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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2007年の日記  (最終更新日 : 2008/01/02)
10月の日記・総集編 パラナでピンチ

10月の日記・総集編 パラナでピンチ (2007/11/01) 10/1(月)記 命名者

ブラジルにて
デイ・サービスにお伺いしている老師のお住まいはサンパウロ市内といっても、よくいえば郊外、悪くいえば場末である。
ガソリンの値段も「市内」より安いので、ついでに給油することが多い。
最近はポストで顔なじみになり、僕を見るなり駆け寄ってくる従業員。

お目当ては彼ら・彼女らの名前の日本語変換である。
このあたりも土地柄か。

今日はロゼマリア、マヤラ、フランシス・ロペスらを漢字変換。
ラリルレロを、裸などじゃない漢字に即座に置き換えるのが難しい。

単純なひらがな、カタカナより漢字の方が喜ぶかと思いきや。
あたしの名前、たったこれだけ? 
と磨谷羅ちゃんからクレーム。

漢字は一文字一文字が小宇宙をなし…こんなウンチクを喜ぶのは、都市部のプチインテリ層。


10/2(火)記 人を活かす記事

ブラジルにて
昨今のこちらの邦字紙をめぐる問題は、きわめて深刻といえる。
これは関係者の自覚・自浄に期待し、それを応援するしかないかもしれない。

そんななか、心動かされる記事があった。
本日付のニッケィ新聞が、先週の老人週間の催しについて取り上げている。
僕の時間でご紹介させていただいた小泉照男さんについても、二つの枠で言及している。
小泉さんはこちらの日系コロニアで、シネマ屋、そして人情芝居で名を馳せた人。
近年は高齢、そして体調不全でほとんどご自宅にこもりきりだった。
今日の記事についてさっそく電話で報告して、郵送させていただいた。
するとこれまで「もうザマはありません」とおっしゃっていたのが、「まだひとり芝居ぐらいなら、ご要望があれば」と!

人を活かす記事に改めて感動。


10/3(水)記 新車薫る

ブラジルにて
近日中に、人を乗せて遠出することになった。
メンバーに淑女も複数おられる。
ポストの洗車で、外の汚れは落とした。
以前、購入した車用の芳香剤が空になっていたので、新たに買い求めた。
ニオイのチョイスはイチゴ、フルーツ、「新車(CARRO NOVO)」の3種。
この、新車のカオリというのに毎回、引っかかる。
べつに人工的なイメージの香りではなく、イチゴやフルーツほどベタベタしていないフルーツっぽい香りである。

で、「新車」を購入。
空になった以前のを捨てようと取り出してみると、銘柄は違ったが、これも「カーホ・ノヴォ」だった。
残り香をかぐと、やはり銘柄が違うと新車の香りも異なっていた。

香りだけでも、ベンツかBMWでも買いますかな。


10/4(木)記 アルコールの力

ブラジルにて
日常の諸々を手がけ、夕食の支度へ。
明日は、未明の出発。
こういう時は、異常に眠りが浅くなる。
体力を温存せねば。

老師のところでいただいてきた梅酒がある。
これあたりで。
砂糖控えめ、かなり酸っぱい。
アルコールも相当控えめな感じ。

これの力を借りるには、相当、量がいりそうだ。
さて。


10/5(金)記 パラナ再び

ブラジルにて
未明に家を出る。
市内2箇所で計3人をピックアップ、ひたすらパラナに向けて車を走らせる。
愚生のメインの役どころは、往復1000キロを越える道中の、運転手兼案内人。
これまた経済的には成立しえない話だが、まあ行きがかり上…


10/6(土)記 パラナでピンチ

ブラジルにて
自分との闘い。
未明にひとり、車で出陣。
土道で、車の腹をこする。
思わぬ石に座礁。
モンキーでだましだまし、自力で脱出。

メンバーとの朝食の予定があり、本来の目的が果たせぬまま、修道院に戻る。
再び出陣すると、まもなく車が走行不能に…

ま、これからいろいろあった。
町のメカニックによると、クラッチがいかれているとのこと。
部品はこの町にはない。
今日は土曜。
同行者はサンパウロの月曜の便で日本に帰る予定…
そもそも今日は旅の目的のメインのイベントがある。

さあどうする。
どうなる?

