移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
岡村淳のオフレコ日記
     西暦2020年の日記  (最終更新日 : 2020/10/28)
9月1日(火)の記 吐瀉日記

9月1日(火)の記 吐瀉日記 (2020/09/01) 吐瀉日記
ブラジルにて


そうか、嘔吐は排泄行為ではないのだな。
うーむ、いろいろ調べて「吐瀉」だと嘔吐と下痢を合わせ含めると知る。
こういうのが苦手の方は、今日はパスしていただきたい。

9月1日。
関東大震災が生じ、東京を中心に朝鮮人の虐殺がはじまることになる。
そしてブラジルの移民小説家・松井太郎さんのお命日だ。
あれから4年。

遺族の依頼を受けて蔵書の見分にうかがい、通っているうちに研究者の松井太郎作品リストにない短編の原稿を発見した。
すでに入力済みで、関係者たちに送って照会中。
追って拙ウエブサイトの松井太郎さんのページでご紹介したい。

さていつまで続くか日毎のグラフィティのスナップ撮り。
今日はやや遠方に買い物の用事をつくり、向かいながら未踏のルートをとることにした。
気配がある。
廃品回収のリヤカー、崖、遠方にたむろするストリート系の人々。

食傷気味の暗号文字系のほかに、銭湯画サイズのものもあるではないか。
歩留まりでスナップ。
さらに歩き込む。
おお、これはすごい。

一面が様々に塗りつくされた壁面。
そのなかの扉の部分に。
黒地が塗られて、そのうえに赤で描かれている。
https://www.instagram.com/p/CEmaMfygHtv/

立位の女性らしい人物が嘔吐をしている。
そして吐瀉物は、ハートの形の集積をなしている!

そもそも吐瀉行為がアートとして描かれたことはあるのだろうか?

帰宅後、調べると、なんと嘔吐画家という女性が存在することを知る。
彼女はレディ・ガガとも共演して物議を「かもした」ようだ。
嘔吐画のライブペインティングの動画まである。
色付きの液体を飲み込み、キャンバスの上に吐きつけていくのだ。
あのニオイが伝わってきそうだ。

嘔吐行為を画像化したものの一覧サイトもある。
しかし僕が今日、出会ったような、吐瀉物をハートに昇華させるような錬金術的イメージは見当たらない。

あの、嘔吐物のニオイ。
先日、酒粕に漬けておいて「腐った」チーズを食べて久しぶりに嘔吐してしまったことを書いた。
そもそも発酵と嘔吐にはニオイ以外にも通じるものがあるのではないか。

いろいろ検索。
発酵のプロセスで食品中に嘔吐毒素が発生することもある、といった記載あり。
もっとありそうだが…

ほう、奄美には米にサツマイモを加えて発酵させた「ミキ」という飲料があるのを知る。
これは琉球王朝時代にさかのぼるようで、もとは乙女たちが「かもして」いたようだ。
ずばり、お神酒(みき)ではないか。
口内ミキサー。

とりあえずこのへんで。


前のページへ / 上へ / 次のページへ

岡村淳 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2020 岡村淳. All rights reserved.