11月の日記・総集編 クケナン・再生と覚醒 (2005/12/01)
11/1記 日本の質問
→→ 「どちらのオカムラサマですか?」 「ブラジルのオカムラです。」 「どちらのブラジルのオカムラサマですか?」 「…」 さあ、どんな答えにしようか。 ①南米のブラジルのオカムラ ②喫茶・ブラジルのオカムラ ③ボボ・ブラジルのオカムラ
11/2記 ハロウィンのあとで
→ 本日付読売夕刊に明日の上映会の紹介あり。 幸先よし。 ハロウィンと「アマゾンの読経」の関係については、明日のトークででも。 お待ちしております。
11/3記① 画像挿入
日本にて 「ギアナ高地の伝言」「60年目の東京物語」それぞれ上映会のお知らせのページに画像を挿入してもらいました。 まずはスチールでお楽しみを。
11/3記② なごやか上映会
日本にて 自主上映会というのは、ほんとによく主催者の色と味がでる。 メイシネマ上映会は、大好きだ。 主催者の藤崎さんそのものの上映会。 なごやかで、あったか。 上映の後の飲み会が実にまた心和み、初めて会った参加者の皆さんと大昔からの知り合いのような気になるほど。 自主上映会を始めて15年になるという。 最初は幼なじみの八百屋さんのうちの2階で上映したとか。 藤崎さんの本業は燃料屋さん。 なるほど、暖かなわけだ。
11/4記 ノーコメントといえるNHK
日本にて ブラジルでは、NHK映像祭だと。 皆様の受信料でお祭りとは結構ですなあ。 いろいろ面白いことが起こりそうだ。 そりゃあお祭りだもの。 こちらは日本でやります。
11/5記 NHKの視覚
日本にて ゲヒンといえば、NHK。 「緊急報告 NHK『ハルとナツ』盗作疑惑」(2)をneoneo 46号誌上で発表した。 アクセスは、 まぐまぐ配信 http://www.mag2.com/m/0000116642.htm melma!配信 http://www.melma.com/backnumber_98339/ からどうぞ。
11/6記 「ハルとナツ」呪われたDNA
日本にて 本サイト中の「特別記事」のページのタイトルを「岡村淳アーカイヴス」に変えた。 すばらしい寄稿をいただいたため。 在ブラジルのジャーナリスト・美代賢志さんの「60年目の東京物語と盗作疑惑」。 以下にアクセスいただきたい。 http://www.100nen.com.br/ja/okajun/000051/20051106001406.cfm
11/7記 放火後のNHK
日本にて 自分からカラオケに行くことは、まずない。 サンパウロでは、お付合いで行くことも、時折り。 そんな時は自分なりの時流を意識した歌を。 今日だったら井上防水の「放火後」かな。 ♪探し物は何ですか 燃やしやすいものですか 相変わらずNHK首脳の手口は醜い。 現N支局職員のブラジル移民資料横領・横流し疑惑の時は事件のもみ消し、そして容疑者の名前が公表されないよう報道機関に手を回した。 今回の放火魔のように警察の手が伸びると、今度はNHKの問題ではなく、個人の問題と切捨てにかかる。 会長の口にする「慙愧」やら「全身全霊」といった言葉のなんとも安っぽいこと。 組織は「先の大戦」の末期状態である。 戦車で国民をひき殺しても、「国体」を護持しようとした軍人たち。 NHK放火魔事件から「ハルとナツ」疑惑で何を学んだか。 「火のないところに煙は立たず」。 昨日ご紹介した美代さんの記事を読んでいただければ、明らかだろう。
11/8記 クケナン・再生と覚醒
日本にて 「ギアナ高地の伝言 橋本梧郎南米博物誌」本日完成。 まだこの世で僕とスタジオのオペレーターさんしか見ていない。 あなたにどんな風にごらんいただけるか、楽しみ。 そして誰よりも、橋本先生に。
11/9記 相乗効果
