移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
10・24 ちょっとショック [画像を表示]

10・24 ちょっとショック (2010/10/25) また病気が始まった。
 つい、熱帯魚店に入った所、僕の好みの魚たちが揃っていた。値段も意外に安い。中国人のオーナーは、現金だとさらに10%まけてくれる、という。
 電気代、魚代、餌代を考えると、かなりの出費になるので、ずっと熱帯魚の飼育を禁じていたのだ。しかし、熱帯魚店から帰って、ずっと熱帯魚のことで頭がいっぱいであった。今まで、睡眠前に本を読みながら寝ていたから、ちゃんと消して寝るようにして、コンピュータの使わなければ消す、炊飯器もご飯を炊く以外は電源を切って、・・・・、今までに使い放題であった電気の消費を抑えれば、水槽1本くらいはなんとかなる。それにこれから暑くなるから、そんなに電気料はかからないだろう。エサ代もこの店の、エサ魚は普通の店の半額である。魚も意外に安いし、水槽を1本だけにすれば、お金もそれほどかからない。結局、都合のいいように、自分に言い訳をして魚の購入に踏み切ることにした。
 お金を握り締めて店にむかう。「こいつとこいつちょうだい。現金だと10%まけてくれるんだよね」いうと、若い中国人のオーナーは、エヘラ笑いを浮かべながら「いや~、もっと買ってくれると思ったからさ~。この魚は店にずっといて、たくさんエサ代もかかっているし・・・・」「えっ・・・・。安くしてくれるっていったのに」あれほど高潮していた気持ちは急にしぼんだ。130レアル分の魚だから日本円で6500円である。決して少しとは言えないと思う。
 「じゃ~、まけてくれなくていいから、リップス(エサ魚)をちょうだいよ」「・・・・、何匹」「50匹」50匹と言ってもせいぜい500円である。「そんなに、今、いないからいるだけでもいいか?」かれはしぶしぶOKした。たぶん店にいたのは30匹ほどだろう。しかし、いかにもきつい取引をしたようで、そんな自分が嫌になった。やっぱりモノを購入するときは、お互いにスッキリするような形でしたい。熱帯魚を買う! ということじたいが、間違っていたのかもしれない。最初の約束を簡単に翻した中国人にも腹がたった。後味が悪い買い物になってしまった。
 もし、これで買った魚が、コロリと死ぬようだったら、ショックは大きいと、思っていたが、今のところ彼らは元気に泳いでいる。しかし、あの店にまた行くのが、ちょっと億劫になってしまった。この安さでエサを売っているところは他にはないし・・・・。これからも関係が続くと思うと少しつらい。
 しばらく、知らない人との接触はあまりなかっただけに、ささいなことであったが、ちょっとショックであった。なんと軟弱な人間になってしまったことか~。情けない。

DSC_9053.jpg
レプブリカ広場の巨大なゴムの木。季節は春だが、朝夕はまだまだ肌寒い

 


前のページへ / 上へ / 次のページへ

楮佐古晶章 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2024 楮佐古晶章. All rights reserved.