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12月12日(金)の記 『手に魂を込め、歩いてみれば』 (2025/12/16)
『手に魂を込め、歩いてみれば』 ブラジルにて
午後、気になる映画を見ておくことにする。
製作国はフランス、イラン、パレスチナ。 (後日になって日本でも公開決定となっていること、そして邦題を知る:『手に魂を込め、歩いてみれば』、英題の直訳だ。 手に魂を込める、とは。)
祖国日本の首相はじめ政治家と軍事産業は、戦争をしたくてウズウズしているようだ。
かたや地球上ではウクライナ、ガザなどで市民がいまも殺害され続けている。 僕はとてもこの現実に向き合っているとは言えない。
ささやかな反省とともにスクリーンに向き合う。 祖国のイランにとどまることのできなくなった女性のドキュメンタリー映画監督が、オンラインでガザのファトマという24歳の女性のジャーナリストと出会う。
ファトマさんがスマホで見せる笑顔がすばらしい。 そして彼女がガザの街で撮る写真、さらに彼女の自作の歌も息を呑む作品だ。
無力感と希望が、僕のなかを交互する。
記録が、いかにして紡がれて、遺されるか。 この世の奇跡と言ってよさそうな作品を見せてもらった。
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