日本にて 作者自ら、そのシーンに来るといまだに泣けてしまう。 来たる12日、一日だけ公開する「ギアナ高地の伝言 橋本梧郎南米博物誌」にはそんなシーンがある。 今回、ナレーションの形式を根本から変えた。 現場の映像と音声、そしてナレーションがこれだけ相乗効果を発揮した例を、他に思い出せないほど。 下品な連中とのレベルの低い闘いをしながら、こんな仕事を紡いでいました。 まずはご覧いただきたい。 今回は、この日だけです。
11/10記 バカ殿感謝
日本にて ここのところ、日本の新聞記事でついついスクラップしたくなる記事が目に付く。 11月8日付・読売新聞夕刊より。 趣味は能楽 殿の生活よみがえる 延岡藩内藤家文書 磯田道史著 「(前略)当時、バカ殿様の遊びは非難された。なかでも能楽には厳しい目が向けられていた。豪華な能衣装に百姓の年貢を費やし、能役者と戯れるのは、バカ殿様の所業とされた。ただ、いま思えば、バカ殿様の行った遊興のほうが、まじめな殿様の治績よりも、地元経済に貢献している。 まじめな殿様の行った軍備増強は今日では何の役にも立たないが、バカ殿様のはじめた能楽の経済効果は大きい。いま延岡では、能楽による町おこしが盛ん。薪能の催しには、多くの観光客が訪れると聞いた。」
11/11記 盛り沢山だ!
日本にて 今日もまったくもって盛りだくさんだった。 これからもせいぜい休めるのは移動中ぐらいか。 感謝感謝。
11/12記① プラス関西
日本にて 「60年目の東京物語」ついに関西での上映と講演も決定しました。 見ず知らずの人の奔走と尽力の賜物です。 作品のテーマにふさわしくて。 近日中に詳細をアップします。 さあ「ギアナ高地の伝言」、本日開幕です。
11/12記② 嗚呼ギアナ高地
日本にて おかげさまでギアナ高地のダブルヘッダー、成功裏に終了。 アンケートは絶賛ばかり。 これだけ評判のいいのも珍しい。 して、これだけの作品、そうしょっちゅうは作れんぞえ。 さあ、ロードドキュメンタリーの日々の始まり始まり!
11/13記 預言者と地元
日本にて 朝、ジェット船で伊豆大島へ。 いよいよ核心地での「アマゾンの読経」の上映。 人智を超える出会いの場となる。 「預言者は地元に受け入れられない」とはイエス・キリストの言葉。 藤川さん、ついにここまで来ました・・・
11/14記 宮崎通信
日本にて 伊豆大島より羽田経由で宮崎へ。 懐かしき再会・再会。 町も人もおっとりした感じ。 市の人口30万とのこと。 我が目黒区の半分以下だ。 そんな宮崎で、急な設定、しかも月曜夕方という岡村作品上映会。 60人以上の方々が集まってくれた。 皆さんのボルテージの高さは反応を見ればわかる。 主催者の方の魅力・尽力によるところが多いのだろう。 訪日後、初めてポル語も使う。 奇遇も色々。 ただ感謝。
11/15記 国東通信
日本にて 鉄道、バス、バス、タクシーを乗り継いで、訳あって国東半島を行く。 クラクラするほど濃厚なところ。 この濃厚さはなんだ。 アクセスの悪さと濃厚さの反比例。 さあ、始めますよ。
11/16記 山口通信
日本にて 瀬戸内側から日本海側まで山口県を縦断・往復。 一衣帯水の国東と山の色、緑の色、そして空気の色がこんなに違うとは。 この国は、深い。 当地でも「ハルとナツ」疑惑に憤り、新たにNHKの受信料を拒否された人がいた。 NHKの不遜かつデタラメな態度が、彼らの収入源である視聴者の受信料の拒否増加をさらに招く。 こういう単純な理屈がわからないとは。 自滅に向かう巨大生物の迷走ぶりは、無残の一言。
11/17記① 御巣鷹のこと
