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熟年クラブ連合会
     活動報告  (最終更新日 : 2019/02/15)
2011年7月号

2011年7月号 (2011/07/17) 老ク連二〇一〇年度事業報告

◎一月二十九日 第三十一回定期総会が老ク連サロンにて十時から開催。二十九クラブ四十四名が出席。二〇一〇年度の事業計画と予算案が承認された。その後改選が行われ、五十嵐司会長が任命された。
◎三月二日 援護協会で行われている、南米福祉セミナーのメンバー五十名が老ク連を視察に訪れる。
◎三月八日 老ク連の会長室のベランダの壁がはがれ始めたので、修理を始める。また、サロン及び会の家全体の屋根も雨漏りがひどいので併せて修理。
◎三月三十一日 二〇一〇年度第一回レクリエション指導者研究会が老ク連サロンで行われ、イタぺチ万寿会、ジュンジアイ睦会、モジ中央日会老人部、カンピナス明治会、スザノ福博福栄会、サン・ベルナルド松寿会、みずほ福寿会など地方のクラブからも参加して、総勢約四十五名が受講。講習会最後には参加者全員に終了証が五十嵐会長から手渡された。
◎四月二十六日 ブラジル老人クラブ連合会の(童話で日本の心を教える会)がオエン学園を訪問した、この事業は、日本の文化を子供たちに伝えようと毎年各日系の学校を訪れているもの、今年は「浦島太郎」「花咲か爺さん」を上映。DVD鑑賞の後、全員でその物語の歌を唱歌し、子供たちに喜ばれた。訪問者は五十嵐、田中、中原。
◎四月三十日 この年最初のビンゴ大会が老ク連サロンで行われた。数多くある老ク連行事の一つであり、リベロンピーレスからも十三名駆けつけるなどし、二百名を越える人が参加し、座る場所もないぐらいであった。ビンゴ一回につき、四十一名にも賞品が当たる品揃えの豊富さであった。
◎五月四日 老ク連サロンに里見流舞踊の里見香華先生とその娘、大田奈緒子さんが訪れ舞踊を披露された。老ク連から五十嵐会長及び舞踊教室、コーラス教室のメンバー他一般全員が参加、藤瀬圭子さんも司会で協力した。
◎五月二十二日 第十六回ゲートボールふれあい大会を、ニッケイ新聞と共催、ブラジルゲートボール連合の主管で連合スタジアムにおいて開催した。参加者は三十四チーム百八十名で今回もレアル銀行より敬老金の寄付を受けて、八十六歳以上の出場者五十一名に贈られた。トロフィーはニッケイ新聞社と下本八郎氏から、副 賞は老ク連が用意して楽しみの多い大会となった。
◎六月二十五~二十七日 老ク連親睦交流旅行。今年はサンジョゼ・ド・リオ、プレットとオリンピア温泉、リベロン・プレット壮寿会と親睦 交流旅行。藤井日本人会長さん、黒沢福会長さん、婦人部の首籐会長、宮坂玲子老ク会計さん他大勢の会員の皆さんが待っていてくれました。旅行には老ク連五十嵐会長はじめ役員も七人が参加。交流会最後は玉井先生の老クの歌の踊り方指導で締めくくりました。
◎六月二十九日 第十回ミニカラオケ大会を、田巻先生主導のもとに老ク連サロンで開催。審査員は平井貴美子、杉田孝子、松平和也理事、豪華な賞品も付き、歌手百三十六名が十一月の文協での本大会に備えて練習の成果を披露した。
◎六月三十日 河童さんこと老門一郎さんが三年ぶりでブラジルに帰ってきて老ク連サロンで踊りを披露した。約三十名の会員たちが芸を鑑賞した。民謡などの曲にあわせて彼独特の踊りを披露して皆を喜ばした。
◎七月十八日~十九日 県連主催でコロニア最大の催し物の一つである第十三回日本祭りに出店。老ク連は会員手作りのお惣菜、漬物、饅頭、味噌、蜂蜜、古本、中古ビデオテープ、ぞうりなど毎年出している。土曜日にはJICAシニアボランテイアの与古田徳造氏と同じくJICAの仲間えりかさんが老ク連ブースの横で沖縄三味線を弾き歌い、取り囲まれるように多くの観客が集まってきた。また日曜日に田中保子さん率いる花合わせの会のメンバーが老ク連横で百人一種を披露した。今年老ク連役員の方々や関係者の方々がたくさん激励に訪れてくれた、日伯老若たくさんの来場者に老ク連の活動を見てもらった。
◎八月七日 第三十四回老ク大会・芸能祭を文協大講堂で開催した。今年も二つの行事併催で、今年はPL診療所の小野寺近先生が題して(胃の病気)に関して講演を行い、四教室の生徒たちの発表があり、続いて七十一番組の民謡・個舞・対舞・団舞・の部門毎に競う芸能祭が行われた。今回も藤瀬圭子氏の司会、戸塚マリ委員長・嵐田英世委員・永田理文委員の審査で、満 員の観客にバザーも大盛況であった、今回もレアル銀行から会場費の援助がいただけた。
