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ブラジル日和
     2011年ゲスト・アーカイブ  (最終更新日 : 2012/01/09)
Vol.140「熱い魂とクールな常識」 伊豆山康夫さん

Vol.140「熱い魂とクールな常識」 伊豆山康夫さん (2011/02/25) 放送:2011年2月16日(水)ブラジル時間 10:31~12:46(2:15) 日本時間21:31~23:46(2:15) 、ダウンロードはゲストコーナのみの1時間29分43秒です。
出演:伊豆山康夫、細川多美子、大久保純子

 「工業をやりたい、大きい仕事がしたいんです」と訴えて面接担当に大笑いされた伊豆山青年。大学出たての坊やがポルトガル語もしゃべれずにブラジルで何ができるんだ、とブラジルの先達たちにからかわれ、海外雄飛の大望もしぼむ思いで日系の小さな商事会社の倉庫番として働き始めた……。
 ときは第二次大戦の傷跡もいえない不況のさなか、東京での就職はままならず、慶応大学の掲示板に見つけた海外への夢。一枚の就職案内が伊豆山さんの人生に、ブラジルという選択肢を与えてしまった。そんないい加減な採用案内にだまされたわけではないが、若い度胸に背中を押され、あれよあれよと船中の人に。たどり着いたサンパウロでも、波間に揺れる小舟のような頼りない日々……とはいえ、どんなことにもマジメに真摯に取り組む伊豆山さんを、見ている人はちゃーんと見ていた。会社ごと身売りされたり、時に家族をかえりみない企業戦士として働いたこともあったが、あーもうこれまでか、というところまで耐えると、「救いの手がちゃんとさしのべられるんですよ」。
 家業は第一線を息子に譲ったとはいえ、自分で仕事を作り出しては世界を飛び回る。そのかたわら、サンバ楽器パンデイロのレッスンを10年も続け、ここ3年は連続でリオのカーニバルにも出場している。78歳には思えない魂の若さと、その反面の貫録、おっとりとした口調の「あわてなくてもいいんです」という姿勢を、私たちも学びたい。

それでは、以下のリンクをクリックしてお聴きください。
http://brasil-ya.com/radio/20110216.mp3


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