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12月9日(火)の記 イカのアスパラ (2025/12/13)
イカのアスパラ ブラジルにて
雨のなか、傘をさして買い物へ。 そこそこ歩く。
路上市の投げ売りタイム。 お、グリーンアスパラの束がふたつで10レアイス(約300円)。 通常相場の五分の一ぐらいだ。 先っぽがややいたみかけているが、買い。
いたんだアスパラの穂先の悪臭はそうとうなものだ。 が、よく洗って茹でて、いたんだ部分を除去すれば、なんとか。
ブラジルで手に入るグリーンアスパラは、ペルー産だ。 これも、ペルーからの空輸とラベルにある。 ペルーの…イカだ。
かつて『すばらしい世界旅行』の取材で訪ねたことがある。 首都リマの南の、海岸の砂漠地帯の町。
知る人ぞ知る「オーパーツ」の「イカの医師」「カブレラ・ストーン」の「産地」だ。 この地方で出土する川原石に、恐竜らしきものが刻み込まれていて、人類と恐竜が同時代に生存していたことの証拠、などとされていた。
1980年代に角川文庫で訳本が出ていたように記憶するが、いま検索しても見つからない。 僕が訪ねた頃には、同様の小さな川原石が土産として売られていたものだ。
日本映像記録センターでフリーのディレクターとして活躍した大先輩の故・小原啓さんが『知られざる世界』でこのイカの石を取材した。 カセットテープでの録音だが、この石の「製作者」の証言を公にする、というスクープだった。
この番組についても検索してみるが、見当たらない。 想い出すだけで愉快ではないディレクターたちが少なくなかったが、小原さんはいい人だったなあ。
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