日本にて 「御巣鷹の謎を追う 日航123便事故20年」宝島社を著者の米田憲司さんから送っていただいていた。 実は今回の訪日の夜、時差のため覚醒している時に紐解いてやめられなくなり、睡眠不足で翌日はふらふらであった。 渾身の作とはこういう仕事を言うのだろう。 激務に差し障るので読了を見合わせていたが、昨日、残りを読み終える。 20年前、死者520人を出した航空機事故。 「(前略)日本の事故調(事故調査委員会)は、一度結論を持ったら絶対に変更しないし、新たな事実情報に対して消極的であり、報告に疑問が出されても答えない。再調査にも事実上、調査終了をたてに拒否する姿勢を絶対といっていいほど崩さない。」 「航空会社も行政も口では『安全』を強調するが、その実態は『事故が起きるまでは安全』という表現をしたほうが当たっているのが実情である。『日本の事故調、航空会社、行政が変わるとすれば、残念ながらまたもや大きな事故が起き、大量の犠牲者を出して社会的に批判の的にさらされたとき』という声もあるぐらいだ。(中略)日本のこういう遅れた体質に目を向け、社会全体で問い直していくことが、事故をゼロに近づけていく道だと改めて心に刻み付けている。」 NHKのデタラメさそのものである。 今回の訪日で会ったNHKの「ハルとナツ」パクリ事件関係者いわく「(自分が)60歳になるまで話すことはできない」。 奇しくもあと20年はある。 それまでNHKが持つだろうかね。
11/17記② 仙台通信
日本にて ひとつの出会いの尊さ。 それがバトルロイヤルで押し寄せた。 出会いの炸裂。 仙台の上映会。 僕は、死者にも再会した。
11/18記 立教通信
日本にて 岡村作品上映会の原点は、なんと言っても立教大学。 学生時代にはまるで縁のなかった大学で、1997年以来「60年目の東京物語」だけでも2回、上映会をしていただいている。 今回はいろいろな経緯を経て、有志の方たちに上映会を自主的に開いていただいた。 図らずも今、「有志」が「勇士」と変換された。 立教関係の勇士たちに敬意と感謝を表します。 まことに下品なNHKのパクリ問題も憚ることなく取り上げたが、来場の皆さんの熱い共感と応援をいただいた。 この国にも、まだ救いはありそうだ。 言論・報道機関でありながら、対話を拒否する放送局には救いのありようがない。
11/19記 早稲田通信
日本にて 60年ぶり、激変した東京を訪ねた森下妙子さんは、いくつかのスポットで面影は残っていないが心の奥底で感じるものがあるという。 25年ぶりの我が母校のキャンパスは… 縄文土器は見ていた、なんちゃって。 早稲田の上映会、実にボルテージが高かった。 質問のレベルも群を抜く。 幼稚園レベルの問題とする岡村、言論・報道機関でありながら沈黙を続けるNHKだが、これだけの関心を呼び続けるのは今後のための貴重な問題があるからだ。 もちろん僕も「本業の合間に」NHKの犯罪を訴え続ける。
11/20記① 石川通信
日本にて おそらく人生のなかで最も取り込んでいる時。 そんななか、上映会などやらなくていい理由はいくらでもあったのに。 ブラジル風にいうと「おめでとう」です。 天女が生まれる瞬間を見させてもらった思い。 神々しくて、あなたを正視できなかったほど。 来週の今頃は、アモレイラ。 作品で恩返しをさせてちょうだい。
11/20記② 富山通信
日本にて 昼前に下り立ったのは石川県は小松駅。 地方紙マニアの岡村は、さっそく駅付属のコンビニへ。 なんとポル語新聞が売っているではないか。 駅前にはブラジル雑貨屋。 北陸のブラジレイロス、そそりますねえ。 昨日、早稲田での上映会の帰り。 かつて岡村の日本上映会の初代プロデューサーを務め、今回もご尽力いただいた女性との会話で新たに開眼させてもらった。 彼女は高校ですれ違うことのなかった後輩というのも、あなかしこ。 日本語・ポルトガル語バイリンガルバージョンの岡村作品。 これなら、在日日本人とブラジル人が一緒に感動を共有できる。 「赤い大地の仲間たち」、今年のお祝いにこれをやってみようか。
11/21記 奈良通信
日本にて 奈良での上映会。 今日、初めて会う人が上映会を実施してくれた。 急な設定、しかも平日の午後にもかかわらず友人・知人を中心に集まってくれた。 「あの若さで、そんな選択を実行できるなんて」。 日本ブラジル交流協会OB/OGのあなたを見て、主催者の若いお連れ合いがいたく感動していたよ。 あなたの存在自体が、この日本で希望になりえる。 来れなかったあなたにも感謝。