旅先で、忍耐と寛容を学ぶ。


10/7(日)記 旅のメカニック

ブラジルにて
いやー昨日は疲れた。
旅の主目的は、拙作「あもーる あもれいら」の舞台であるアモレイラの町の貧しい家庭の子供たちのための保育園支援のバザーに、サンパウロからお連れした「たこ焼き要員」に出店していただくことだった。
終了は深夜1時過ぎ。
この件の詳細は「たこ焼きマン」の報告を待ちましょう。

さて、運転手の私。

数年前のブラジルの広告を思い出す。
お父さんと作業衣姿のメカニックが握手している写真。
「いいメカニックと知り合うために旅をしたんじゃない」というコピー。
これを実感。

アモレイラのいいメカニックは日曜の午後まで仕事をしてくれた。
予定内でサンパウロに帰還できるとは、プチ奇跡。
収支計算は…聞かないでくれ。


10/8(月)記 よみがえるパタゴニア

ブラジルにて
仙台のマルチビデオ職人・佐藤仁一さんからEMS便が届いた。
開封をして、息を呑む。
拙作「パタゴニア 風に戦ぐ花」のDVDバージョン制作を頼んでいた。
ディスクのレイアウトが、すばらしくよろしいのだ。
総監督をこれほど喜ばせてくれるとは、ニクい。

素材をチェック。
DVDだと、ますますゾクゾクくる臨場感。
「私の地球に、こんな場所があったの!?」というコメントを思い出す。
別作品の台湾上映での事故を反省して、チャプターも入れてもらった。

今度の日曜、14日・サンパウロでパタゴニアDVDバージョン、初公開である。
この上映のためにお取込み中の佐藤さんの手を煩わしたのだ。


10/9(火)記 私は書いてません

ブラジルにて
君子は李下に冠を正さず、という。
いきなり揚げ足を取られないためにも、この場で言明しておきたい。

それにしても、ブラジル日系社会というのは奇怪なことが生じるものだ。
数ヶ月前の日本語新聞の投書欄。
ばたばたしている時は見逃しがちなコーナーである。
そのなかに、「コチア青年 移住50周年」という記念誌に映像作家の岡村「惇」氏の書いた「40年前の落書き」という文章についてうんぬん、というのがあった。
はて?
この投書を読んだシンパの方から、岡村さんの名前を見るのはうれしい、というメールまでいただく次第。

僕を知る人がこの記事を見れば、書かれているのはこの僕のことだと思うようだ。
そんな記事を書いた覚えがない。

当地の日本語メディアで働く友人にこの話をした。
その文章を見た覚えがある、ということで、コピーをしてくれると申し出てくれた。

そのコピーをいただいた。
「40年前の落書き、コチア青年の心意気―旧神戸移住センターの天井の梁に書かれた移住への決意―」と題し、筆者は岡村淳(映像作家)となっている。
読めば自分ではすぐに自分の文章ではないことがわかる。
どうしたものか、記事の最後にわざわざ<この記事は本人の許可を得ております>とある。

この記事をよく読むと「当協会の黒田参与」という記述があるので、出展は神戸の日伯協会の刊行している「ブラジル」という機関紙だろうと推測される。

この本のオリジナルを見たわけではないので、編集者、責任者の名前は確かめられないが、岡村のヤロー、人のパクリをガタガタ言いやがってテメーはセコいパクリかましやがって、とおっしゃられる前に以上を急ぎ明らかにしておきます。


10/10(水)記 交流再開

ブラジルにて
一時、募集を凍結していたブラジル日本交流協会の研修生募集が再開した。
20代の人生の一部の使い方に、こういう選択もある。
http://www.aibj.org.br/index.html
この制度で鍛え直し、ふるい落とししていただきたいような若者も。

凍結前と何が変わらず、何が変わったのか、楽しみにしている。


10/11(木)記 活在巴西大地

ブラジルにて
活在巴西大地
拙作「ブラジルの土に生きて」の台湾語タイトルである。
台湾のお仲間の戦略とフットワークは爽快そのもの。
岡村作品の台湾語字幕バージョンを作っちゃおうと盛り上がってくれた。
多謝多謝。
台湾上映のプレゼン資料の草稿を送っていただく。
台湾受けしそうなキャッチを入れてみることを提案しておく。
楽しい楽しい。


10/12(金)記 ケチュア語起源

ブラジルにて
「チャクラ」に音が似ているせいだろうか。
ポルトガル語の「シャカラ」という言葉に触れた時から、ただならぬ響きを感じていた。
小農場を意味する言葉。
調べてみると、インカ帝国の公用語・ケチュア語起源だというではないか。
ポル語になったケチュア語の言葉というのは、極めてまれだろう。

