2・5 混沌 とする社会 (2014/02/06)
この頃、サンパウロの交通機関がおかしい。天災に加え、人災まで起きて、交通網はぼろぼろ状態である。 人災によるバスの焼き討ち。今年に入って50台以上が被害にあっているらしい。天災による信号機の停止。うちのちかくの信号機は度重なるスコールのせいで止まったままである。いったい、いつ動きはじまるのだろうか? そして、火曜日の夕方にはメトロが停まってしまった。テレビのニュースによると、アナウンスは何もなかったらしい。待てども待てども来ない列車に怒った人々が構内を破壊したり、列車の窓をわったり、さらには線路を歩いて行く人々もでたようだ。 僕は、セントロに住んでいて行動範囲がほぼセントロであるから、交通網が乱れても、それほど大きな影響はないが、郊外に住んでいる多くの人々はセントロやパウリスタの職場に通勤してこなければならない。その通勤の足として一番信用できるメトロがこんなことになってしまっただけに、市民の衝撃は大きい。木曜日の今日まで火曜日のメトロ停止のニュースがテレビでは流れている。 先日は州知事の息子が襲撃され暗殺されそうになったし、昨日はパウリスタ杯で、コリンチャンスのあまりの不甲斐なさに応援団同志の喧嘩や破壊があった。さらにほぼ毎日の強盗事件、よくぞこれだけいろいろな事件が次から次へと起こるものだ。日本の人が、ブラジルのテレビニュースを見たらきっと驚くだろう。最近は、Wカップ関係のニュースは政府とマスコミが共闘して流さないようにしているらしいから、本当はさらに多くのニュースがあるだろう。こんな混沌としたブラジル社会で、一人でなんとか生きているということは奇跡にちかいことかもしれない。
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