日系人は、大まかに分けて３種類の人がいると思う。１日本人に対して親しみをもって接してくれる人。２日本人に対して反感を持っていて、時にいやがらせさえしてくる人、３日本人だろうが日系人だろうが、まったく気に掛けない人。 最近は、日系人の血がブラジル人と混じり、３にあたる人が増えてきた。1の人も結構多い。日本のテクノロジーやアニメに興味を持つ人がこの手の人である。2に当たる日系人はわずかではあるがいる。日本に出稼ぎに行っていて現地の日本人につめたくされたのか、あるいは、日本人の両親がひどかったのか？　なぜか日本人に対して冷たく、中には嫌がらせをしてくる日系人さえもいる。 某所にある日系人経営のカフェテリアのおばさんが、この２にあたる人であった。言い方も妙につっけんどで冷たかった。或る時、支払いにレジに並んでいて、並んでいた僕を無視して平気であとからやってきたブラジル人の支払いしてしまった。悪気があったわけでなく、たまたまそうなっただけかと思い、何も文句も言わなかった。しかし、実は日本人に対して反感を持つ２にあたる人であった。僕だけでなく他の日本人も、彼女の態度が失礼だと感じていた人がいたので、おそらく2に当たる日系人と言って間違いないだろう。ただ、こういう日系人はごくわずかで、多くは日本の日本人に対して非常に親切で友好的である。しかし、たまに、流ちょうに日本語をしゃべり近づいてきて、日本から来た日本人を食い物にする日系人もいるから気をつけなければならない。 以前は、南伯に行くと、ブラジル人の中にも日本人をバカにする人間がときたまいたが、テレビやネットで、日本の技術や、清潔さ、治安の良さなどが良い方向に人々にうえつけられ、そういった人間は随分少なくなった。それでも、ジャッパ、ジャッパと呼ばれると、ただの無知で、蔑称ということを知らないで使っているのだと分っていても、あまりいい気持ちはしない。

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