2・14 危険が身近に (2015/02/14)
新聞を見て、うちから5分ほどの所で、アフリカ系のチームがカーニバル・デ・ルア(路上カーニバル)を催すというので、開始時間から1時間半ほどたっていたが行ってみた。今までの経験から言うと、まともに時間通り開催されることはなく1時間、1時間半ほど遅れるのは当たり前だったからである。 着くと既に始まっていて、何重にも人垣ができ写真を撮るどころか、見ることもできなかった。人をかき分けて前に行くパワーもなかったので即帰ることにした。帰り道にもぞくぞくと人は向っている。とにかくすごい人だ。 今夜からカーニバルだけあって、夜9時を過ぎているというのに街がざわついている。「街の様子を感じられただけでも良かった」、と自分を慰めながら橋にさしかかったところで反対方向からきたおじさんに声をかけられた。「ちょっと先に強盗がいるから、反対側に渡った方がいいよ!」と何故か舌をもつらせながら言った。この50mほどの古い陸橋は、夜に強盗が良く出没すると、同じ建物に住む住人から聞いていた。ちょうど、すぐ前にガタイの良い男性がいたのでそのまま行くことにした。 「男二人だったら強盗も来ないだろう」と彼がぼっそと言った。 僕は友人二人と歩いていた時に襲われたことがあるから、男二人だから大丈夫だと言う事は決してない事は知っていた。もし強盗が拳銃を持っていたらどうにもならないだろう。しかし、前方には誰もいなかったのでこのまま進むことにしたのだ。しかし、一人だったら決してそのまま進むことなく反対側に渡ったと思う。 以前は、これほど身近に危険を感じることはなかった。今は未成年の拳銃を持った強盗が、金持ちだろうが貧乏人だろうが見境なく襲う。拳銃を持っていてためらいもなく引き金を引くし、たとえ要求通りモノを渡しても発砲するケースも多い。普通の生活をするのさえ難しい時代になってしまった。
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