11/22記 東京通信
日本にて 今日も首都圏で上映会を、とお声をかけていただいていた。 さすがに残務も山積みで次回にでも、ということにさせていただく。 立教と早稲田での上映会のアンケートが届く。 「ハルとナツ」疑惑についてのブックレットができるほどの質と量。 用紙の裏面までびっしり書いていただいた方も少なくない。 表現に携わる人が多く、NHK職員から「ハルとナツ」制作にかかわった方の出席もいただいていた。 内容は僕が書くのもなんだが、圧倒的な岡村と「60年目の東京物語」の支持である。 ありがとうございました。 今回の「禊」を経て、皆さんにいただいた力を糧に新たな作品作りに精進します。 もちろんNHK問題は相手が非を認めて詫びるまでは糾弾し続ける。 僕は、しつこい。
11/23記 読む伝言
日本→ 日本で、1日だけ上映された「ギアナ高地の伝言 橋本梧郎南米博物誌」。 文字とスチールで追体験を、というあなたに。 http://www.univer.net/1_nanbei/0511.html ブラジルで橋本先生にお見せするのが楽しみ。
11/24記 機中にて
→ブラジル 24時間の空の旅、いろいろある。 通路を隔てた日本人女性が、ブラジル人客室乗務員に有無を言わさずグアラナをつがれてうろたえている。 簡単にグアラナとは何かをご説明。 アメリカに向かうというこの方と四方山話をするが、並みのジャーナリストより鋭い質問が続く。 「最近の日本について」。 難しいことは「勝ち組」を自認するおじさんたちにでも任そう。 現場主義の岡村が最後の成田空港ででも感じたこと。 男子トイレでの女性の清掃員の存在である。 成田では小便器に何人も男性が並んで用を足しているなか、一つでも空いている小便器に女性清掃員がかがみこんで掃除をしていた。 多くの日本人男性は気まずく思わないのだろうか。 少なくともガイジンさんにはショックだろう。 まずブラジルででも考えられない。 私に質問した女性も驚いていたが、世の日本女性たちも仕事だからとおそらく割り切って実際に清掃にあたられる女性たち以外は認識していない事態かもしれない。 こうした性の峻別のあいまいさが日本の文化のようだが、これが女性蔑視や病的な性犯罪を生む遠因になっている気が以前からしていた。 男子トイレは男性が、女子トイレは女性が立ち入り清掃するというのが常識ではないことが問題に思えるのだが。
11/25記 投降か投稿か
ブラジルにて 西暦2002年の岡村作品「40年目のビデオレター アマゾン編」。 他の移民モノと味わいの違う作品だが、一期一会の多数の人たちとの出会いの記録で、これが特にいい、というファンもいる。 この作品の主人公・和田好司さんの主催するML「私たちの40年!」への岡村の書込みをご紹介。
和田様 おかげさまで無事、ブラジルに戻りました。 最新作のまとめと上映に加えて次回作の仕込みと取材、そして「ハルとナツ」疑惑告発の全国上映・講演会と、和田さんもかくやというハードスケジュールでしたが、アキナ・ソノダ嬢の御尊父差し入れの姫マツタケ抽出液を多量に服用して乗り切りました。 和田さんのML関係の方々は最近、日本で言う「勝ち組」:社会的・経済的成功者が多いと受け止めていましたので、日本では「第13回バーチャル座談会」を開けて読む勇気がありませんでした。 こちらに戻ってようやく拝読、和田さんの船内新聞鍛えの手腕に舌を巻くと共に、ご厚意に御礼申し上げます。 今回の岡村批判の中にも「『勝ち組』がそもそも『負け組』の最たる移民のことを取り上げてやっているのに、ケチをつけるとは何事か」「NHKの金が欲しいのか。それとも売名か。悔しかったらNHKで仕事をしてみろ」といったものが少なからずありました。 