ブラジル北部にあるパラ州ベレンは、好きな町の一つだ。初めてこの地を訪れた時、熱帯の蒸し暑さとともに、都会では失われつつある人間の温かさを感じた。それでいて風がある。中央市場のある「ベル・オ・ペーゾ」前の川では、１人の男がせっせと食器を洗っていた。川で生きる日々の営みが、そこにはあった。（１９９４年９月撮影）

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