◎八月二十日 老人クラブ三十五周年と第一回地蔵祭りが老ク連サロンにて行われた、先亡者法要と地蔵供養が浄土宗海外開教使で日伯寺の石川聖教導師によって行われた参加者は約百五十名のち会場を老ク連サロンに移し杉本正顧問の発声で乾杯が行われ、昼食後小阪副会長の司会で三十五周年式典が行われた。席上、老ク長寿会長五名が五十嵐会長より表彰された。
◎十月十六日 老ク会館サロンで広島県医師会の常任理事で南米被爆者の健康相談の派遣員として来伯された松村誠医師の講演会が行われた。テーマは「日本発・最新健康情報・いつまでも若く美しくたくましく健やかに、そして、しぶとく生きる」。ユーモアを交えて楽しく紹介。約百三十名の会員が詰めかけた。
◎十月二十六日 第四十一回老人週間が、毎年の援護協会・救済会・日伯高齢者研究グループ、老ク連の四団体共催で開催された。例年は九月末から十月初めに行われていたが、会場の都合で十月末に開催。無料健康診断の他、講演は日本国立がんセンターの岩崎基医学博士が「がんの予防」、社会法人救済会・憩いの園の吉岡黎明会長が「高齢者を活動的に生きる」、日伯友好病院の当真千鶴先生が「高齢者の健康」をテーマに話された。最後にはお楽しみのかくし芸大会があり今年も盛り沢山のプログラムであった。(観客約六百名)
◎十月二十九日 第十八回親睦ビンゴ大会を老ク連サロンで開催。約二百名の参加者で賑わい、一回のビンゴに五十余品の賞品が用意。大いに喜ばれ余剰金も出て催しは大成功であった。
◎十一月二十八日 第十六回親睦カラオケ大会を文協大講堂で開催した。審査員は石原正子先生を委員長に島田オルランド先生と菊池えつ子先生が委員で、日伯の賞状も付いた立派な大会となった。出場者は一部、二部を合わせ百八十五名。観客は約五百名でバザーも盛況であった。レアル銀行から会場費の援助があった。
◎十二月十三日 年末寄付を兼ねた恒例の施設訪 問として、今年はイペランジャホーム、希望の 家の二施設を訪ね、玉井先生の踊り教室の生徒 が踊りを披露し、関係者に喜ばれた。
◎十二月二十二日 助け合い募金をし、三十五団 体から預かったR$一万九千四百八十三レアイ スを十の日系福祉団体に贈った。更に約百の個 人・団体に年末のお礼もした。
◎JICA派遣の与古田徳造シニアボランティアを以下の老人クラブへ派遣し、クラブの活性化を図った。
・一月二十八日 アチバイア清流クラブ
・二月七日 イタぺチニンガ千歳会
・二月十四日 バレットス寿楽会
・二月十八日 モジ中央日会老人部
・二月二十日 プ・ダ・アルボレ老壮会
・三月一日~五日 日伯援護協会中南米セミナー
・三月六日 オウリンニョス長寿会
・三月十七日 ジュンジアイ睦会
・四月一日 アルジャー親和会
・五月十六日 リベロン・プレット壮寿会
・五月二十六日 レプレーザ高砂会
・五月二十七日 シャローム
・六月十六日 鳥取熟年大学
・六月十七日 モジ中央日会老人部
・六月十九日 プ・アルボレ老壮会
・七月一日 べレン
・七月三十日 サンパウロ中央老壮会
・八月一日 ビラ・ソニア老壮クラブ
・八月十七日 シャローム
・八月二十二日 バウル老人クラブ福寿会
・八月二十六日 イタケーラ寿会、
・九月十六日 レジストロ春秋会
・十月二日 インダイアツーバ親和会
・十月二十一日 モジ中央日会老人部
・十一月四日 タウバテ老人クラブ
・十一月二十一日 リベロン・ピーレス錦友会
・十二月十二日 ピンニェロス親睦会老壮部
・十二月十七日 モジ中央日会老人部
◎老ク連教養教室は盛況をきわめ延べ一万九百七十九人が参加。会員の生き甲斐作りの一助となっている。
◎年間の会議開催数は、代表者会議、理事会、会計監査、老人週間相談会を含め四十二回。
◎外部への役員出張回数は三十二回を数えた。
◎宿泊施設とサロンの利用や高齢者用品の取り扱いにより、生じた礼金も運営経費を補った。
◎遠藤エリオ眼科医の無料診察、及びサンタ・クルース病院の割引診療は会員の高額医療費の援助になっている。
◎サンタ・クルース医療保険(PLASAC)団体加入者の世話をし、会員及び賛助会員に喜ばれた。
◎老ク連福祉センターの屋根瓦が古くて雨漏りがひどく、屋根瓦を全部交換した。


