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南米漂流
     フェルナンド山本の「夜な夜な日記」  (最終更新日 : 2013/01/21)
夜話その20 セックスとウンコ

夜話その20 セックスとウンコ (2009/11/10) 「最近、中国人のお客が多いのよね」
「へえー」
 顔みしりの風俗系マッサージに勤める女性と道でばったり遭いちょっとカフェでも、ということになった。ブラジルでは2タイプのマッサージ店がある。ひとつは体のみをもみほぐしてくれる本物のマッサージ店、そして、もうひとつは軽くマッサージをして、下半身もバッチリもみほぐしてくれるセックス込の風俗系のお店。
「そういえば日曜日は満員盛況みたいだね。この間行ったけど、中国人だらけで驚いた」
「そうなの。日曜日が休みの中国人が多いらしくて団体でやってくるわ。でも中国人って変わってるわね。やる前に必ずウンコするの」
「ウ、ウンコ!・・・・・、たまたまその中国人がしただけじゃないの」
「違うわ! 90%の中国人はウンコするわ。だから便器のない部屋には入りたがらないし・・・」
「ムムム・・・」
 鳥は飛び立つ前にウンコをして身を軽くするというのは聞いたことがあるが、セックスをする前にウンコをするなんてのは初めてきいた話である。ある小説には、小便がたまった状態ですると早く放出しやすいからセックスの前には必ず小便をしておいた方がいい、ということが書いてあったので、小便は必ずその手のお店に入店する前にするようにしている。が、ウンコはな~・・・。もし彼女のいうことが本当なら、中国4000年の歴史の経験からきている話かもしれない。そうであると、ウンコとセックスには大きな関係があるのかもしれない。
「で、君はウンコをしている間、何をしているの?」
「もちろん、静かに待っているわ。彼らは人前でウンコをするのは平気みたい」
 そういえば、中国では公衆便所は、ついたてがなく、人がしているのが見えてしまう、という話を友人に聞いた覚えがある。大小便を人前でしても音を立てても、恥ずかしいという習慣がないのであろう。銭湯で裸になって皆と一緒に風呂に入る感覚とちょうど同じなのだろう。中国の人から見れば、日本の銭湯は驚きかもしれない。ブラジルの場合、男用の便所には小便用の巨大なトイのようなモノがあり、並んで皆一緒にするようになっている。最近は日本で見かける小便用の便器が増えたが、田舎にいくと、この巨大トイは今でも存在する。そういう意味では、ブラジル人も人前で大小便をするのに慣れているのかもしれない。どうも、僕はこのトイが苦手で、人がいる場合は隅でするか、大便用の便器でするようにしている。ブラジル人の大きなモチモノを横目に、自分のモチモノを人目にさらしながらするのはやっぱりはずかしい。
 彼女の働く、店の個室は小さいから、音も臭いもそのまま彼女の待つ部屋に入り込んでくるだろう。でも、彼女は格別嫌がっている様子もなくタンタンと話しているから、別に気にならないのだろう。ブラジル人は人前で大小便をするのはそれほど恥ずかしくないのかもしれない?
 セックスとウンコ、何か大きな関係があるのだろうか。今度友人の中国人に聞いてみよう。


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