6・14ハイチ画展示会 (2015/06/13)
ハイチ地震が起きて、もう5年になるが、未だにハイチからの難民がブラジルに押し寄せている。ペルーやボリビアに入国、ブラジルのアクレに入り、その後、サンパウロや南伯ブラジルにやってくるのだ。 こんなに難民が押し寄せると言う事は、ブラジルも決して経済的に良いといえないが、ハイチに比べるとまだましなのであろう。TVの特集番組によると、ハイチからの難民のほとんどは、本国に家族を残して、密入国の斡旋業者に高い金を払ってお金を稼ぎにブラジルに入国している。しかし、失業率が8%を越えたブラジルでもそう簡単には職があるはずがない。難民の多くは職に着けず、ボランティアで難民を受け入れている教会の施設に居候している状態だ。 セントロを歩いていると、ガレリア・リド(文化会館のような場所)でハイチの画家等の展示会を知った。ハイチについては何も知らなかったので、まったく期待せずに入ると、数十点の絵等が展示されていた。どれもカラフルで、色遣いなどブラジル人画家の絵に似ているが、もっとカラフルである。ハイチ人の陽気な国民性がうかがわれた。中に数点、暗い色使いで描かれた絵があり、ハイチ人の暗い面を見せられたようでドキッとさせられた。写真を撮っていいか尋ねると、OKだという。何枚か撮り、パンフレット欲しくなり聞くと、評判がよくて無くなってしまったという。 それほど大きなスペースでなかったがハイチの人々の暮らしを垣間見るようで興味深かった。久々に面白い展示会であった。
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