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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2025年の日記  (最終更新日 : 2025/12/16)
12月9日(火)の記 イカのアスパラ

12月9日(火)の記 イカのアスパラ (2025/12/13) イカのアスパラ
ブラジルにて


雨のなか、傘をさして買い物へ。
そこそこ歩く。

路上市の投げ売りタイム。
お、グリーンアスパラの束がふたつで10レアイス(約300円)。
通常相場の五分の一ぐらいだ。
先っぽがややいたみかけているが、買い。

いたんだアスパラの穂先の悪臭はそうとうなものだ。
が、よく洗って茹でて、いたんだ部分を除去すれば、なんとか。

ブラジルで手に入るグリーンアスパラは、ペルー産だ。
これも、ペルーからの空輸とラベルにある。
ペルーの…イカだ。

かつて『すばらしい世界旅行』の取材で訪ねたことがある。
首都リマの南の、海岸の砂漠地帯の町。

知る人ぞ知る「オーパーツ」の「イカの医師」「カブレラ・ストーン」の「産地」だ。
この地方で出土する川原石に、恐竜らしきものが刻み込まれていて、人類と恐竜が同時代に生存していたことの証拠、などとされていた。

1980年代に角川文庫で訳本が出ていたように記憶するが、いま検索しても見つからない。
僕が訪ねた頃には、同様の小さな川原石が土産として売られていたものだ。

日本映像記録センターでフリーのディレクターとして活躍した大先輩の故・小原啓さんが『知られざる世界』でこのイカの石を取材した。
カセットテープでの録音だが、この石の「製作者」の証言を公にする、というスクープだった。

この番組についても検索してみるが、見当たらない。
想い出すだけで愉快ではないディレクターたちが少なくなかったが、小原さんはいい人だったなあ。




 


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