夜話その29 変態2 ボール男 (2012/06/25)
「なんか面白い話ない?」 バールで気だるそうに一人でビールを飲んでいたマルシアを偶然見つけ聞いてみた。先週、変態男のことを聞き面白かったので、ちょっと期待したのだ。 「そうね~、ルシアに聞いたんだけど・・・・」 ルシアとは同じマッサージ店で働くスレンダーなモレーナである。 「ふ~ん」わざと期待しないふりをして、耳に神経を集中させる。 「それがね、肛門にね、玉、ビリヤードの玉を入れてくる男がいるんだって!」 「ビリヤードの玉!! だってあれかなり大きいじゃない! 直径5センチはあるよ! そんなのが肛門に入るわけがない」 「だって、そう言ったんだもん」「げげげげっ」 「それでね、部屋に入ると、その玉を取るんだって。そうして、コブシを肛門に入れてくれっていうんだって」 「えっ、いくらなんでも、それはないだろう!」そうは言ったものの、立花隆の本(題名忘れた)で、肛門に頭を入れる、話を読んだことを思いだした。 「彼女はコンドームをつけてこねくりまわしたらしいわ」 「いったい、どうなってるんじゃ?! そんなに肛門が大きくなっているんじゃ、すっかり括約筋も緩んでいるだろうね」 「そう、そうなの。だから、うんこがでないように蓋がわりらしいの! で、その玉 NO2の白い玉らしいんだけど、うんこで汚れて臭うらしいの」 ちょっと嘘っぽい話ではあるが、話をしているうちに二人で笑い転げてしまった。 「たぶん、奥さんは何もしらないでしょうね。夫がいつもビリヤードの玉を肛門に入れて歩いているってしったらさぞびっくりするでしょうね」 さんざん二人で笑った後、マルシアはいそいそと出勤していった。 この玉男だけでなく、妻にも見せれない姿を風俗嬢には気軽に見せたり、肛門に指を入れてくれと頼んだりする男は随分と多いらしい。逆に妻にできない、ひどいことを頼んでくる男もいるらしい。こうした風俗店は、セックスだけでなく、ある意味、ストレスを思う存分吐かせてくれる男たちの重要な憩の場所なのだ。そんな男たちを相手にしなければならない風俗嬢は看護師以上に大変な仕事だと思う。一人で残ったビールを飲みながら彼女らの偉大さに一人感心してしまった。
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