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宇江木リカルド作品集
     詩集「吼えろ! 雄鶏」  (最終更新日 : 2003/05/23)
火だるまの鬼と化し

火だるまの鬼と化し (2003/05/23)  ジュデウがナチスを今もなお追いつづけている執念深さと何ら変わることなく、私は日本の天皇を第一級の戦争犯罪人だと執念深く思いつづけている。
勝者連合軍が敗者の戦争犯罪人を裁くのは納得できないけれど、敗れた国の民衆が責任者を裁くのは当然だと思っている。
 人はどうあれ、私はあの戦争のために死んだ両親を甚く憐れむがゆえに、身悶えるほどの憤怒を持って、日本の戦争犯罪人たちを憎む。
天皇が人間宣言をして、狡猾な顔をして、のうのうと生きていることを赦せない。たとえ神であったにしても人間に変貌しても、朕は汝等の統帥なるぞと言ってきたのなら、日本人らしく腹掻き切って死なねばならない。
もし、敗戦を宣言したあの日、天皇が罪を一身に背負って自刃していたら、私は彼を神と祀って崇拝しただろう。
 私は、日本の天皇に怒りを持つとともに、武器商人のアメリカ人を悪魔と罵り、戦火を付け火して回るロシアの指導者どもを蔑み、血に飢えた似而非宗教家のホメイニを葬るべきだと叫ぶ。
 私は、自らが怨念の火だるまとなって狂い死にするとも、この憤怒の炎を燃やしつづける。


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