僕はNHKでも何度も仕事をしておりますし、おそらく他の局ではむずかしい、そして本MLの多くの皆さんが忌み嫌っているだろうブラジルの土地なし農民問題についても、彼らの側に入り込んでのドキュメンタリーも放送しておりますので、悔しくも何ともないのです。 僕はこれからも負け組の側であり続けるでしょう。 和田さんの尽力される同船者の取材でも、こうしたMLにアクセスする術もなければ関心もない同船者の方々にこだわって和田さん主演の「40年目のビデオレター アマゾン編」の取材の後に、私財を投げ打って「移住41年目のビデオレター グアタパラ編」を自主制作いたしました。 ブラジル移民100周年のお祭り騒ぎを迎えるにあたり、そうしたお祭りから最も縁遠い移民の方々に寄り添ったドキュメンタリーを手がけられたら、と初心を新たにしております。 御礼と共に、ご報告まで。 岡村淳
11/26記① 加州から
ブラジルにて 在カリフォルニアの方から、こんなメールをちょうだいした。 実に数奇な経歴をお持ちの方で、日本で有名な映画監督の書生として脚本執筆にも関わったこともあるそうだ。 深く、鋭い。 ご声援、感謝です。
岡村淳様 日本で言う「勝ち組」:社会的・経済的成功者が社会の中核での発言を強めることが有りますが、しかし時にはその私生活などは無残な状態での活動と、虚栄の社会的外套に包まれて生活している方がいます、早く言えば外面は良くても社会的、精神的、肉体的な調和がありません、金を稼いで豪華な家に住み、しかし糖尿病と肥満と不規則な生活での体調不良での生活習慣病で短命に終った方を知っています。何が幸せかは自己の満足を基本として、見栄や虚勢での生き方や、経済的に成功者と言うレベルを貰う為に、昼夜激務をこなして家族的な充足をも持つ事無く、ただ単に虚栄的な生き方をしている人生が良いかは、ある比較を持って見て下さい。ブラジルの弓場農場の生き方も参考になると思います。私が40年以上前に仕事をした農場で、インジオが自分の家族と、その幸せの充足に当てる収入があれば自己の生活信条を曲げる事無く清貧に生きても、そこには部族の調和と宗教心と精神的な豊かさを見ました。何が人生か生き甲斐か私の信念は健康と家族との豊かな時間、己が信じる道を、己が生きる満足を持って歩いています、今まで歩いて来た時間と過去の過ぎた今までの様々な体験とその思いは、いかほども後悔の無い人生です。 私も日本のT社の車での『レモン車』のトラブルで、永年戦った事があり、己が信ずる、またそれがこの社会信条で世の中で正しいと信ずるならば心して最後までNHKと戦って下さい。 NHKと言えどもその運営は僅かな首脳部が関与して遂行、運営されていると思います、彼等の狭い偏屈な理念での現在の貴方への対応がいっかは変化することが有ると確信しています、それは貴方の信念にもとずいた発言と行動が、いつかは世の多くの賛同者と理解者が得られ、そして「ハルとナツ」疑惑告発の突破口が必ずや得られ、『ハルとナツ』をNHKから依託されて脚本を書いた人物の関連性とその裏側の流れと、真実がこの世の中に白日の前に曝される日が来ると確信しています。またそしてその暁には、この世では必ずや不正義と虚偽とそれを計り、遂行した人間達への神の審判が降りると確信しております。
これからも岡村様がご自分の健康とご家族への幸せを兼ね備え、御健闘と活躍を期待致しております。 カリフォルニア在住, 野口拝。
11/26記② 師に見せる
ブラジルにて 拙作「ギアナ高地の伝言」を主人公の橋本先生並びに同行者、そしてご協力いただいた方にご覧いただく内輪の上映会をセッティングしてもらう。 橋本先生のご性格を僕なりに存じているつもりだったので、まずはごく内輪、のつもりだった。 「?」という人も来ている。 「オカムラさん、フライデーに叩かれたんだってね」とその人。 時間と労力に限りがあるので、取り合わないことにする。 再び魂のぶつかり合いをしようとしている時に。 正直、間に合ってよかったの思い。 先生のコメント。 「たいへんよくできています。岡村さんにガラパゴスにも一緒に行って欲しかった」。 お世辞のない橋本先生のこのコメント、ありがたし。 僕はその足で再び夜行バスで奥地の取材に向かわなければならない。 来場の皆さんへの挨拶もそこそこ、飲食する間もなく失礼する―