今日、お邪魔した新移民の方のシャカラは5万平米以上あるという。
主のリクエストにより、ここで「活在巴西大地」の日本語版の上映をすることになった。
長尺ものの岡村作品は都市部でガチャガチャみるよりも、野鳥のさえずりに包まれたシャカラの時空が望ましいかもしれない。

もっとも残念だったのは、雨が遅れて大地がからからだったこと。
然るべき降雨のあとなら、真性粘菌探しが楽しめたかもしれない。


10/13(土)記 参考作品はこれだ

ブラジルにて
ようやく3部作をDVDで鑑賞し終えた。
「ロード・オブ・ザ・リングス」。
「あもーる あもれいら」は全3部作となりそう。
拙作「アマゾンの読経」も3巻からなるが、そのうち1巻の上映ということがある。
そのための参考とするのが目的だった。
「ロード…」は第1部こそかなり長い前置きが展開されるが、第2部、第3部ではそれまでの粗筋は一切省略されている。
そのセンでいきましょう。


10/14(日)記 地元上映

ブラジルにて
昨年の好評を受け、ブラジル東京農大会とサンパウロ博物研究会の共催による拙作上映と講演の集い。
連休の最終日、今日から夏時間で1時間繰り上げ、一度来てみないとアクセスがややこしい。
こうしたハンデにもかかわらず、昨年に引き続き、満員御礼となった。
僕が口を開くだけで、笑いが取れる。
この雰囲気が作られ、もうしめたもの。

この上映会についての告知記事が出た邦字紙を、しっかりと握り締めたお年寄り。
日本の地方での上映会で見た光景と重なる。

昨年の要望を受け、カンパ箱と封筒を置いてみた。
ブラジルでは、初めて。
しつこい宣伝は、しもらしたが、貴重なお志をちょうだいする。
今後の橋本梧郎先生のサポートと記録活動に使わせていただきます。

2度目ともなると場所の使い勝手もだいぶ慣れるが、唯一残念なのは、音響環境が少し厳しいこと。


10/15(月)記 先生の日…

ブラジルにて
これの由来は知らない。
今日はブラジルの、学校の先生の日。
ほとんどの学校が休みとなる。
うちの子らも休み。
早朝の送りもお休み。

それもあってか、昨晩は痛飲。
上映会場に、久しぶりの友人が来てくれた。
近況や共通の知人の話をして、お互いの手持ちのピースが見事につながり、盛り上がってしまった。
こちらで上野英信の話をできる友など、そうはいない。

先生の日に、二日酔いの身で、生前まみえることのなかった師をしのぶ。


10/16(火)記 ノンリニアのけものみち

ブラジルにて
少なからぬ皆さんにご期待いただいている「あもーる あもれいら」第1部。
日本での最終仕上げに向けて、こちらですべきことを進める。
今回から導入したノンリニア編集機では、音声レベルや字幕テロップを自分でいじれるようになった。
それだけに見直す度に、ちょろちょろと手を入れたくなってしまう。
いやはやこの辺で次のステップに進まねば。


10/17(水)記 ぶんばでる

ブラジルにて
見事な難産続き。
サンパウロ発行の日本語雑誌「Bumba」の最新号がようやく出た。
半年振り…
最初は月間、いつの間にか季刊のペース、そして今や…
原稿の締め切りだけは隔月間ぐらいの厳しさなのだが、その後が果てしない。
そんなブンバも今号で、30号。
まー、こっちもよく連載してきたもんだ。

時間がかかっているだけあって、それぞれの記事が軽く読めない。
一晩で、半分ちょっとまで。
このあたりはなかなか他の追随を許さないかも。
発刊ペース以外に対する、作り手のまじめさは十分うかがえる。

そんなわけで日本の友よ、今から郵送するより、書き手自らが担いでいった方が早そうですので、しばしお待ちを。


10/18(木)記 手抜きの考現学

ブラジルにて
アンコール遺跡群などについての考古学、建築学の専門家の書物を読んでいると、当時の職人の手抜き仕事について書かれている。
遺物や遺構などの、あまり目に付きにくいところに看取されることが多いようだ。
僕自身も考古学徒崩れだが、調査の対象は主に権力や文明の所産ではないものが多かったし、そもそも物フェチではなかったので、先人の手抜きをまざまざと見た覚えが特にない。

