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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2021年の日記  (最終更新日 : 2021/05/17)
4月15日(木)の記 レンズを食む

4月15日(木)の記 レンズを食む (2021/04/15) レンズを食む
ブラジルにて


岩波写真文庫『レンズ』は復刻に値する好著だ。
初版発行は西暦1950年。
西暦2008年の復刻版を恵比寿の東京都写真美術館の売店で見つけて買った。

「光は宇宙からくる手紙である。」
冒頭からしびれるではないか。
詩情があり、文学がある。
レンズの原理の物理的な記載にはこちらのオツムが付いていけなくなりそうで、情けなし。

さてこの古典にも、なぜレンズと言うのか、その語源は?といった記載は見当たらない。
今日は、ブラジルでレンズを煮て食べた。

レンズは、日本の先人たちが漢字にしえなかったオランダ語起源の言葉。
その名は西アジア原産のレンズ豆の形状に由来する。
レンズ豆は旧約聖書の創世記にも登場し、栽培植物とされた豆のなかで最古の部類のものとされる。
僕自身、レンズ豆の存在はブラジル移住後に知った。
日本ではいまだになじみがない食材だろう。
岩波写真文庫で言及されないのも、むべなるかな。

食材のヴァリエーションを増やしたい。
近くの自然食材店で乾燥レンズ豆を買う。
圧力鍋を用いない大豆などは何時間も煮なければならないが…
レンズ豆は煮ものにはそのまま、サラダなどには15分も煮ればオッケーの由。

いまやレンズ豆のレシピは日本語でもネット上にいっぱいある。
…サラダにするか。
径はコンタクトレンズより一回りぐらい小さい豆を煮る。

味は、乾燥もののグリンピースに近い。
手軽でさっぱり、ヘルシーでよろしいな。

ド近眼の僕には必須のメガネ、そして撮影稼業のカメラのレンズ。
一粒一粒をかみしめ味わうのはちと難儀だが、レンズとひかりに想いをはせよう。



  


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