僕の住むアパートは,たてられた70年ほど前は高層ビルのモダンなアパートで、地方の金持ちが購入しサンパウロに来るとホテル替わりに使っていたらしい。今では市の文化遺産に登録され、前壁などは昔の儘で保たなければならない。その分、アパートの税金を払わなくてもすむが、配管修理などは驚くほど高い。修理屋が足元を見てふっかけてくるのだ。 　40年ほど前にはこの辺も栄え、きらびやかなところだったようでレストランやナイトクラブ、バー、テアトロがあったらしい。今もまだ少しは昔の余韻が残るが当時ほどではない。それでも最近はセントロが交通の便などが見直され、周囲には建物が次々と建てられている。その影響で僕のアパートも値上がりし、買った当時は350万円ほどだったものが今では4～５倍ほどするらしい。特に僕の住む、前面側は景色も日当たりも良いので高いらしい。 　しかし、既に建てられて60年以上が経っているのでそんな価値はないだろう。ブラジルの高層ビルの耐久年数は地震がないので80年ほどらしいから、僕が死ぬ頃にはこの建物は取り壊される可能性もある。 「君のアパートは、当時の代表するような建物だったので、良い建築資材を使っているから100年は持つだろう」と、友人の、サンパウロ大学卒の建築家はいってくれたがどうだろう？？ 　２２階にあるアパート景色といい日当たりといい、非常に気に入っている。綺麗にすれば人も呼べるのであるが、掃除嫌いの僕には少々難しい。 ベランダからの眺め。うちの建物のの写真を撮っていたのだが見つからない。あ～

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