つづく)
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