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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
10・10 ジジ犬ニンジャ16歳 [画像を表示]

10・10 ジジ犬ニンジャ16歳 (2020/10/10) ジジ犬の老いぶりが急速に進んできた感じがする。
 毎日みているので気が付かなかったが、写真を整理していて、武漢肺炎前のジジ犬写真と現在を見比べるとその老いは確実に進んでいた。
 反応も遅くなった。目は白内障にかかってほとんど見えないのではないだろうか。耳も遠くなってきた。名前を呼んでも気づかないことが多くなった。食欲も少し減ってきた感じがする。顔は白い毛だらけになってきた。歯はとっくの昔に抜けてしまい犬歯と数本残るぐらいだ。
 多分5,6年以上前だったと思う。ニンジャ(ジジ犬)の後ろ脚が急に萎え、歩けなくなったことがあった。人間なら悲しくなるだろうが、彼はまったく気にしていないようで、落ち込むどころか笑っているようですらあった。犬と人間の精神構造の違いを強く感じた。もし、散歩を行くのをやめたら、歩けなくなるだろうと思い、とにかく毎日少しでも散歩した。朝晩温水浴をし、後ろ足を持ち、自転車こぎ運動をした後、前後の脚の水かき(指の間の膜)をマッサージした。この時期、僕の方が辛かった気がする。看病の甲斐があってか、再び歩けるようになった。お金がないので獣医にも連れていけず、サイトで調べ、すべて自己流である。しかし、立派に回復した。運が良かったのだろう。
 しかし、老いばかりはどうにもならない。ドッグフードから手作りの餌に替え、過剰にならない程度にイワシや牛豚の肝臓、ニンジン、キャベツなどをブラジル米(陸稲)を炊き、食べさせている。そのおかげか、毛が以前より生え、毛並みが良くなり艶がでてきた。ジジ犬は目がほとんど見えないせいか外出することを嫌い、散歩に外に行くことはなくなった。今は、できるだけ部屋の中を歩かせ、日向ぼっこをベランダでさしている。飼い主が毎日撫でてやるといいらしいので、名前を呼びながら朝晩抱いて撫でてやっている。グーグー小さく喉を鳴らしているので気持ちが良いのだろう。
 ニンジャは今年で16歳。人間でいうと80歳らしい。いい年である。同い年の雌犬あずみといつも一緒だ。何度も交尾をし2回の子育てに立ち会った。ほとんどあずみの尻に敷かれっぱなしであるが、2匹の仲は陸奥まじく、平均以上に幸せな犬だと思う。
 買ったときは、ペットショップで売れの残りのダックスフンド犬で、よく鳴く犬であことからショロン(泣き虫)と名付けられていた。僕が「もう、大きくなって売れ残りだしやめた方ががいい」言ったにもかかわらず息子が何故か気に入り購入した偏屈犬である。 
 残りのわずかな犬生を幸せにまっとうさせたい。

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ジジ犬ニンジャ。最近は寝ていることが多くなった。


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