お疲れさま、与古田先生「たくさんの元気をベリマッチ」

 六月十七日、与古田先生のお別れ演芸会が沖縄県人会会館で行われた。演芸会に先立ち、同会館で行われた老ク連代表者会議の席上、代表者一同の温かい拍手の中、与古田先生に感謝状の盾と記念品が贈られた。その後、会場を一階に移し約三百名の人が出席し演芸会となった。老ク連からは代表者四十二名他手品、コーラス教室、踊り教室、民謡教室のメンバー、一般会員多数が参加し沖縄県人会からは琉球民謡保存会、琉球民謡協会、EXATUS学園、琉球舞踊など数多い人が出席した。
 司会は老ク連の小坂誠副会長と沖縄県人会副会長の島袋安雄さんが勤めた。幕開けはにぎやかにかじゃでい風節、次いで主催者来賓者の挨拶があり、その後、琉球民謡、老ク連コーラスなど次々と熱のこもった演奏で盛り上がった。合い間合い間には与古田先生の渋い唄声が披露され、またもや感涙する場面も。最後は先生が二年間の思い出をしみじみと語られ、締め括りには全員で元気にカチャーシーを踊りお別れを惜しみつつ十六時三十分に幕が閉じられた。その後も与古田先生と記念写真を撮る人が「われも、われも」と押しかけていた。
なお、五十嵐会長の挨拶は以下の通り。(一部略)
 JICA派遣のシニアボランテイア与古田徳造先生は二年の任期を終えていよいよ内地へ帰任されることになり、誠にお名残惜しいことです。
 さて、思い起こすと、JICAからは四名の先生方を途切れることなく派遣されて私どもの活動を支援して下さいました。安達先生は文章作りなどの指導。宇野先生は折り紙や人形芝居などでのレクリエーション。次の貞弘先生はギターを使って。そして今回の与古田先生は三線と活力ある健康維持のレクリエーションの指導でした。その間、JICAからは先生方のお仕事の円滑な実施のためとして多大なご援助をして頂き感謝に耐えません。
 さて、与古田先生は会員が元気を保ち平均寿命百歳を目標とする健康法の伝授に努められ、参加クラブへの出張も近くへは重ねて数回、遠くはブラジリアを始めアマゾン地区まで足を伸ばして、かの地の会員たちから喜ばれています。そして、正に先生の存在そのものが元気の源で、超元気印の先生に朝「おはようベリマッチ」と大きな声で言われるとその日の一日のエネルギーをもらえるような感じです。それと、今回は今まで私たちの多くがよく知らなかった沖縄現地の事情について話して下さったことです。三線の音曲を聴き、苦難の歴史に翻弄された小さな島であっても南国の広く豊かな沖縄の心を知ることが出来、ありがたいことでした。さて、ひとつ、皆様にお知らせすることがあります、それは、与古田先生に作詞作曲して頂いた記念の歌が出来ているということです。実は昨年創立三十五周年を迎えましたが、その記念としてブラジル老人倶楽部の歌の制定をもくろみ歌詞の募集をしましたところ、その中に与古田先生のものが二回に亘り寄せられたのです。熟年讃歌と名づけられたもので、いかにも先生らしい明るく楽しい歌です。私は先生の任期の終わりが追っているのを思い、置き土産の曲付けをお願いしました。先生は快く承知してくださり三線を使って弾き語りの熟年讃歌を作って下さったのです。この沖縄調の素晴らしいメロディーは老人クラブ用だけではもったいなく、中の字句を二、三変えるだけで立派な県人歌となると思い、文中のクラブの語を取り沖縄の名を入れたものもコピーして、先生と与那嶺会長にお渡ししました。
 三線用の譜も出来ているので、いつでもご披露することができるでしょう。さて、そんなことで無理を申し上げた私も何か餞別の歌でも作らなければならないのですが、その才能もないので、知床旅情のメロディーを使った替え歌で与古田先生を送りたいと思います。
 別れの日は来た サンパウロの街にも 君は  出てゆく 町並みをこえて
 忘れちゃいやだよ 与古田先生 私を泣かすな 三線の音色 三線の音色よ。