11/27記 あ、星
ブラジルにて 未明、夜行バスにてパラナ州奥地の田舎町に到着。 修道院に向かって歩くと、オリオン座が。 日中、ヘロヘロと撮影。 再び夜行バスに乗る。 窓側のおばさんがカーテンを開け放っている。 あっぱれな星空を仰ぎつつ、リクライニングの背もたれを傾ける。 地球という星を感じる時。 そういえば今回、日本もあっちゃこっちゃ回ったが、星を意識した記憶、見事になし。
11/28記 MENINO ÍNDIGO
ブラジルにて 再び夜行バスで朝帰り。 時差ボケ、過労、そして思い切って断食をしたため、もうフラフラ。 夕方、子供を連れて帰宅した妻の話。 下の息子はモンテソーリ教育を行なう少人数制の学校に通っている。 クラスの女の子が妻に話してくれた話。 課題を先に終わらせた息子が時間をもてあました。 担任の女の先生に白髪を抜くことを申し出た。 ブラジルでは親、大人が子供に白髪を抜かせる習慣はまずないようだ。 今回の訪日でどっと白髪の増えた父親は、先週末も息子に少し抜いてもらったばかり。 白髪を抜くという行為、そして時々痛がって悲鳴を上げる先生に、クラス中は大笑いだったとのこと。 この美徳がブラジルに根付くのは難しいか。
11/29記 …ブラジル。
ブラジルにて 昨年来、修理に出してあるS社のミニVD機材とHi8カメラのピックアップに行く。 ブラジルS社では国外で販売機種についての質問は一切応じられない、とNHK並みの門前払い。 知人に紹介してもらい、プロ業者も使うというS社公認の修理店へ昨年8月、持ち込んだ。 船便で部品取り寄せのため、2ヶ月はかかるという。 結局、修理完了の連絡があったのはまる1年後。 それからこちらの外遊が始まり、ピックアップに行く時間がなかった。 Hi8カメラの方は再生機能がいかれていたので、昨年9月に持ち込み、年内に修理終了の連絡があったが、ピックアップが大変なので、もうひとつと一緒に引き取りたいと連絡をしてあった。 なにせ地下鉄とバスを乗り継いで、うまくいって往復3時間はかかる。 もうこれでここまでくることはないと思うと、ほっとする。 さて行ってみると。 昨年、修理完了したはずのHi8の方が、まだ15日ほどかかるというではないか。 「なにせ古い機種なので…」。 クレームの元気もない。 しかも修理代はいずれも日本で中古の機種が買えるほど。 S社だけではない(S社は特にアテンドがひどいが)。 今回、義妹に頼まれて、パラグアイで購入したというC社のデジカメを日本のサービスステーションに持ち込んだ。 サンパウロのサービスステーションでは修理に300ドル以上かかるといわれたそうだ。 日本では1万円以下で済んだ。 いやはや。
11/30記 次の次の次
ブラジルにて ブラジル・ドキュメンタリー映画界の巨匠エドゥアルド・コウチーニョ監督の最新作「O FIM E O PRINCIPIO(終わりと始め)」を見に行く。 それほど勉強していないが、古今東西の幾多のドキュメンタリー論のなかで、彼のが最も僕にしっくりいっている。 今回も実に刺激的な作品。 ノルデスチ(ブラジル北東部)の奥地を行き先も目的も決めずに旅するコウチーニョの取材班が捉えたものは… 自分の次の次の次の仕事は何にしようかと考えていただけに、ズバリ思い当たってしまう企画がある。 老人たちのどアップ映像の連続を見つつ、どんどん構想が脳内で広がっていく。 さてさて、それでは。
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