7・7ささやかな楽しみ (2015/07/07)
メルカードのチーズ屋さんにいくと、セーラ・ダ・カナストロ産のチーズが売っていた。 前回買った減塩チーズが素直な味でもっちりしていておいしかったので、どちらを買うか迷ったが、知名度に負けて、カナストロ産を買ってしまった。 セーラ・ダ・カナストロはサバナ地帯に属する高原地帯で、チーズを作るのに適した気候の地域だと言われている。そこで作ったチーズはおいしいことで有名で、一度取材で行った際、買った覚えがある。そのころは、まだ、さほどチーズをおいしいとと感じなかったので、全く印象に残っていない。印象に残っていないということは、まずくも、おいしくもなかったのだろう。 早速家に帰って、食べてみた。かすかな酸っぱさと独特の風味があり、僕の好みではなかった。前回買ったチーズの方が素直に乳製品という感じでして、はちみつをつけるとおいしかった。チーズ通に言わせるとカナストロ産がおいしいということになると思う。 僕の悪い癖で、「いろいろ試してみよう」、という気になっていろいろ食べてみるのだが、たくさん食べているうちに、最初に食べたものの味を忘れてしまう。おいしいというものに、行きあたったら、そこで止めてそれを食べるようにするのが良いのかもしれない。 来週は、再び減塩チーズに戻って、それからまた新しいチーズを試して行こうと思っている。こうすれば、自分の気に入ったチーズの味を忘れないだろうし、いろんなチーズを楽しめる。 チーズにしろ、コーヒーにしろ、安い製品の中から自分の好みにあったモノを探すなんて、なんてささやかな楽しみなのだろうと、自分でも思う。もし、真に良いモノを味わったら驚くだろう。もしかしたら、真のおいしささえわからないかもしれない。それでも、好奇心と追及心が自己満足できれば、それはそれでいいかな、と思っている。
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