与古田先生、夢と元気をありがとう

サントアンドレ白寿会 多川富貴子
 六月に入って寒さが続いております。老壮の友愛読者の皆々様お元気ですか?朝夕サンパウロ郊外では十二、三度で思わず身震(ぶる)いの連続です。
 こちらサント・アンドレ市はサンパウロ中心地より二十三㎞ほどのところでサンカエターノ市の次に位置する所です。
 サント・アンドレ文化協会内に老人部が設けられており、月に一度の月例会には百名近くの人々が集います。
 過日の四月の例会ではJICAのシニア・ボランティアで派遣されておられる与古田徳造先生をお迎えしました。
 当日は二度目とあって皆様ともすっかり打ち解けてあって大いに笑って過させて頂きました。沖縄の衣食生活から始まり、健康への心構えなど先生のユーモア溢れるお話にいつしか時が立つのも忘れてしまうほどでした。
 六月十七日には老ク連とブラジル沖縄県人会の共催でお別れ演芸大会がありました。
 二十数演目からなる三線、歌謡、舞踊、コーラス、手品、空手などが繰り広げられ、私もつたなき舞踊の一部を務めさせて頂きました。
 与古田先生の美声と三線の素晴らしい技量はいつにもまして冴え沖縄の海に届けと願っているかのようでした。
 色々と沖縄の文化を教えて下さいまして本当にありがとうございました。二年間の勤務を終えて帰国されますが、私たちに夢と元気を与えて下さり心より感謝しています。今後の先生の沖縄での活躍をブラジルの皆が期待しております。先生どうか「お元気で!」。


にふぇーでーびる(ありがとうございました)

JICAシニアボランティア 与古田徳造
 素晴らしい二年間でした。ありがとうございます、心より感謝申し上げます。
 ブラジルに着いて三ヶ月ほどは地理の不案内や文化の違い等で不安な毎日でしたが、会長はじめ役員理事の方々が暖かく対応して下さり、安心して任務を全うすることができました。
 四十八ある老ク連支部の巡回活動、本部サロン、伯内福祉施設等でのレク・講話活動を通して、多くの方々に出会い、たくさんのことを学びました。老人クラブの歌にありますように「長い人生 たたかいぬいて 顔がほほえむ 日焼けの顔が みんな元気で さぁ生き抜こう」と皆さんが大変なご苦労をされ、それを乗り越えて明るく楽しく元気に老人クラブ活動されていることに感動しました。
 サンパウロから遠くにある老人クラブほど、昔の日本の生活習慣が残っているのを感じました。昔ながらの気質で温かく迎えて下さいました。
 永く残したい習慣でも時代と共に変わっていくのは仕方がないと思いますが、ここブラジルには残っていると感じました。
 サンパウロ市内では五回、六回と要請を受け、その度に変化ある活動をと、工夫に工夫を重ねてきました。
 そのお蔭でレク、ゲーム、講話、踊り、手品など、レクの領域が広がって私の大きな財産になりました。手品は内山さんから手ほどきを受けて、東京で手品グッズを手に入れ、自分のライフワークが広がっていくものと喜んでいるところです。
 去る六月十七日のお別れ演芸会では老ク連から数多くの人々がご出演下さり、盛り上げて頂きました。
 おかげさまで心に残る演芸会となりました。
 思えば日系社会最大のイベント日本祭りでの三線演奏、文協大講堂での講演から始まり同講堂での琉球民謡の紹介、伯内の福祉施設等での活動など、上手ではありませんが皆さんの後押しで何とかやって来ることができました。誠にありがとうございました。
 結びになりますが、重岡康人前会長、五十嵐司会長始め、役員、理事、会員の皆様に心より感謝申し上げます。
 とりわけ老ク連職員の皆様には生活面から活動全てにアジューダ(手助け)してもらいました。MUITO OBRIGADO!
 ブラジル日系老人クラブ連合会の益々のご発展を祈念しまして、お礼のあいさつとします。


