8・13 会話の大切さ (2014/08/13)
また、デモがポチポチと起こり始めた。昨日セントロを2時間くらい歩いているだけで2つのデモに出くわした。ひとつはセンテットの、家とよりよい生活を求めてのデモ、そしてもうひとつは、学生や市民たちの政治批判のデモ。 学生・市民たちのデモは、ブラック・ブロックのリーダーや幹部?と思われる日系人が逮捕されて以来、静かになっていた。あれ以来僕は初めて見る。しかし、誰も顔を覆ったりしていなかったので恐らくブラック・ブロックとはまったく関係ない和やかなデモ隊だったのだろう。恐らくブラック・ブロックの関係者は、警察にほぼ誰がブラック・ブロックの一員なのかつかまれていて動きがとれないのではないだろうか? センテットのデモは、抗議で市議会前に張ったテントに寝起きする人々だと思う。もっともこれは後で解ったことであった。最初から解っていればもっといろいろなこと聞いたたのに。非常に残念であった。 画用紙に書かれた抗議文を撮ってくれと言うので数枚の写真を撮った。できれば抗議文だけでなく、少しでも人を入れたかったので、上に出た顔をファインダーに入れようとすると、顔を隠された。それではせめて足をと思いレンズを下に向けると、今度は足を隠す。別にどうしても欲しい写真というわけでもないし、無理に撮ったりするのは嫌だから諦めた。「ありがとう」と言って帰ろうとすると、抗議文をかかげていた女性が話しかけてきた。「SBT(テレビ局)はちゃんと取材してくれないのよね」と女性。「えっ、GLOBOは?」と聞くと首を振った。さらに話しているうちにすっかり和んできた。 「あれは私の娘よ」そう言って前にいる少女を指さした。カメラを向けても何も言わないので、何枚かの写真をとった。むしろ「娘にこっちを見て」と協力さえしてくれた。やはり、会話をすると、随分態度が変わる。解ってはいたことではあるが、会話の重要性を再確認した出来事であった
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