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ブラジル日和
     2011年ゲスト・アーカイブ  (最終更新日 : 2012/01/09)
Vol.138「教育勅語を続けて」田畑稔さん、谷川清徳さん、谷川進一さん、清水芳美さん、上村安治さん、浜田光典さん、牧山純子さん

Vol.138「教育勅語を続けて」田畑稔さん、谷川清徳さん、谷川進一さん、清水芳美さん、上村安治さん、浜田光典さん、牧山純子さん (2011/01/31) 放送:2011年1月18日(火)ブラジル時間 10:41~12:56 (2:15) 日本時間21:41~23:56(2:15) 、ダウンロードはゲストコーナのみの1時間03分29秒です。
出演:田畑 稔(76歳、2歳で渡伯)、谷川 清徳(78歳、3か月で渡伯)、谷川 進一(73歳、ブラジル生まれ)、清水 芳美(80歳、ブラジル生まれ)、上村 安治(69歳、ブラジル生まれ)、浜田 光典(82歳、5歳で渡伯)、牧山 純子(62歳、12歳で渡伯)、細川多美子、砂古純子、大久保純子


 「きょーいくちょくご」。今、もしも日本で「教育勅語うんぬん」などと語っても、多くの若者は「今日行く?直後?」なんて、言いかねないだろう。
 正直言えば、戦後教育を受けた私にもはっきりとは分からない。今はネットで調べることが出来るから日本の戦前の教育方針であった事や明治天皇が語りかける形式であった事、12の徳目があったことは分かる。
 だが、私が最も感動したのは、これを70年間もブラジルで、しかも続けてきた人々はブラジル生まれや2歳や3か月でブラジルに移民した人々であることだ。彼たちは「わしは明治の教育を受けた明治の人間だから」と笑う。2011年、明治が終わって99年目の今、明治の教育を受けた人間がブラジルで存命する。その奇跡と現実に目のくらむような感覚に襲われる。
 今回は2011年の元旦、イタペセリカ・ダ・セーハというサンパウロ近郊の町へお邪魔した。その日本人会では70年も1月1日の新年会で教育勅語が奉読されている。いつかそれを見に、聞きに行きたいと思っていた。そして、朝到着すると、日本人会館のステージで、普段はカーテンで見えることのない壁の中央に扉が付いている。そこを一生懸命に開けようとする若者と役員たちがいた。その扉の向こうには天皇皇后両陛下の写真と木箱に収められた教育勅語があった。
 今回のラジオはその式典の最初の模様、ブラジル国歌、君が代斉唱とそれに続く教育勅語奉読の録音。その後、場所を移して同会館内にある日本語学校教室で、教育勅語を守り、続けてこられた7人の同移住地の重鎮にその思いを伺った。短い時間で7人の方に話を聞くという形になったので、決して十分なインタビューではないが、同地で教育勅語が生まれ、続けられている思いのほんのわずかでも伝われば幸いである。
 貴重なブラジルでの教育勅語、そしてそれにかける思いをぜひ、お聞き下さい。なお、2011年、教育勅語の奉読者は生駒憲二郎さん(62歳、三重県出身)。

それでは、以下のリンクをクリックしてお聴きください。
http://brasil-ya.com/radio/20110118.mp3

参考HP
http://www.100nen.com.br/ja/kontani/000047/20050102000849.cfm


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