現在、3カ国、3言語をまたにかけて、岡村のフィルモグラフィーから選ばれた作品の現地語バージョン作成が進められている。
日本側からの緊急連絡あり。
作業のベースとなる素材に問題があったのだ。
残念ながら最初のスタジオ作業の時のオペレーターさんのチョンボか、手抜きである。
僕の手元ではチェックできないレベルの問題で、相手を信用するしかなかったのだが、持ち続けていた不安が現実となってしまった。
ちゃんと規定の料金を払ってプロに頼んだ仕事なのだが。

チョンボや手抜きは、いつかばれる。
さてそれが修復可能かどうか。
それを発見して修復に挑んでくれる職人がいるのが、人類の救い。


10/19(金)記 寒さの夏

ブラジルにて
朝からどんよりとした天候。
今日は早朝から夕方まで車を転がす。
夏時間が始まって、1週間足らず。
しかし昨日に引き続いて日中でも10度台の冷え込み。
時おり霧雨となり、ワイパーを動かす。

1週間前のシャカラ上映の際、洗車に出してワックスをかけたばかりの車が赤い土埃まみれになってしまった。
今日の雨では、かえって土埃がへばりついただけに終わった。
降水量だと、ゼロかも。


10/20(土)記 ブラジルの歩き方

ブラジルにて
夕方、日本から来たよく知らない知人二人とリベルダーデで待ち合わせ、会食。
どういう人なのか、少しはわかった。
さてこの二人、サンパウロの衛星都市の知人宅に寄宿しているという。
今日も、行きはその人が車で連れてきたとのこと。
帰りは小生がチエテ長距離バスターミナルでの切符購入、バス発車まで護送することになった。

さて、チエテで切符を買ったまではいいが、乗客の名前と身分証明書番号を書き込むべし、とのこと。
州外に出るバスではこれが常識だが、州内でもか。
お二人はパスポートどころか、パスポートのコピー、番号の控えもない状態で、うろたえる。
いよいよとなったら、うちまで来てくれたら僕が車で送りますから、と励ます。
バスがやってきた。
他の乗客たちも、身分証明書をいちいち出していない。
さすがに欄を無記入だと、ボールペンまで差し出してくれて、書いてくれ、とのこと。
邦人二人に、最初、ローマ字を書いて、あと電話番号でもテキトーに書いてくださいと指示。
おどおどと書き込む二人。
これでオッケー、バスを見送りました。


10/21(日)記 ご雷光

ブラジルにて
夜更けに。
外から閃光が。
人工的な感じ。
何度か続く。
よもやUFOの母船?
窓の外を見やる。
町の北方にフラッシュが何度もともる。
雷光である。
土ぼこりの臭いが鼻を突く。
いよお、雨!
粘菌たちのうごめきを感ず。

今度の夏こそ、こっちできっちりと粘菌を確認したいもの。


10/22(月)記 そろそろファイナルコール

ブラジルにて
あと20日。
横浜での「あもーる あもれいら」第1部完成記念上映会。
会場がやや手狭なため、メールによる事前予約制とさせていただいた。
http://www.100nen.com.br/ja/okajun/000119/20070925003739.cfm

主催者のご尽力により、いい感じで予約が埋まっている。
そろそろファイナルコールです。

作品完成に向けて、今日も断食で精進しながら追い込み作業。


10/23(火)記 甘い生活

ブラジルにて
身内の有機農場で採れ立ての野菜がどっちゃり届く。
大根をおろしにすると、めちゃくちゃに甘い。
ブラジル製のショウユは甘みが強いので、そのせいかと疑う。
確かめてみると、おろしそのものがこっちのショウユどころではない甘み。
カブを煮びたしにしてみるが、これまた甘い。
これは買ってきたものだが、子供のおやつ用に買ったメロンを試食してみると、これまた前代未聞の甘さ。

果物は乾燥期が激しいほど糖度が増すという。
今年のこっちの乾燥は尋常ではなかった。
野菜もそのせいで甘くなったのだろうか。


10/24(水)記 こすぎ

ブラジルにて
「こすぎ」といっても場所は横浜駅である。
おっと、これは東横沿線ギャグ。

現在、鋭意仕上げ作業中の「あもーる あもれいら」第1部の完成記念上映会について。
主催してくださる「くりくり」さんがミクシイに書かれた文の一部をご紹介させていただきます。

これだけの人が一同に集まるのかと思うと、ゾクゾクしてきます。正直、並みの講演会・上映会じゃないと思います。というのも、もちろん岡村さんの力はいわずもがななのですが、その岡村さんの力と拮抗するかのごとく参加者一人一人がすごい力をもっていると、思わされるからです。

ほんとうにそれぞれの場で奮闘している人々が一同に集まってくる--それこそ「講」の精神なのかもしれない。「講」の名に相応しい、上映会にどうかなりますように!!