ブラジル日系老人クラブの歌制定

老ク連会長 五十嵐司
 昨年老ク連創立三十五周年を記念して在ブラジル老人クラブの正式な歌の選定が企画され、公募開始から約半年経ちましたが、この程ようやく作詞と作曲の両面で入選作が決まり、発表の運びとなりました。
 歌詞の方は最初の締め切りの時点で応募者十二名の十五作品が集まり理事会で選考されましたが、そのまま選定に相当するものがなく、継続再募集となり、手直し作を含め更に七名の方の七作品が寄せられました。作曲家を含めた最終選考では、移住者の作ったクラブの歌らしい作品の中から二編の優れたものが選ばれて採用となりました。最高得点は玉井寿美子さんの「熟年賛歌」で、これは主としてクラブの集まりなどで合唱される会歌として、次に川合節子作の「人生これから」は音頭調で踊り用として二位に入選しました。
また圏内にあった坂口清子さんの書いた「輝いて」は決定曲が完成する前に作曲担当の小野寺先生がお亡くなりになったため惜しくも選外佳作になりました。入選の歌詞につけた曲はすでに先生ご本人が理事会で発表、細部の説明もあり、いずれも正式に承認されています。そこで当連合会コーラス部の部員たちが小野寺先生の指導の下に電子オルガン伴奏による歌唱の練習にとりかかったところで先生が急逝。合唱、伴奏、録音、CDにコピー配布などについて今後の対策が講じられることになりました。なお、「人生これから」の踊りの振り付けは日本舞踊の師匠である玉井寿美子さんに依頼してあります。
 また、JICA派遣のシニア講師与古田徳造先生も老ク連熟年賛歌として二回にわたって作詞され、ついで離任にあたって三線による弾き語りの曲も付けて当会に寄贈されました。
 これは純沖縄調メロディーで先生のブラジルご在職のよき記念の歌としてお受けしてあり、機会を得てご披露できることと思います。
 以上のような次第で長らくお待たせしましたが、ここに、多数の皆様が会の趣旨に賛同して鋭意作詞・作曲に当られたことに対し心から敬意と感謝の意を申し上げます。なお、協力された方々のお気持ちにお応えすべく全応募作品を順次本紙上に掲載致します。
 読者の皆さまも、どうか作詞者のご丹精のあとを熟読玩味していただくよう、お願い申し上げます。入選者の作品以外にも多数の例えば、抒情歌として心を打たれる詩、文学的に優れた美しい詩、移民の苦労のあとの滲む詩、あるいはユーモアをたたえた楽しい詩などもありました、読む詩としては素晴らしいけれども、クラブ員が集まって歌い踊るものとしては惜しくも適合しないとして、採点からはずれたものも多く、皆さまと一緒にあらためて読み直させていただきたいと思っています。
老ク熟年讃歌入賞者
 「熟年賛歌」 玉井寿美子
 「人生これから」 川合節子
 「輝いて」 坂口清子


