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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
7・6 雨の七夕 [全画像を表示]

7・6 雨の七夕 (2015/07/05)  金曜日にたまたまリベルダーデ広場を通ると、七夕祭り用の大きな竹が運び込まれていた。そういえば、もう7月なのだ。7月に入っていたことをすっかり忘れていた。今週土日に七夕祭りが行われることを知った。
 ここ数年、七夕祭りの飾りつけはショボクなる一方で、写真を撮るのが辛い程である。今年も、今のブラジルの景気状況を考えると今まで以上にショボイだろう。そう思うと、行くのが億劫だった。それでも、今まで毎年写真を撮ってきたのだから、今年いかないわけにはいかなかった。心の片隅で、雨が降れば行かなくていいな~、と思いながら土曜日の朝を迎えた。
 曇ってはいるものの雨は降っていない。行く心の準備はできていたので、雨が降らないうちにと思い、10時半にでかけた。ところが、夜、雨が降ることを恐れて、まだ飾りつけが終わっていなかった。例年は、前夜の内に飾りつけは終わっているはずなのに・・・。雨模様だったから仕方がない。
 何枚か写真は撮ったが、ぼんぼりがショボイ上に全部の飾りつけが終わっていない。さらに風も吹かないから、ぼんぼりはだらんとたれさがったままで動きもなく面白くない。雪洞の下を通る人を入れて何枚か撮ったが、明るい顔をしている人は少ない。今日は寒い上に、景気が悪いので人々の顔も本人が気付かないうちに表情が沈んでいるのだろう。
 今年でこのお祭りも17回目を迎えるだけあって、訪れた人々は短冊に願いを書いて笹にくくりつけることを皆知っている。願いごとによって短冊の色が決まっていて「お金」は黄色、「愛」は桃色、「平和」は白などなど、1枚約80円で販売していた。短冊販売所のおばちゃんに何色が売れるのか聞いてみると、青色の「進歩・前進」が一番売れていて2番目が黄色のお金、3番目が桃色の愛、とのことであった。去年は、一番が黄色であった。今年も黄色だと思っていただけにちょっと驚いた。これから黄色が増えるのかもしれないが、「進歩・前進」が今の所一番とは! それだけ、多くの人々が自分自身にも、国にも停滞を感じているのだろう。
 イマイチ納得する写真が撮れないまま、雨が降り始めた。雨が降っている所もまた面白いかもと思い、軒下を探したが、どこも一杯の人だったので、それ以上の写真を撮るのを諦めて帰路に着いた

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