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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2019/04/21)
11・8 宇江木さんの思い出

11・8 宇江木さんの思い出 (2006/11/09)  宇江木リカルドさんが亡くなった。今朝、映像記録作家、岡村淳氏
(「ブラジルに渡ったドキュメンタリー屋さん、岡村淳のオフレコ日記」 http://www.100nen.com.br/ja/okajun/
から知らされた。
ショックだった。
 日本に行く前に僕は仕事もお金もなく、心身ともにどん底だった。そんなときにいつも励ましのメールをくれたのが、宇江木さんだった。僕の面白くもないルポ(自分が読んでもあまり面白くなかったので、未だ現在そのまま状態)を校正を申し出てくれ、さらに写真撮影の助言もいろいろしていただいた。メールを送ってくださるたびに、「一度話しにおいでなさい」と誘ってくれた。日本から帰ってすぐにお伺いするべきだった。ついつい先延ばしにしたことが悔やまれる。
 僕にとって精神的に非常に近い方であったが、実際お会いしたのは一度きりであった。このサイトの管理人の櫻田博氏から「楮佐古さんの写真集を見て非常に感動したそうです」というお話をきき、無理に会わせていただけるよう頼んだのだ。「なかなか気難しい人だから・・・・。」とも聞いていたので、お会いする前は、実はかなりびくびくしていた。
 宇江木さんは、白髪の、眼光するどい方であった。そのみかけとは異なり応対は非常に柔らかなもので、小説を書くにあたっての難しさ、喜びなどをたんたんと話してくれた覚えがある。
「小説の筋が独りでに頭に浮かんでくるんですよね。朝から晩まで書いていても嫌になりません」という言葉が今でも印象に強く残っている。舞踏の第一人者、大野一雄氏と話したときもそうだったが、何か次元を超えたものを感じた。
 
 僕の大切な人の一人がなくなったことは、非常に悲しいことである。


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