小さな旅「ジャグアリウーナへ」

ピニェイロス老壮部 中川浩巳
 寒いこの季節、六月十二日老ク連主催の日帰り旅行に参加した。
 リベルダーデ広場を七時半にカンピーナスに向けて出発進行。参加者四十四名を乗せたバスは満席である。一度、途中下車をし、小休止を取る。だんだん暖かくなり着込んだ上着を一枚ずつ脱ぎ始める。十時に目的のマリアフマッサ(蒸気機関車)の駅に到着。他からも大型バスが何台も来て並んでいるが前もって旅行社から予約してあったので、人が多い割にはスムーズにホームに入れた。
 早速駅員の説明する中をSL機関車が白い煙を出しながら私たちの前を通り抜けて行く。思っていたのより大きい。さすがに十九世紀のSL列車だ。
 ホームの中では私たち観光客を迎え小さなバンドが賑やかに演奏して盛り上げてくれる。そのうちに通り過ぎて行ったSL列車が十両編成で静かにバックでホームに入ってくる。頑丈だ。私たちはちょうど真ん中の五号車に乗り込む。座席もゆったりある。いよいよ目的の汽車の旅の始まりだ。
 カンピーナスからジャグアリウーナまで約二十五キロの旅。
 昔の汽車だけに横揺れはひどいが、車内で沿線を説明するガイドやお土産を売る女の子、先ほどのホームで演奏していたバンドも乗り込み賑やかで楽しい。車内にレストランもあるというので、みんなで横ぶれする中を子供みたいに見学に行く。本当に童心に返ったように楽しく騒いでいるうちにジャグアリウーナに到着。小さな町を一回りして、次のペドレイラという陶芸の町へ。
 私たちをカンピーナスの駅で降ろしたバスは先回りして、私たちを待っていてくれた。山と山に囲まれた小さな町がバスの車窓から見える。窯(かま)元がたくさんあると聞いていたので白い煙が窯からなびいているかと思っていたが、現在は薪(まき)など燃やさず電気で焼くのだそうだ。日本でいうなら小さな温泉郷のような感じで日本の風景を重ねながら見ていた。
 町の大きさの割には大きなレストランで昼食。ここでも人が混んでいたのに各人思い思いのご馳走をとり、ゆっくりと食事が出来た。その後、この町の陶器の店をあちこち見学。それぞれ楽しく過した。各店のお皿の柄の違いから窯元の豊富さが伺える。
 午後四時にはペドレイラの町を後に帰宅の途に着く。
 また一つ友達の輪が広がった楽しい旅でした。次の機会、皆様ご一緒しましょう。たった一度の人生を大切に楽しく後悔しないように過しましょう。


東日本大震災義援金老ク連総計八万レアル

 皆様から寄せられた温かいお気持ちが六万三千六百七十六レアイス六十五センターボスにもなりました。本当にありがとうございました。
 老ク連ではこの全額を日本の全老連へ七月十一日に寄託送金致します。これで前回送金分の二万レアイスと合わせ、総義援金は八万三千七百七十六・六十五レアイスとなりました。ここにその会計報告をさせて頂きます。以下詳細。

五十嵐司一〇〇〇・〇〇
サント・アマーロあおぞら会九〇〇・〇〇
サンパウロ中央老壮会四〇四七・五〇
モジ中央日会老人部六三九五・〇〇
ビラ・ソニア盆踊り会一〇三五・〇〇
アニャゲーラ仲よし会一一二二・〇〇
サント・アンドレ白寿会二二〇〇・〇〇
サンパウロ鶴亀会三〇〇・〇〇
上原玲子一〇〇〇・〇〇
プラッサ・ダ・アルボレ老壮会一〇〇〇・〇〇
ジュンジアイ睦会一五〇〇・〇〇
名画なつメロクラブ一二〇〇・〇〇
サンパウロ東部紅葉会五五〇・〇〇
ビラ・マリア鶴寿会一七〇・〇〇
みずほ福寿会一〇〇〇・〇〇
スザノ福博福栄会六四〇・〇〇
ベラ・フロレスタ三〇〇・〇〇
ビラ・ソニア老壮クラブ一七一〇・〇〇
リベロン・プレット壮寿会四一〇・〇〇
サンパウロ鳥取熟年会一三〇・〇〇
ナザレ老壮会二〇〇〇・〇〇
リベロン・ピーレス錦友会三〇〇・〇〇
パルケ・コンチネンタル寿会六〇・〇〇
サンパウロ玉芙蓉会五〇・〇〇
ブラジリア壮快クラブ一三一八〇・〇〇
サンベルナルド松寿会二七〇〇・〇〇
イタペチ万寿会四〇三〇・〇〇
サウーデ老壮部七五〇・〇〇
セントロ桜会五二〇・〇〇
カンピーナス明治会二六〇〇・〇〇
イタケーラ寿会三〇九〇・〇〇
レプレーザ高砂会四〇〇・〇〇
アルジャー親和会一〇〇〇・〇〇
中川浩巳 ピニェイロス老壮部三〇〇・〇〇
事務局 募金箱四六三七・一五
ノーバエスペランサ緑会四〇〇・〇〇
バレットス寿楽会一〇〇〇・〇〇
宮本徳子 イタペチニンガ千歳会五〇・〇〇
老人クラブ連合会本部二〇〇〇〇・〇〇
合計八三七七六・六五


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