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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2026年の日記  (最終更新日 : 2026/06/14)
6月4日(木)の記 チエテ抄

6月4日(木)の記 チエテ抄 (2026/06/08) チエテ抄
ブラジルにて


今日はカトリックの「聖体の祝日」、移動祝祭日であり国民の祝日だ。

午後から環境映画祭でぜひ見ておきたい一本に挑む。
『Tietê:Águas Verdadeiras』、「 真実の河 チエテ」といったところか。

チエテ河はサンパウロ州を貫く最大の河川で、パラナ河に合流するまで長さ約1100キロメートル。
海岸山脈にあるその源流は僕も何度か訪ねている。

「チエテ」は先住民の言葉で「ほんものの」といった意味。
この川のかつてと現状、激しい汚染と環境保全の取り組みを紹介する。

リポーター役は水源地域に暮らす沖縄系の日系人Vitor Kinjoさん。
児童向けの環境教育の演劇に取り組んでいる。
彼が冒頭、先住民の創世神話を語り、「日本のアマンチュ」を引き合いに出す。
アマンチュと言って、日本全国区でどれだけ通じるかな?

この川の水源地域では少なからぬ日系人が蔬菜づくりを行ない、メガロポリス・サンパウロの食卓を支えている。
ところがこの映画ではチエテ河流域の農業者は農薬を川に流し、農機具を川の水で洗ってオイル類で汚染する悪の存在として紹介される。
だが、その姿も声も登場しない。

いっぽうチエテ河をテーマとした児童向け演劇はいくつも延々と紹介される。

上映後のイベントでは、次の上映開始まで1時間5分ぐらいの時間のなかで18人が登場、さらに関係者が呼ばれる。
児童演劇関係者が多く、誰もが映画そのものと児童演劇を称賛する。
質疑応答は、なし。

別ヴァージョンの「チエテ抄」も見てみたいものだ。
農業者の声も実際に聞いてみたい。
トンボも見たいし、ナメクジも粘菌も。

次のセッションはフランスのノーベル文学賞作家アニー・エルノーによる授業を紹介するものらしい。
後学のために見ておくつもりだったが、満員札止め。

仕方がない、帰りましょう。







  


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