会場がやや手狭なため、事前予約制とさせていただいた。
(予約の方はファイナルコールとなりました。)
「シンクロニシティ」の妙に同時進行で立ち会っている面白さがある。

船戸与一さんの「山猫の夏」で、主人公がブラジル北東部の奥地でドンパチやりながら、ラジオでアマゾンでのインディオ蜂起のニュースを聞いてニンマリしている。
あんな感じ。


10/25(木)記 鍾乳車

ブラジルにて
何かと極端な土地柄である。
月曜以来、雨続き。
ニュースではサンパウロ近郊での浸水・洪水の話題。

午後、子供の護送の合間に。
わが車のドア部分が変色している。
ガレージの屋根からの雨漏りのせいと見た。
ビルの地下なので、石灰分を多く含んだ水なのだろう。
車の部分塗装はバカにならない金がかかる。

手持ちの日本手ぬぐいでこすってみると、まあまあとれるが。
昨夕から一晩程度でこの被害だ。
帰って駐車スペースの床を見ると、該当部分が白く変色している。
とりあえずすれすれ交わして駐車。

気づかずに訪日していたら、帰宅時には車から鍾乳石が垂れていたことだろう。


10/26(金)記 遠いタテメシ

ブラジルにて
近年、サンパウロではスシ、サシミなど日本食たべ放題というレストランが増えている。
近所にもひとつオープンしたようだ。
決して安くはないが、祝い事もかねて家族で。
店のつくりはなかなかよろしい。
リオあたりのこじゃれた日本レストランを思わせる。

食器がプラスチック製なのに興ざめ。
お料理の方は…
祖国からだいぶ遠いところに来てしまったのを実感。
客は半数以上が日系だが、経営は非日系人とのこと。
もう彼らに日本食の掟や常識は通用しない。
適応放散。


10/27(土)記 やりのこし

ブラジルにて
訪日を前に、残務もろもろ。
手がければ手がけるほど、かえって残務が増えている感じ。
居直って、ほどほどにしちゃうか。
というわけにも行かず。
失礼のほどは、ご勘弁を。


10/28(日)記 ハロウインな移民たち

ブラジルにて
諸々の残務の一環で。

宇江木リカルドさんを読む( http://www.100nen.com.br/ja/ueki/ )。
まもなく一周忌。
宇江木さんが亡くなられ、読むのがつらかった。

深夜、拙作中に収録した西佐市さんの「浦島太郎」を再生。

身近な死者たちを再生させて心に留めて力とさせていただき、祖国に向かおう。


10/29(月)記 いらいら注意

ブラジルにて
残務が片付かない。
それどころか、用事が増えるばかり。
いらいらもしてくる。
これは戒めなければ。
いくつかこちらで不義理をしてしまいそうだが、どうぞご海容に。


10/30(火)記 路上の人生

ブラジルにて
老師のご希望により、今日、アサイチでお届け物、御用聞きに。
残務が盛りだくさんでもあり、午前中に失礼させていただく。
帰路の渋滞!
この期に及んで、何時間も渋滞で過ごすとは痛い。

こちらの報道で、サンパウロ人は人生のうち、トータルにするとどれぐらいの「年月」を渋滞の路上で過ごしていることになるか、というのがあった。
路上の人生を実感。


10/31(金)記 粘菌アート

ブラジルにて
地下鉄、徒歩、自家用車にて一日中あちこちで用足し。
銀行の金属探知機に引っかかる恐れがあるので、デジカメを持ち歩かなかった。
ダウンタウンの地下街で目をむいた。
粘菌の子実体そのもののオブジェが展示されている。
アーチストが粘菌の存在を知っていたのだろうか。
あるいはアーチストのイマジネーションが森羅万象と合致したのだろうか。

ご当地レインフォレストは、夏。


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岡村淳 :  
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